喪男の哲学史 (現代新書ピース)

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著者 : 本田透
  • 講談社 (2006年12月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062137768

喪男の哲学史 (現代新書ピース)の感想・レビュー・書評

  • 期待はずれだった

  • 「もてない苦悩をどのように考えるか」という問いを出発点に、哲学を見る本。すこしこじつけている気がしなくも無いけれど、切り口が面白いです。

  • すべての哲学者は非モテだった。

  • 図書館で借りて読みましたが、時間の経つのを忘れる程熱中しました。論旨の展開の切れ味が鋭く、著者が創り上げた思考大系に思わず納得していまいました。一時的にしろ、ここまで頷かせられる程、著者の結論には一貫性があり、哲学は非モテの道や、ニーチェからの思想の流入などが見受けられました。著者自身、非モテ道を邁進しているらしく、ドップリとおたく道に浸かっている様がありありと見えました。

  • 面白い。喪男(モダン)とは現実での恋愛をあきらめた男達のことらしい。

    そして、この喪男達こそが、古代ギリシャ時代より哲学を生成せしめる原動力になってきたのだというのが著者の主張。

    彼らはもてないので、その現実に苦悩し、疑問を抱き、そのもてない現実以外の世界を探し始める。

    結果として、例えばプラトンなら、イデアの世界にたどり着く。

    これってよく考えると、二次元に逃げる現代のヲタクと全く同じなのだという。確かにヲタクの求める美少女は現実の美女から抽出された理想的な理念(記号)の集合だ。大きな目、小さな鼻、アホ毛、めがねetc。。これらは言ってみれば萌えのイデアだ。だから、オタクは美少女キャラクターにイデアそのものを幻視しているわけだ。

    確かに哲学とは現実に対する疑いから始まる。

    現実を自明なものとして考えていたら哲学を始める理由がない。

    現実を疑い頭の中で世界を構築し始めたとき哲学が始まる。従って哲学をやるようなやつは現実と上手くつきあえていない奴らばかりだ。だからこそ、彼らは喪男に違いないと著者はいう(この辺の議論は、かなり無理矢理だが、読んでいてこりゃあギャグだなと取れるので、まあいいかなとも思う。本気で受け取らなければ、それなりに面白い)。確かにモテモテで恋愛しまくりのイケメンなら「果たしてこの現実は唯一真実なのだろうか。いや嘘に違いない」とは思うまい。むしろ、モテモテの現実を肯定したいであろう。

    しかし、哲学を喪男に結構無理して結びつけているので、本書の論理は、MMRのキバヤシ的な、「一見筋は通っているものの、そこには奇妙な論理の飛躍があり、それ故まじめに言ってるのだろうがギャグに見える」、そういう種の論理展開に思える。だが、面白い。なんというか、「ちょっっwそうきたか!アホかい!?」とつっこみながら読めます。たくさんある脚注も面白いし。脚注でもサブカル方面の話題と学術的な話題をフュージョンさせて上手く語っている。

  • 素晴らしい本!
    四の五の言わず、一度手にとって読んでみて欲しい!

    紀元前?現代までの、あらゆる哲学者・思想家・文学者などを紹介しながら、その思想・哲学観などをオタクの視点から解説している。
    哲学・社会学・政治などのあらゆる分野が書かれていて内容は非常に濃いが、それらが歴史の時間軸に沿って紹介されているので非常にわかり易い。

    哲学の歴史、社会学などを学びたい人にオススメ!

  • この本を愉しんで読めたわたくしはやはりヲタクなのでしょうか。
    でも、この本で哲学のことが少しわかった気になった。
    哲学の入門書は、入門といいながらやたらむずかしいのが多い。
    その点、本書はわかりやすく、おもしろく書かれていてよかった。
    だが、あくまで一つの見方であり、相対化するためにも、他の入門書と呼ばれるものも読まなきゃなぁと思う。

  • 歴史的に概観できてハラショーです*

  • 難しい本は読みたくないという人も面白く読める哲学入門といったところか。どうにもモテない男たちが悩みに悩んで作り上げてきた「物語」こそが哲学だとみなして展開していきます。

