世界バブル経済終わりの始まり──実践・臆病者のための黄金の投資学

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  • 講談社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062140485

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  • おすすめ度:85点

    2007年6月初版。その後のリーマンショックを端とした世界同時金融危機と金上昇など、見事に予測を的中させている。
    第三章「10億ドルの金山を持つ男はこうして生きてきた」は松藤氏の半生を語っており、興味深く、面白い。
    松藤氏は、ゴールドなど誰も注目していなかった頃から世界中の金鉱山を歩き回り、それこそ地べたを這いずり回って体験的な情報をつかんでいった、という。
    世界中の金鉱山オーナーやジオロジスト、スペシャリストたちとの独自ネットワークを持つまでに至っている。日本人で松藤氏よりも金鉱山に詳しい人はいないであろう。
    そして、松藤氏は、ゴールドの世界では、いわゆる「頭のいい人」たちとマーケットでぶつかることもなく、文字どおり独壇場である、とまで言っている。
    病気というハンデを背負い、投資で失敗しながらも、都度、逆転人生をおくってきた松藤氏。その発想は、高見から市場、社会を見つめた本人の感性から生じているのだろう。そのうえで、ジム・ロジャースと同様、世間に常識にとらわれずに、自分の目で確かめ自分で判断を下しているところにこの人の凄さを感じる。

  • "FRBが金利(FF金利:政策金利)を引き下げる時、NYダウに真の暴落がやってくる。
    米ドルはしばらく暴騰した後、時間をかけて下落していく。
    NYダウと相反して金(ゴールド)が暴騰する。そして、金を中心とした実物経済が投資の主役に躍り出る。


    駆け込み乗車禁止!次のバスを待て

  • ?バフェットのように投資せよ。
    ?日経平均が下がったら、少しずつ買い増しする。
    ?金に投資する。

  • 成功をしている人の共通点の一つはよく現場を見る。
    著者も自分の目で確かめ自分で判断を下している。
    経営者でも投資家でもそこは同じだと思った。
    多くの数字やデータをもとに机上で判断をしているというよりは、情報の取捨選択をし感性で判断しているのかなと感じた。冒頭からサブプライムローン問題による米国経済の衰退を予想し見事に的中している洞察力は素晴らしい。浮かれちゃあかんてことだね

  • 分かりやすい。

  • 運用・投資理論なんかをひけらかす本では無い。簡単な言葉で簡潔に書かれているのでとても読みやすく、分かりやすい。
    著者:松藤民輔は、昨今の混乱の現況サブプライムローンの金融恐慌を当てた人。その人が考える、これからの投資とは?ご興味のある人は読んでみてください。若干現在の世界経済の状況が分かるとさらに面白さが増すかもしれません!

  • 失敗から始まる著者の体験談が興味深い。つくづく現代はペーパーマネーなど実物経済でなく、目に見えない投資経済で動いていて、また動かされるのだと感じます。

  • 日興→メリルリンチ→ソロモンと渡り歩き、実績を積んできた松藤さんが、歯に衣着せぬポジショントークを展開してくれます。

    その主張は

    1)FRBが金利を下げるとNY株は暴落する
    2)米ドルはしばらく暴騰し、その後時間をかけて下落していく。
    3)NYダウと相反して金(ゴールド)を中心とした実物経済が投資の主役に躍り出る。

    というもの。

    この本は同時株安から回復期にあった2007年5月に執筆された本ですが、この“予言”は今のところ的中しています。

    あまりにも軽妙な語り口だったり、金山を所有する自分のポジションをあくまで強気に肯定されるので、何か松藤さんにうまく乗せられているような気分になるかもしれませんが、経済の大局的な動きの見方を示してくれる人だと思います。

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