- Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062135092
作品紹介・あらすじ
それは必然の奇跡(コラボレーション)。西尾維新が挑む、小説版『×××HOLiC』
感想・レビュー・書評
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私が認識しているから、この世界は存在しているのではないか。そんな疑問。誰もが想像するかもしれないこと。
それは完全に自分を中心とした世界。
でも自分ではコントロールできない世界。
もし本当に世界が私が認識しているから存在しているのだとしても、それが分かっても、だからって何ができるわけでもない。
世界は今のままに存在する。
自分が認識できなくなった時は、自分も自分を認識できなくなっているのだから、世界どころの話ではない。
自己中心的な世界観、自らを主人公とする世界観だけど、だからって何ができる訳では無い。
人間として生きていくだけのこと。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
すごいコラボレートだ!
ただし、何度も読み返すことをお勧めする。
いや、この本に限ったことではないんだけれどね。
だって西尾さんだし。
侑子さんや四月一日のキャラはそのまんまなのに、
西尾さんの世界の住人になってる。
閉じられているような、荒廃したような世界に。 -
ホリックなんだけど西尾維新。西尾維新なんだけどホリック。登場人物の名前やその喋り方(特に化町婆娑羅)なんて「あぁ西尾維新だなぁ」と思わされ、それだけ西尾維新は特徴ある文章を書く作家なんだろうなぁと気づかされる。
基本的には侑子さんと四月一日以外いつものメインキャラは出てこない。(個人的には百目鬼を出してもらいたかった)。
三話構成で「アウターホリック」「アンダーホリック」「アフターホリック」というタイトル。「アンダー〜」での自虐的な人間は相手のことを考えておらず“自己中心的な人間と言える”という部分には妙に納得。あとこの「アンダー〜」は終わり方が良かった。三話の中で一番好きかも。「アフター〜」の漢字伏字文は正直めちゃめちゃ読みにくくて結構飛ばして読んでしまった。
この小説で初めて西尾維新を読んだ人には是非戯言シリーズを読んで欲しい。正直このホリックノベライズはそこまでおもしろいとは思えない。戯言シリーズのほうが断然西尾維新を味わえる。 -
サイコ風味の小説を、薄く、薄ーくしたもの。勿論、だからとって内容まで薄くなるわけではありません。が、むしろ『人間』が『人間』であるが故の一連の欲求や行動を、如実に表している(言い過ぎかもしれませんが…)、確かに『人間』の本質、というより、本性の部分をよーく観察しているな、と考えさせられる本です。
ヤングマガジンの連載コミック『×××HOLiX』の番外編。当然のように、あやかし満載の内容かと思いきや、その内容の全てが、人間に行動に起因しているものばかり。実は、あやかしなんてどこにも出てこないどころか、四月一日君尋君でさえ、一回も見ていないのです。
それなのに、一冊の『番外編』として出来てしまうところが凄いというか、それこそ、人間の『本性』をよく観察しているな、と感嘆せざるを得ません。
このノベルは、三部作に構成されていますが、特に目を引いたのは、実を言うと第三話。
あまり三部作の中ではあまりいい評判で無い上に、読みづらく、登場する人物もあまりに気に障ることこの上ないのですが、それでも目を引いたのは、「自分の望みが叶った後の世界は、本当に自分の望んだ世界なのか」。
多分それも、「自分の望みを叶えたい」と思うが故の『責任』だし、それが叶った後の『覚悟』も必要なんだ、ということを、読む人に深く打ち付けていると考えます。
とても興味深い本でした。 -
作者はおそらく、xxxHOLICを完全にコピーしようと思えばできるのだろう。第一話は本編の雰囲気を色濃く醸し出している作品だと思う。しかし、そこにはとどまらず、二話目、三話目と進むに従って、西尾維新のにおいが強くなっていく。三話目などは、ほとんど四月一日が登場しているというだけの西尾作品と呼んでも良いのではないだろうか。
登場人物はほとんど四月一日だけ。xxxHOLICファンがノベライズ作品として読むというよりは、西尾ファンがxxxHOLICを読んでいる場合に読むと面白いかもしれない。
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西尾維新が…HOLiKの二次創作()…だと…。
と思ったら、なんか完全に西尾維新だったな……。
懐かしいな、初期HOLiKの雰囲気……。 -
2人とも個性が強く魅力的だがコラボした場合どうなるのだろうと思ったが文章に西尾維新さんらしさが出ていながらもCLAMPさんのキャラクター性が出ていて互いの良さが引き立ってたのが面白かった。
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×××HOLiC アナザーホリック ランドルト環エアロゾル
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西尾節炸裂!ホリックってこんなんだったっけ?と思ったけど、西尾先生らしい展開が世界観とあってるのか、西尾ワールドへ引き寄せたのか。ホリックの根幹を突いてくる展開で、ラストはかっこよく良い読後感だった。