  • 表紙に馬鹿ウケして買った(笑)
    中身もヲタクに分かりやすい文章で面白いです。
    ていうかヲタクじゃないと分からない例えネタが多いです。
    ただ、先人を茶化し過ぎている節もあるので
    真面目な人にはオススメ出来ないかな。あくまでヲタク向け。
    イチイチ下部についてる注釈がまた、笑いを誘う。

  • いろいろそぎ落とすとこうなるのかもしれない。

  • これくらいは知らないと恥ずかしいレヴェルの哲学知識を、オタ知識を用いてわかりやすく解説した名著。

    これぞルサンチマンだ、非モテの叫びをしかと聞け!

  • 本の帯に惹かれて購入!
    哲学や宗教などが、個人的にはすごくわかりやすい説明だった。

  • 7月31日購入。8月3日読了。
    プラトンに始まり、ブッダ、ダンテ、ゲーテ、カント、ヘーゲル、キルケゴール、アンデルセン、ヒトラー、フロイトにまで至る哲学の歴史を、喪男による闘いに捕らえた書。彼らにまつわる逸話を聞くと、まあたしかに恋愛不適合者であるなとは感じる。彼らの思想もある程度がルサンチマンを端に発していることも納得できる。すべてを二次元、三次元もしくはモテ、非モテの対立に当てはめるのは少々強引だが、そういう趣旨の書物なので逆にこの点は面白さとして評価できる。それにしてもイメージというものは怖い。哲学者ってみんなもてるんだろうなと思っていたんだが違うんだなあ。むしろ様々な思想をわかりやすく理解する助けとして大いに役に立っている。
    「真理はモテと逆行する。」
    「現実に満足している人々には真理なんていう厄介なものは必要ない。」
    「二次元も三次元も結局脳内の現象である。三次元のほうが外界から得る情報が多いというだけである。」
    危険な(?)思想。

  • 面白かったです。
    こっち(ブクログ)のレビューだけでなく、アマゾンのページに飛んでそちらのレビューも見て下さい。ほぼ満点評価でびっくりしました。
    2ちゃん語で書かれた哲学概観と思いきや、中盤から当人の骨のある論説が展開して、なかなか読み応えもあります。結構おすすめの一冊です。
    またニーチェを読もうと思わせられました。

  • なかなかの衝撃本です。

    2ちゃん用語で
    『喪男』とはモテない男という意味だそうです。

    本書で、著者は哲学というものはそもそもモテない人達がするものであると主張。

    モテない人達が集団となったものの例がキリスト教。著者はキリスト教のことを「童貞宗教」という。

    モテない苦しみから哲学が始まる。逆に言えば、モテる人たちは現実(3次元世界)が楽しいから、哲学をする必要もないのです。

    このモテない苦しみから抜け出すために(もしくはモテても最後には年をとりモテなくなる)、ブッダは悟りを開き、キリスト教ができ様々な哲学者達が、宗教、国家、最後には個人へと自らを救うために思索をしてきた。

    レビューで紹介するよりはぜひ本書を手にとってパラパラ見てほしいです。哲学というと何を言ってるのか分からない固いイメージがあるのですが、この本は違います。笑えます。

    哲学の本が笑えるというのはすごいことではないでしょうか。

    ちなみに現代は「恋愛資本主義」でお金をもっていて、女性(男性)を十分にもてなし満足させることのできる人たち以外は喪男(女)になる世界だそうです。

    著者がモテないらしくややバイアスもかかってますが、こういう切り口も面白いと思います。

    自分もこんな本を読んでるということは喪男なのではないか、とヒヤッとしてしまいました笑

    本書に登場する喪男はこの方達です
    ソクラテス、プラトン、キリスト、ブッダ、デカルト、リラダン、ダンテ、ゲーテ、カント、ヘーゲル、ニーチェ、ヒトラー(!!)、マルクス、フロイトなど

