ガール

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062132893

感想・レビュー・書評

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  • 面白い。読みやすいからすらすら進む。奥田さんに感心もする。けど、それだけ。何だかスペシャルドラマとして、何夜連続~とかで30分程度で放送するんなら面白いけど、みんないい仕事持ってお金あっておしゃれで、ってそんな女子ばっかりじゃないもの。もうちょっと職業・年齢・恋愛などバラバラにしてくれたらよかったんだけど。。

  • 奥田さんは女性なのではないか、と思うほど女性の気持ちがよくかけていてびっくりした。

    妙齢の女性の仕事との向き合い方、これから自分もそうなるのかなぁと思ってちょっとしんみりした。
    でもどのお話も、最後には良い締めくくり方で終わっているので読後は爽やかな気持ちになった。

  • 登場人物よりも年上の私だけど、
    独身なので、かなり共感もてた。

    「きっとみんな焦ってるし、人生の半分はブルーだよ。
    既婚でも、独身でも、子供がいてもいなくても」
    このセリフ良かったな〜。

  • いろんな世代の働く女の子の物語。
    共感できない部分も多いけれど、ある意味男の見方だと思えば面白い。
    飽きさせない滑らかな文章は林真理子さんに通じるものを感じる。
    とにかく、一気に読んでしまったのは確か。

  • 映画化もされた奥田英朗の短編集。30代のOLがそれぞれ主人公なので同世代の女性には共感が持てる内容なのだと思う。その視点で文章をかける奥田英朗の腕に感心します。

  • 「年甲斐」って言葉に過敏になる年頃。心のどこかで「つか、年甲斐ってなんだよ」とか「足掻いて何が悪い?」って強がってたり。でも「若手じゃねぇよな・・・」とか「『まだ、わからない~』って言える年じゃねぇな」って思っている女子が注入すべき短編。タウリンのように効いてくる!

  • 大学入る前からずっと気になっていた奥田英朗さん
    なんでもっと早く読まなかったのかと自分を戒めているレベル!
    気になったらすぐに手をだす、それから判断!って学んだつもりだったのにー

    って今更後悔してもなんにもならないので、次に活かすとして

    短篇集でとても面白かった!
    5人のキャリア「ガール」の話
    それぞれ立場も違うし、置かれている状況も違うんだけど、みんな「女」を面倒なときもあるけど、楽しんでいる^^
    とーっても前向きになれる作品でした
    私も「女」をもっと楽しまなければ損だなー、と思いました

    それぞれの短編がキラキラしていて眩しかったなー!
    22歳にしてガツンとやられた作品でした
    さあ、奥田英朗さんブームの到来です笑

  • 働く女性はかっこいい。いや、なにかに一生懸命になっている女性はかっこいい。そして、輝いている。でも、その輝きも彼女たちの目まぐるしい努力によって作り上げられている。理不尽な言葉を投げつけられ、理不尽な要求を突き付けられ、それでも前を向いて歩いていく。社会は男女平等とうたわれているけども、実際問題平等なんてありえないから、どこか不公平な部分もあって、そこが非常にめんどくさいと思う。けれど、この5つの短編に出てくる主人公たちは、そこの部分ときちんと折り合いをつけながらたくましく生きている。
    しかし、かっこいいなこのひとたち。自分にはなりえない姿がここにあって、ある意味それが理想で、でもこんなに立ち上がって生きていける気もしない。中途半端な自分に若干嫌気がさした。
    個人的には表題作の「ガール」より「マンション」がすき。どの話も、最後はすっきりと終わっているからさわやかな気分になれた。

    (256P)

  • 映画化されますね。女子は絶対読むべし、の一冊です!

  • 最高に小気味いい。
    痛快なガールズの物語。
    30代女性、それなりにキャリアもあるそれぞれの女性5人が社会と向き合う姿を描いた短編集なんだけれども、どの女性にも共感し、憧れ、元気がもらえた。
    「ヒロくん」の聖子の啖呵は働く女のもどかしさだし、「ガール」の由紀子の年齢に対する不安や不満は身にしみる。
    馬鹿にされたくはないし、譲りたくないし、でもいつまでも「可愛い」と言われる女性ではありたい。
    その微妙な女性特有の強さや弱さ、狡さがなんでこんなにわかるんだろう?

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著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。近著に『罪の轍』。

「2021年 『邪魔(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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