佳人の奇遇

著者 :
  • 講談社
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (178ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062140058

感想・レビュー・書評

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  • ドン・ジョヴァンニのある公演の周辺模様、舞台と客席双方にいる人々の物語。舞台に出る直前極度に緊張してしまうトラウマを抱えたテノール歌手、彼を舞台に立たせるべく選ばれたマネージャー、先立たれた妻の元に行くべく薬を飲んで自殺する男性、子どもの頃の初恋の相手に20年後に出会ってチケットを送った女性、ホームレスになる寸前に公演を見に行き、成功した同級生に会う男性などの物語が同時進行。諸々自由奔放なマエストロもいる。物語そのものに特別惹かれるというわけではないけれど、やはり状況を追う文章が絶妙。週末、半日でサクッと読める軽さ。

  • オーケストラのコンサートにて、そこに集まった人それぞれの出来事。

    テノール歌手だが極度のあがり症故にステージ立つのを拒み、それを補佐する役として元銀座のホステスまどかが立ち向かう。

    最高指揮者のマエストロの女性遍歴。

    通勤途中に一目惚れした人を追い求めて、春香は自分の気持ちを伝えるまで。
    謎の女性からの手紙に導かれコンサートにやってきた大学非常勤教師が出会った相手は。

    老舗和菓子店の社長が想いを寄せる相手は息子の妻であり、今夜その想いを打ち明けるまで。

    失業して路上デビュー前にコンサートに立ち寄った男が再開したのは事業に成功している同級生だった。

    それぞれいろんな事情。

  • ある一幕のオペラに収束する群像劇。さらさら読めて、満足感がある。

  • 2015/7/20読了

  • 「ドン・ジョバンニ」(モーツァルト)のオペラを軸にいくつかの話をオムニバス形式で書いた作品。男女のつながりを中心に書いていて、軽く読める小説。

  • オペラ開演の周辺での様々な人々の出来事がいろいろ。基本どれもハッピーエンドということか?!

  • 造詣が深いオペラを舞台にして、様々な人間模様を描く。いずれの模様も薄っぺらで、何も伝わってこなかった。

  • かるく、さくっと読めました。

  • 図書館で音楽特集をしており、装丁が美しかったので手に取った。
    この著者の本ははじめて。
    読みたいと思ってた「自由死刑」の著者と同じだって後から気がついた。
    本当にこんなことあるかいな、と思いつつ、読後感のいい軽い喜劇、結構好き。

  • さらっと読めるけど・・・
    登場人物の多くの男がふくらはぎに執着してるところが、
    作者の性癖が現れてるようで気持ち悪い。
    私には楽しく読めませんでした。

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著者プロフィール

作家

「2018年 『現代作家アーカイヴ3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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