  • すごく楽しませてもらいました。
    哲学史や歴史の学習とアニメや漫画などの歴史もわかります。
    こんなに楽しめた本は久しぶりです。

    「喪男本」も哲学・宗教+オタクカルチャーのガイドブックといってもいいと思います。
    何より、哲学も宗教も「モテたくて」の裏返しから始まってると喝破しているのがいい。
    随分昔に「モテたくて」という本を人から薦められて読んで、ものすごく納得したことがありました。
    以後、この世の不条理を説明するのに、この本を何度引用したことでしょう。
    「喪男」は「モテ」の反対なのですが、喪男からモテへ一発逆転の道筋があるように
    「モテたくて」も元々は「喪男」から派生した物語といえるだけに根っこは一緒です。

    とにかく面白いのですきです。


    「汝の隣人を愛せ」などすばらしい教えがあるのに、全然実践できてないと思われる、私が長い間、不審に思っていた
    宗教への疑問なども明快に解読してあり、
    「イエスに萌えれば萌える程、イエスに萌えない異教徒を打ち倒したくなってしまう、という悪循環にハマった」
    ほとんどの人類に、イエスの教えは実践は難しすぎた。
    組織化・個人のカリスマ化・大系化は、本来の思想を覆してしまうということ~などなど「やっぱりね~」と楽しく読んでいる途中です。

    「宗教」の必要性とその功罪がよくわかる。
    ノールールでいることの現世界の恐ろしさ。
    同じルールであれば、話はわかりやすくなります。
    国境を越えて、同じルールを提供するとしたら宗教になります。
    しかし、それも押し付け合い、争いになり、よりパワーのある方が勝者となり
    本来の「宗教」の教祖が説いた話は全く蚊帳の外になります。

    結局、人間て自分以外の人が怖いのです。
    そして怖くないとわかったら、勝者でありたがり、その力を誇示します。
    どうしようもないですね。

    でも、私の中にもその災いが潜んでいます。
    自分の好きなものを否定されたりするのはやはり哀しいと思うからです。
    自分が良い、と思ってるいるものを真っ向から否定されると、
    「私ってセンスないのかな」とか「バカなのかな」と思ったりするからです。

    でも、自分が好きなものを、みんなが好きというのもオカシイとちゃんとわかっているので大丈夫なのです。
    逆に、「私だけがこれのよさに気付いているのよ」的な喜びを見いだせる力ももっているのです。
    そして何より、「相手にわからせたい!」とか「復讐したい」とかは思わないのです。

    それは「モテ」や「勝者」へのベクトルが全く逆ということになると思います。
    そうすると、そういう気持ちが割りと強めな「モテ」を気にせず生きているオタクや腐女子のが、
    世界平和に貢献しているのかもしれません。
    ただし、そうするとやはり人類は発展しないかもしれません。
    この辺りのバランスが難しいのでしょうね。

    しかし、オタクや腐女子の中にも、自分が好きなものが1番といい、組織化、体系化したい人も
    沢山、いるのでした。
    過去にそれに巻き込まれ、恐ろしい光景をみたことがあったのだった。
    やっぱり人間はそう簡単に「モテ」の力から抜け出せないのです

  • ある意味私自身が喪男な哲学者だ。

  • オタク関連書の多さで目立っていたので読んでみたのですが、高校の倫社の教科書の方が面白かった気がします。

  • 意外に(って言ったら失礼かもしれませんが)おもしろかったです。

    カラっとしたトーンで、楽しく読めてしまう本で、かつ、うなづくことも多い哲学の解説書?でした。
    「モテない」ということに関して、これだけ多面的に書ける作者のパワー(!)にひきづられるように、あっという間に読破。

    決して、暗い読後感でないところが、タイトルでひいてしまった方にもお薦める所以です。

  • おもった以上に・・おもしろくなかった。

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喪男の哲学史 (現代新書ピース)の作品紹介

プラトンの理想郷はアキバ!?デカルトは「人形萌え」、萌え逃げの達人ゲーテ、ヘーゲルのセカイ系哲学vs.キルケゴールのキモイ系哲学、「乙女化」の先駆者アンデルセン、女に捨てられて「俺萌え」に走ったニーチェ、「国家萌え」で悲劇を招いたナチス、喪男の精神に分け入ったフロイト。偉大な思想家はみんな喪男だった。

喪男の哲学史 (現代新書ピース)はこんな本です

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