養老院より大学院

著者 :
  • 講談社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062136617

感想・レビュー・書評

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  • やはり元々人気脚本家である著者の文章は大変読みやすく、あっという間に読んでしまった。
    そして社会人が大学院に入学すると決めたらどうすればいいのかや、入学後の勉強や生活なども大変わかりやすく書いてあり、自分も擬似的に大学院生になれたように感じた。
    夢みたいな事ばかりでなく、現実的で厳しい所も書いてあるのがすごくいい。
    もう一度大学に行きたい、とか大学院で研究したい事がある、という思いがある方は一度読んでみるといいと思う。

  • こないだ読んだ『女性たちの大学院』と似た系統の本といえるが、読者をもって長く書いてきただけあって、やはりこっちのほうが文章がうまい。読ませるし、笑わせる。

    「大相撲研究」のため、宗教学の院へ行くことにしたウチダテさん。「受験勉強のやり方に失敗」という章を読んでいて、思わず爆笑。

    ▼それまでの私は、「信仰」と「宗教」の区別もつかず、「神学」と「宗教学」の区別もつかないレベルである。試験ではきっとキリスト教や仏教についての問題が出るのだと考え、何と『仏教の基礎知識』だの『イスラム教の用語解説』だのという書籍を買ってきたのである。
     そして、これらの「受験参考書」を常にバッグの中に入れておき、人目がないところでは赤線を引きながら、必死に暗記していった。(pp.35-36)

    『仏教の基礎知識』だの『イスラム教の用語解説』だのという本が「ある」ことも初めて知ったが、そんな本をどういう人が買って読むんかというと、こういう人が買うんか(笑

    ここは誤字?
    ▼…どの授業も面白くて面白くて、「血湧き肉踊る」だったし…(p.109)
    ウチダテさんは、オモロイことがあると血が増えるのか? これはやはり「血沸き肉踊る」ではないのか?

    この本、今は文庫に入ってるというし、社会人といわずとも、院へ行こうかと思う若者が読んでもよいかもしれない。

  • 2007.09.30.読了。

  • 学ぶことの楽しさ、というより学ぶことができるという事実に感謝しなくちゃと思った。

  • いやあ、生き方が好きっす。

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著者プロフィール

1948年秋田市生まれの東京育ち。武蔵野美術大学卒業。1988年脚本家としてデビュー。テレビドラマの脚本に「ひらり」(1993年第1回橋田壽賀子賞)、「毛利元就」(1997年NHK大河ドラマ)、「塀の中の中学校」(2011年第51回モンテカルロテレビ祭テレビフィルム部門最優秀作品賞およびモナコ赤十字賞)、「小さな神たちの祭り」(2021年アジアテレビジョンアワード最優秀作品賞)など多数。1995年には日本作詩大賞(唄:小林旭/腕に虹だけ)に入賞するなど幅広く活躍し、著書に映画化された小説『終わった人』や『すぐ死ぬんだから』『老害の人』、エッセイ『別れてよかった』など多数がある。元横綱審議委員で、2003年に大相撲研究のため東北大学大学院入学、2006年修了。その後も研究を続けている。2019年、旭日双光章受章。

「2023年 『今度生まれたら』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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