- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062140584
感想・レビュー・書評
-
読み始めたらやめられない止まらない。つねに笑ったみたいな顔で読んでしまった。( ゚∀゚)o彡゜ウルリヒ!ウルリヒ!
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白い読み物が読みたいなーと思ったら、文芸書の新刊コーナーにおいてあったので買ってみた。バルタザールの遍歴は面白かったし。ついでに雲雀も買ってみた。<BR><BR>
でもこれ、五月の新刊なんですね。 -
やみつきになる。手を止められなかった。
-
070708 翻訳小説みたい
-
主人公はロシア農村地帯に生まれた次男である。一文無しのどん百姓の小倅と云う訳ではない。ある程度の知能を有するが、自らを「本質的にけだもの」だと思っていた。彼はロシア革命後の混乱と云う迷宮に放たれる。これを虚無と呼ぶのだろうか。いずれにせよ、驚くべき作品である。
-
なんとなく、日本文学として括るのがはばかられる作品。本当に外国小説のよう。
-
最後になって、やっとタイトルの意味がわかった。徹底的に非情だ。
-
成長物語の反対の転落物語という言い方があるとすればそんな感じ。しぶとく一代で成り上がった親父さんと、何もかもを捨てていく息子たちの対比。武器や移動手段を獲得するほど破滅に近づいていき、「下りる」機会を振り捨てて大渦の中心に自ら飛び込んでいくような、相当に苛烈だけど、最初から最後までこれ以外ないというような運びの見事さ。
これにくらべると『天使』や『雲雀』はまだ上つ方の話のようにも思え、ここではそんな優雅さもほとんどなく、それだけに、廃屋に響くピアノの音や土の上に書かれた飛行機の設計図が哀切。
ところどころにある方言の会話が、もしかすると作者の郷里の言葉ではないかと思うけど、すごい生命力。