- Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062133944
作品紹介・あらすじ
朝の10分間読書にぴったり!!これ1冊で、ぜんぶ読める!
クイズつき!名作短編集の決定版!!
<この本の読みかた3か条>
一、勇気を持って、自分の好きな文に線を引いてしまおう!
ゲーム感覚で好きな文ベスト3を選ぼう。センスが磨かれるはずだ。
一、起承転結の「転」をさがせ!
「おっ!?」と感じた文にこそ、作者の工夫がある。それが「転」だ。
一、「お気に入りの作家」を見つけよう!
「もっと他の文章も読んでみたい」と思える作家を見つけて、世界を広げてほしい。
●デューク 江國香織
●冷蔵庫との対話 作/アクセル=ハッケ 訳/諏訪 功
●夏が、空に、泳いで 古川日出男
●旅をする木 星野道夫
●蜜柑 芥川龍之介
●スパゲティーの年に 村上春樹
●汚れっちまった悲しみに……(他2編) 中原中也
●ウサギの日々 重松 清
●ラムネ氏のこと 坂口安吾
●江夏の21球 山際淳司
●貧の意地 太宰 治
●人間の土地 作/サン=テグジュペリ 訳/堀口大學
●硝子戸の中 夏目漱石
●名人伝 中島 敦
感想・レビュー・書評
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中学生向けの名作選(笑)。
筆者が推奨する古今の名作短編を綴った一冊。
なるほど、大人が読んでも意義はある一冊。
ここでは、好きな短編をいくつかメモすることにする。
江國香織【デューク】
小気味良い文体と都会的な雰囲気が印象に残る。少年が実はデュークだったとはね。。。
江國香織さん、他の作品も読みたくなった。
アクセル=ハッケ【冷蔵庫との対話】
笑えた。このシュールなユーモアセンスは日本人には無いもの。高校時代にクリスティを、そして大学時代にスティーブンキングを読んだのを最後に以後手に取ったことがない翻訳もののミステリを、また読んでみようかしら、とか思った。
芥川龍之介【蜜柑】
半分くらいまで読み進めてはじめて、「あ、これ読んだことあった」と気づいたという有様(苦笑)。解説文に「芥川作品では“蜜柑”が一番好きだという人が多い」との一文に、納得。
重松清【ウサギの日々】
これも、既読。だけど、、、けっこう忘れてしまうものなのね。人間の記憶力って。。。2度目だけれど、楽しく読めた。本書の中で一番好きな一遍。
山際淳司【江夏の21球】
「江夏の21球」、何のことかさっぱり分からない、野球にさして興味のない自分でもこのフレーズは何度も聞いたことがある。その、「何のことかさっぱり分からな」かった内容を知れたことが有意義。
「スポーツノンフィクションの傑作」と解説されている通り、とても興味深く読めた。
太宰治【貧の意地】
コメディか?と思えたが・・・・オチが清々しかった。そういえば、太宰治をちゃんと読んだことって無かったなと思い至る。「人間失格」あたりから、読んでみようかしら。
斉藤孝さんの、一遍ごとの解説文がとにかく良かった。中学生向けだという点もあるだろうが、とても分かりやすく納得しながら読めた。
★3つ、7ポイント半。
2017.11.29.図。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
齋藤孝先生のイッキによめる!シリーズは大人が読んでも楽しい。家事の合間の隙間時間、本の世界にふっと入れます。中学生版は読みごたえある。中1兄が手に取りますように。
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大人でも楽しめました!文学初心者におすすめ。
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読む Reading
有名な教育学者の齋藤孝が選んだ、中学生のための読み物集。夏目漱石、芥川龍之介から村上春樹まで、古典的作品、現代の人気作家を集めてあり、大人でもおもしろく読めます。漢字にはひらがながついています。
齋藤孝のイッキによめる! 名作選シリーズ
http://shop.kodansha.jp/bc/books/meisaku/