闇の底

著者 :
  • 講談社
3.53
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本棚登録 : 553
感想 : 105
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062135283

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりの⭐︎5つ本
    本の中に入り込んでしまうくらい没頭してしまった。
    最後の最後まで犯人の正体が分からず。
    この人が犯人?えっもしかして、こっちの人が犯人?とドキドキしながら読み進めて行ったら、予想外の「男」の正体に驚いた。

    内容は、幼女の性犯罪事件で吐き気がするほど嫌な気分になる所もあるけど、とにかく後半は手に汗握る展開とどの人も怪しくてドキドキで、
    文章も読みやすく、引き込まれるように一気に読了。

  • 簡単に言えばロリコン犯罪者の加害者、被害者遺族の話です。
    これはちょっと、展開に無理がありすぎたかなーと思いました。
    現在出ている薬丸さんの本で順位を付けるなら、私の中では最下位です。(冊数少ないけど)

  • 評価は5.

    内容(BOOKデーターベース)
    少女を犠牲者とした痛ましい性犯罪事件が起きるたびに、かつて同様の罪を犯した前歴者が首なし死体となって発見される。身勝手な欲望が産む犯行を殺人で抑止しようとする予告殺人。狂気の劇場型犯罪が日本中を巻き込んだ―。絶対に捕まらない―。運命が導いた、哀しすぎる「完全犯罪」。『天使のナイフ』の薬丸岳が描く、欲望の闇の果て。江戸川乱歩賞受賞第一作。

    やられた!犯人をミスリードされた。文章の読みやすさもあるが、犯罪被害者の遺族側に立っているストーリーにグイグイ引き込まれた。

  • 薬丸さん初めて。サンソンは誰?っていう謎が、終わりまで引っ張られその仕掛けが面白い訳ですが、そこに行き着くまでの登場人物の心理描写が残念ながらなかなか入って来ず…というのは、私が性犯罪や殺人というものが身近な出来事でないからなのか、何となく上滑りな読み方になってしまいました。物語の持って行き方そのものが、多分好きではなかった?納得のいく展開では無かったのかな。「天使のナイフ」は読んでみたいと思います。

  • 蟻地獄に正義なし。報われない正義は、さびしい。

  • 幼女が性犯罪の末に殺害されるという事件が起こるたびに、過去に性犯罪歴のある者が「死刑執行人サンソン」と名乗る者に殺害される。司法の立場から考えると私刑はいけない事だけど、性犯罪被害者遺族の立場を思うと、世論がサンソン擁護に傾くというのはとても理解できる。警察官であり遺族という長瀬の結末は、少なからず衝撃だった。性犯罪を犯した者に対する罪の軽さと再犯率の高さは、考えさせられるものがある。

  • 2016.03.10 読了

  • 展開に無理があるように感じた。ある事件に個人的に関わりがある警察官はその事件を担当させないようにするのが鉄則なのでは!?
    とはいえ、犯罪者と被害者に対して新たな切り口が提示されているのはさすが。かつての犯罪者が被害者になったとき、かつての被害者が加害者になったとき…第三者から見て「バチが当たった」という感情で見ていいのか等と考えるとモヤモヤします。

  • よくできてるなぁ〜生身の人間だからこそ 正義は難しいよね。

  • 性犯罪者に裁きを…
    必要悪なのかどうなのか。いろいろな立場から意見が割れる内容だと思う。

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著者プロフィール

1969年兵庫県生まれ。2005年『天使のナイフ』で第51回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。2016年、『Aではない君と』で第37回吉川英治文学新人賞を受賞。他の著書に刑事・夏目信人シリーズ『刑事のまなざし』『その鏡は嘘をつく』『刑事の約束』、『悪党』『友罪』『神の子』『ラスト・ナイト』など。

「2023年 『最後の祈り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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