天山の巫女ソニン 2 海の孔雀

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著者 : 菅野雪虫
  • 講談社 (2007年2月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062138338

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天山の巫女ソニン 2 海の孔雀の感想・レビュー・書評

  • 図書館で KiKi が真っ先に訪れるのは「児童書」のコーナーです。  カラフルな本が多い中、このシリーズが目を引いたのは白地に銀色の文字というシンプルさがあったように思います。  そして表紙の絵もそのシンプルさを後押しするかのように水墨画を思わせるモノトーン。  図柄はアジアン・テイストとなかなかに魅力的なものがありました。  とは言え本の場合大切なのは中身です。  最低限の情報を得ようと表紙を開いてみると、扉部分にある解説に KiKi を食いつかせるに足るキーワードがありました。

    巫女  三つの国  落ちこぼれ  新しいファンタジー

    この中で KiKi の関心を最も引いたのが「落ちこぼれ」です。  と言うのも KiKi はここLothlórien_Blog を開設する前、「落ちこぼれ会計人の独り言」、「落ちこぼれ会計人の Music Diary」、「落ちこぼれ会計人の本棚」という3つの Blog を運営しており、長らく「落ちこぼれ会計人」というハンドルネームを使っていたからです。  で、「落ちこぼれ」という文字を見た瞬間にこの物語の主人公ソニンのことがもはや他人とは思えず、ついつい借り出すことにしてしまったという訳です。

    このシリーズは全5巻、外伝を含めると7巻が発刊されているようで、図書館でも本編5巻が並んで書棚に鎮座していました。  思い切って5巻まとめて借り出そうか?と思いつつも、万が一つまらなかった時のことを考え、とりあえず3巻を、貸出上限5冊のうち残り2巻は「都会のトム&ソーヤ」(こちらは評判がいいというただそれだけの理由で)を借りてきました。

    さて、読み始めてみるとこれが期待以上に面白い。  そもそもソニンが修行していた天山の巫女の数が12人と聞けば何気に「十二国記」を思い出すし、ソニンが仕えることになった沙維の国の王子が7人で、謀略により燕になっちゃうあたりでは何気にアンデルセンの「白鳥の王子」を思い出すしとそこかしこにデ・ジャ・ヴ感を漂わせながらもオリジナリティがあるのが読んでいて楽しかったです。

    わかりやすい勧善懲悪な物語・・・・・となりそうなところを、ベースは勧善懲悪なんだけど、脇役たちもそれぞれの立場から善いことも悪いこともするあたりが結構気に入りました。  と同時にソニンのお父さんの言葉や悪役のレンヒ(彼女も実は落ちこぼれ天山巫女だった)の言葉がなかなかに深くて、唸らされます。 

    主人公のソニンは12年間も巫女修業ということで一般人とは隔絶した環境で育った割には、色々な物への順応力が高く、同時に巫女になるためには情に流されてはいけないという教育を受けてきたが故に、普通の人間社会で起きる様々なことにどこか淡々としている印象です。  でも決してしらけているわけではなくて、身の回りで起きる様々な出来事に対し、激しい拒絶・偏見もなければ極端な思い入れも持たず、常にある種の「ぶれない視点」を持って対峙している・・・・そんな印象で、設定年齢よりはどこか落ち着きを漂わせています。  そういう意味ではこのシリーズ5冊の中でどんな風に成長していくのか楽しみでもあります。 

    「落ちこぼれ巫女」という設定の割にはソニンには暗さがなく、自分のあるがままを素直に受け入れ、その時々で自分が置かれている立場で、自分に考えられる最善を尽くす姿が好印象です。  自分に与えられた環境の中で最善を尽くすというのは簡単なようでいて実はかなり難しく、同時にそれなりの知性が必要となる行いであることをさりげなく語っている物語だと感じました。

    さて、主人公のソニン以上に気になる存在が、彼女が下野して最初にできた友人という設定のミンです。  働かない父親、早くに亡くした母、自分が面倒を見なければならない弟という環境の中... 続きを読む

  • 【図書館本】イウォルとクワンがどちらも思ってたよりヒドい人間でちょっと驚いた。けどラストはソニンと一緒に成長してめでたしめでたし。
    姉と側近の結婚が早かったのにも驚いた。いいのかほんとにw
    ソニンもだけど、ミンが良い子すぎて泣ける。これから彼女にも苦難が待ち受けているだろうけど、頑張ってほしい。……ソニン以上に。

  •  隣国のお家騒動に巻き込まれます。

     王子でいるのも大変ですね。外からは華やかに見える王宮も、お金と陰謀に満ち溢れている。人として、如何に生きるかでしょうか。

  • 今回は隣国江南に留学したイウォル王子とソニン。援助されている国なのに、豪華絢爛な城。あまり豊かではない庶民。王妃が一言漏らすだけで、上手く物事が進んだことを、ただ運がよいことでよかったとだけ思い、自分の影響力の大きさを考えない王妃。立場が違えは、見える景色は変わる。周りの立場になって思いやることも大事だと伝えてくれる。欲を持たずに生きてきたソニンは、自分で決断することは苦手だか、最後自分のために知らず決断できていたことがよかった。

  • 2016.12.25
    塩が大切。
    江南に王子とともに出張。
    2か月の間にいろいろな性格の人に出会う。
    そしていろいろなたくらみに。
    リアンに成り代わっている作戦は痛快。
    王妃の冷酷な、というより無自覚な性格が恐ろしい。
    村一つを壊滅させて、私は運がいいとほざく。ありえない。
    ユナとイルギの婚礼、そうだったのね。
    彩雲国物語っぽい。

