- Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062139120
作品紹介・あらすじ
私には愛される資格がない…幼い日の虐待で心に傷を負い、愛に向き合えない結(24歳)は、流されるように不倫を続けていた。そして、自分を見つめ直すために訪れたニューヨークで、元サックス奏者の明(53歳)と出会う。明は妻をガンで失って以来、娘のためだけに抜け殻のように生きてきた。明の優しいサックスの音色に、結は心を癒される。帰国後、運命は再び二人をめぐり逢わせた。親子ほど離れた年の差を越え、二つの孤独な魂は惹かれ合っていく。だが、運命は、過酷な選択を二人に迫る。そして、二人が選んだ道は…その愛はあまりにも深すぎた。真実の愛の意味を問う、悲しくも美しい物語。
感想・レビュー・書評
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田村正和さんが何十年ぶりに出る映画の原作と知って読んでみました。
映画は田村さんの演技もとても素敵で良かったのですが、原作は・・・ちょっとベタ過ぎた気がします。
でも、映画の明にはとても感情移入出来て泣けたので星3つで・・・詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
結果的に死んでしまうべたな物語
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子供のころの経験で「愛される資格がない…」と思っていた結は
結はNYに一人で旅行に行きそこで
旅行会社の仕事をしていた明にであう。
彼は妻が病死してしまったからサックスを手放した。
結とどんどん仲良くなって、愛しあうくらいまでになったのに
明はなくなってしまった奥さんと同じ病気に侵されてしまった。
しかし、明は結に病気だというこを伝えずに結に自分のもとから離れるように促し、死んでしまうのである。
この本は本当に切なすぎる結末だと思った。
やっと幸せになれたのに、こんな現実ってありかよ…とも思った。
しかし、自分の幸せより相手の幸せを願うことができる
明は本当にすごいと思った。
自分だったら自分を犠牲にしてまで相手の幸せを願えないと思う。
こんな広い心を持っている人を尊敬していきたい。