天山の巫女ソニン 2 海の孔雀

著者 :
  • 講談社
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感想 : 68
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062138338

感想・レビュー・書評

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  • ソニンシリーズ、2作目。

    今回はお隣、江南へイウォル王子と一緒に留学するお話。
    1巻で王子の意識が変わり、江南で見たことがまた王子を成長させる。
    ソニンもイウォル王子も少しずつ成長していってます^^

    この物語、江南のミナ王妃の天真爛漫さが怖い、、、
    王妃という立場、指図をするでもなく望めば思い通りになるのが当然。
    その為に犠牲になった人がいたとしても、それは不運であり自分が幸運であったと思う無邪気さ。。
    国のトップがそういう人であるということにぞっとする反面、そういう人が居てもおかしくないということに気付かされる。
    児童書でいて、人間の深い部分も描かれているシリーズ。
    何だか色々考えながら読み進めてます。
    次巻も楽しみ^^♪

  • ミン姐さん、真っ直ぐ物事を見る眼を持つ者よ! ずっとソニンのそばにいて〜。

  • 物語の主な舞台は隣国の江南。1巻では多くが語られなかったクワン王子のバックグラウンドが明らかになります。

    ヒロインがソニンなら相手はイウォル王子なのでしょうが、影がある設定ながらもまだまだ幼く、人間的魅力は発展途上なキャラクターである印象でしたが、この2巻で少し成長します。1巻でのイマイチ感が、これからメキメキ成長してゆく土台なのだとしたら、この物語はどんどん面白くなってゆくのかもしれないと感じ始めました。

    さらに主人公であるソニンも、ただのピュアっ子というわけでもなく、欠落した部分も併せ持つ深みのあるキャラクターの香りがし始めました。
    王子に取り合いを繰り広げさせるというムフフな流れも、お決まりの色恋ではなく、あくまで侍女としての能力を評価されて、というのが気持ち良い。

    ソニンが見聞きすることの全ては、彼女が何にも染まっていないからこそ、余計な添加物にまみれることなくに読者にストンと落ちてきます。
    落ちてきた事実に対してこう思うべき、こう感じるべき、という誘導が薄い文章なので、読者が自分の心で考える余地を与えてくれているように感じます。この時期なので、小学生、中学生の読書感想文用の本としてオススメしたいと思います。

  •  隣国のお家騒動に巻き込まれます。

     王子でいるのも大変ですね。外からは華やかに見える王宮も、お金と陰謀に満ち溢れている。人として、如何に生きるかでしょうか。

  • 今回は隣国江南に留学したイウォル王子とソニン。援助されている国なのに、豪華絢爛な城。あまり豊かではない庶民。王妃が一言漏らすだけで、上手く物事が進んだことを、ただ運がよいことでよかったとだけ思い、自分の影響力の大きさを考えない王妃。立場が違えは、見える景色は変わる。周りの立場になって思いやることも大事だと伝えてくれる。欲を持たずに生きてきたソニンは、自分で決断することは苦手だか、最後自分のために知らず決断できていたことがよかった。

  • ソニン&イウォル王子、江南の国へ行くの巻。江南の王子クワンに無理な頼みをされたり、その王子の危機を助けたりと、機転を働かせながら、ここでも、ソニンは頑張ってました。いろんな経験をしながら、ソニンもイウォル王子も、少しずつ成長していってる様子がいいですね。

  • また、命が狙われるソニン…
    切り抜けられるとは思うんだけど
    心配になってしまう

    ミンとの会話ではじまって
    すっきり収まっていく物語が
    よかったです(^_^)

  • シリーズ2作目
    江南のクワン王子のとこに遊学
    イウォル王子もソニンも少しずつ成長して○

  • 第七番目の王子の侍女となったソニンが王子について行った隣国を見る。またしても、その能力ゆえ危ない目に遭うが相手を思う気持ちが強く持ちながら、困難を乗り越える。

  • いつもソニンや登場人物たちに学ぶことが多いです。

著者プロフィール

1969年、福島県南相馬市生まれ。2002年、「橋の上の少年」で第36回北日本文学賞受賞。2005年、「ソニンと燕になった王子」で第46回講談社児童文学新人賞を受賞し、改題・加筆した『天山の巫女ソニン1 黄金の燕』でデビュー。同作品で第40回日本児童文学者協会新人賞を受賞した。「天山の巫女ソニン」シリーズ以外の著書に、『チポロ』3部作(講談社)、『羽州ものがたり』(角川書店)、『女王さまがおまちかね』(ポプラ社)、『アトリと五人の王』(中央公論新社)、『星天の兄弟』(東京創元社)がある。ペンネームは、子どものころ好きだった、雪を呼ぶといわれる初冬に飛ぶ虫の名からつけた。


「2023年 『YA!ジェンダーフリーアンソロジー TRUE Colors』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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