  • 落ちこぼれの元天山の巫女ソニンが、沙維のイウォル王子とともに、隣国「江南(かんなむ)」のクワン王子に招かれ、江南に留学する。

  • 隣国「江南」のクワン王子に招かれた「沙維」のイウォル王子とソニンは、豪華な王宮や南国の華やかさに目を見張る一方で、庶民の暮らしぶりがあまり豊かでないことに疑問を持つ。対照的な二人の王子の間で戸惑いながらも、真実を見失わずに自らの役目を果たそうとする、落ちこぼれの巫女ソニンの物語、第二巻。三つの国の新たな歴史が動き始める。

  • ソニン&イウォル王子、江南の国へ行くの巻。江南の王子クワンに無理な頼みをされたり、その王子の危機を助けたりと、機転を働かせながら、ここでも、ソニンは頑張ってました。いろんな経験をしながら、ソニンもイウォル王子も、少しずつ成長していってる様子がいいですね。

  • 江南の巻。
    イウォル王子の子供っぽいところに、ハラハラヤキモキさせられたけど、王子にとって実りの多い旅になったのでは。
    今まで声も出せず、小さな世界にいた王子が広い世界に飛び出して行った感じでした。
    でもそのきっかけはソニンが作ったんじゃないかな。ソニンと王子の絆が深まった回でもあった。
    あと、一巻で突然な登場の仕方をしたクワン王子。この方も最初のイメージとかなり違う顔を見せてくれてびっくりしました。

  • 今度のお話は江南編って感じ。イウォル王子はなんだか少し子供っぽいなと思っていたのですが、今度の出来事で焦りが消えて一つ大人になったようです。今回は何と言ってもクワン王子。初登場時に絶対に好みだと思っていたのですが、知れば知るほどストライクゾーンだったっていう。妹のリアンを本当に大事に思っていて、そのためには何でもするのだけど、ソニンに跪いたのはちょっとびっくり。ソニンがイウォル王子を選んだ事に主従の絆を感じます。ソニンも変わって来ていますね。少しずつ巫女ではない自分の人生を自分で選んで歩き始めています。

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    隣国「江南」のクワン王子に招かれた「沙維」のイウォル王子とソニンは、豪華な王宮や南国の華やかさに目を見張る一方で、庶民の暮らしぶりがあまり豊かでないことに疑問を持つ。対照的な二人の王子の間で戸惑いながらも、真実を見失わずに自らの役目を果たそうとする、落ちこぼれの巫女ソニンの物語、第二巻。三つの国の新たな歴史が動き始める。

  • また、命が狙われるソニン…
    切り抜けられるとは思うんだけど
    心配になってしまう

    ミンとの会話ではじまって
    すっきり収まっていく物語が
    よかったです(^_^)

  • シリーズ2作目
    江南のクワン王子のとこに遊学
    イウォル王子もソニンも少しずつ成長して○

  • 策謀が渦巻く江南の国でクワン、イウォル、ソニンは精一杯自分の生き方を模索していく。世の無常、矛盾を受け止めながら真摯に正義の道を貫くソニンに感動をもらいました。

  • ジャンルは児童書だけれど、政治的な話も重すぎない程度に含まれており大人が読んでも面白いと思う。主人公のソニンが元天山の巫女という設定の為か性格が素直すぎる気もするが、今後どう話が展開していくのか楽しみ。

  •  江南と巨山の戦が終わってから半年あまりが過ぎた。イウォル王子が読んだ本を書庫に返しに行ったソニンは、そこではたらく老人からレンヒの書き残したものをもらう。クワン王子に誘われたイウォル王子が江南へ留学することになり、ソニンも供をすることに…。

  • “見込み違い”として天山を落とされたソニンと口のきけない七番目の王子・イウォルは隣国〈江南〉に招かれる――。

    前作では、ソニンが(イルギに助けられながら)王子達を助ける為に頑張っていたので、やっと二人揃った感じ。

    十三で将来を見据え行動を起こすミンは本当に格好いい。
    ソニンの欲のなさを案じるユナは優しいお姉ちゃんだな。
    イウォルだけじゃなく、ソニンの心配もするパロル王とサウォル王子も。


    行動力もあって、切り返しも上手いソニンは凄い!
    イウォル王子も強くなったなぁ。

    それにしても、ミナ王妃は恐ろしいな…。

    (似)
    「虚空の旅人」上橋菜穂子

  • 第七番目の王子の侍女となったソニンが王子について行った隣国を見る。またしても、その能力ゆえ危ない目に遭うが相手を思う気持ちが強く持ちながら、困難を乗り越える。

  • きのう読み始めてきのう読了。ソニンシリーズ第二巻。
    一巻より、だんだん面白くなってきた。けれどそのぶん、読者に検討の余地がないまま見解の語られることが多々ある印象なのが、個人的には残念。その印象のせいで、語られることが、説得でなく教訓に思えてしまって少し気持ちがそっぽを向きそうになる。
    王子たちが今後どう変わっていくのか、気になる。

  • いつもソニンや登場人物たちに学ぶことが多いです。

  • 二巻の方がおもしろかった!
    だんだんとソニンが成長して、いろんな選択肢のなかで王子に仕えて、自分の意志で判断していく姿が描かれていて、なんだか続きはどうなるんだろ?ってワクワクし始めた~!

    たぶん五巻まで読んじゃいそう(笑)

  • 表紙の細かなイラストも気に入っています。

  • 舞台は、海辺の南国へ。


    たしかに、読めば面白いんだけども、どうも、ノリきれない……。

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