さざなみ

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 58
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062132367

感想・レビュー・書評

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  • 同時進行で語られるそれぞれの場面はどういった繋がりなんだろうと、わくわくしながら読んだ。回収されて納得。想像してたよりも良いお話だった。

  • 時系列の違う3つのストーリーが最後に重なって、あぁそうだったのか、と。
    伊坂幸太郎のラッシュライフを思い出した。

    「親切ってのは、してくれた人に返すものじゃないんだってさ」
    「じゃあ、誰に?」
    「必要としてる人に」

  • 再読

  • ラストにむけて突っ走ってよんでた。結構こういう話すきです!

  • こんな展開の話が好きです。色んな話がどんどんと繋がっていくって気持ちがいいですよね。

  • 借金返済のために就いた仕事は・・・執事?!

  • 独白のようなそれぞれの登場人物の話が面白い。

  • <font color="#666666"><table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:0;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062132362/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4062132362.01._SCMZZZZZZZ_.jpg" border="0" alt="さざなみ"></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/item/4062132362/yorimichikan-22" target="_blank"> さざなみ</a><br>沢村 凛 (2006/01)<br>講談社<br><br><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062132362/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"> この商品の詳細を見る</a></td></tr></table>
    <blockquote><p><strong>世界は波でできている
    次々に難題を出す謎の女主人。執事となった借金男が思いついた、波紋とシマウマと世界征服が一度に見える奇案が生む不測の結末。

    -----

    「百歩譲って<幸福の手紙>が善と悪を両立させた存在でないとしても、これをヒントに、これから私たちがやろうとしているネズミ講をそのようなものにすることは可能だと思います。つまり、善そのものを、悪であるネズミ講のしくみのなかで広げていくようにするのです」絹子さんの顔がぱーっと輝いた。俺は勝利を確信した。「それって、とってもおもしろそう。で、具体的には、どうやるの」??<本文より></strong></p></blockquote>
     |銀杏屋敷
     |奥山史嗣
     |ケース
    が1セットになり、それが 7セット+α 連なっている、不思議な形態の連作である。
    「銀杏屋敷」では、この章の語り手で、借金地獄にはまり込んでもがいているところを 執事として雇い入れられた秋庭が、女主人の絹子さんに言いつけられた仕事をこなす様子が語られる。
    「奥山史嗣」は、そのまま奥山史嗣の陥った苦悩が描かれる。
    「ケース」は、毎回主人公を替え、タイトルどおり様々なケースが語られる。

    まったくちぐはぐに見える 1セットになる三つの章が、どう繋がるのかさっぱり見当もつかずにしばらく読み進んだのだが、こんな風に繋がっていたなんて!まさに《さざなみ》である。
    そして、読者もろとも秋庭の思い込みに見事にやられるのだった。 あぁ、絹子さん...。
    いちばんはじめの《ぽちゃん》の及ぼす影響――良くも悪くも――を思い知らされる一冊だった。</font>

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著者プロフィール

1963年広島県生まれ。鳥取大学農学部卒業。91年に日本ファンタジーノベル大賞に応募した『リフレイン』が最終候補となり、作家デビュー。98年、『ヤンのいた島』で第10回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞。骨太な人間ドラマで魅せるファンタジーや、日常のひだを的確に切り取るミステリーなど、様々な世界を展開している。その他の著作に『瞳の中の大河』『黄金の王 白銀の王』『あやまち』『タソガレ』『ディーセント・ワーク・ガーディアン』『猫が足りない』「ソナンと空人」シリーズなど多数。

「2023年 『旅する通り雨』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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