私的生活

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著者 : 田辺聖子
  • 講談社 (2007年7月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062141253

私的生活の感想・レビュー・書評

  • 「つなぎ」っぽい。やっぱムショ生活はつまらんね〜

  • やってくれるかなぁと期待していたベースケはとくになくまだかなぁまだかなぁと読み進めていただけにちょっと残念であります!
    籠の鳥になってしまい、徐々にさめて白けていく。今までわろてたことがまったくわらわれへん、わかります。

  • 「言い寄る」に続く乃里子の物語。
    結局、剛と結婚しちゃったのかよ!って冒頭から呆れながら読み進める…。
    なんでこう軽率なのかなこの人は…とイライラしながらも、気がつけばまるで乃里子を心配している女友達のような気分に。
    今だったら完全にDVとされる剛の言動にだんだんと精気を失っていく乃里子は痛々しかった(ところで小説の中の男にこんなに嫌悪感を抱いたのは初めてだと思う…w)。
    それでも最後、本当の自分を取り戻すために、自分の口で決別を伝えた乃里子を労いたい。

    今回はアバンチュールも特になく笑、乃里子と剛の間柄が主なテーマだったが、男と女の間にまつわる名言がたっくさん詰まっていたな~。
    刻一刻と移り変わり、当事者たちすら振り回されてしまう男女間の感情。
    白か黒かでハッキリできたら苦労はない、って嘆きたくなるような関係。
    特に終盤にかけて乃里子と剛の気持ちがどんどん離れていく様子は、あざやかに、かつテンポよく描かれていて、流れるように読んでしまった。

  • 自分だって望んでたわけじゃないのに、変わったりする。

    うまくやりたかったのに、その為なら努力できたのに。
    どっかで気づいてほしくて、褒めてほしくて、ありがとうと感謝してもらいたくて。
    なんで自分ばっかりって幼稚なことを思うけど、多分それって消せない。
    思いやりとかバランスて言ったらつまらないけど、そう言うこと。
    双方思い通りなんていかないんだ。

    一瞬先がわからないのは恋人で、家族にならなくちゃ、夫婦で家族で、それは安心で。

  • 「言い寄る」の続編。
    人もうらやむ大財閥の御曹司と結婚して3年。あんなに自由だった乃里子の生活は一変して不自由なものに。自分をとても愛してくれている夫、自分も夫を愛している…なのにお芝居が必要なのはなぜ?
    ドキドキした。小説を読んでいて「あれ、これ私のことじゃん!」なんて思うことは滅多にないのだが、この本はズバリそうだった。ドキドキ、はドキドキワクワクでもなく、ときめきのドキドキでもなく、冷や汗が出てくるようなドキドキ。乃里子と私なんてキャラクターとしては全然かぶるところがないのにこのリアルさはなんなのだろう。

  • 内容説明
    あの「三部作」新装連続刊行・第二弾!  恋愛も人生も、大事なことはすべて「お聖さん」に教わった・・・。まさに「いまの作品」として読んで欲ほしい。著者代表作『三部作』、美しい装丁で新刊行!
    内容(「BOOK」データベースより)
    結婚→離婚。乃里子33歳。わたしの私的生活は、彼に侵されてしまった。「愛してる」よりも「もう愛してない」と告げることの、難しさ。田辺聖子「最高傑作」三部作復刊第2弾。

  • 年下の男は厄介な愛玩動物だった。

  • 「言い寄る」の続編。
    なんだろうこの「わかる」感は。
    腑に落ちるんだけど、だからそれから逃れることはできないのだよね。

  • この小説が書かれたのは昭和51年。すると、1976年が舞台か…。
    女性の立場がまだまだ低く、貞操が問われた時代。
    現代にあてはめてみると、主人公の夫はとんでもないDVストーカー男。
    田辺先生の文体が軽くて、かつ品があるから、悲惨な感じを受けにくいけど、これはそうとうな話ですよ。
    この小説の前作「言い寄る」でも思ったけど、主人公の乃里子は、浮気がばれて、恋人剛にめちゃめちゃ暴力受けてたのに、意外と彼女がそれを容認してたのに、衝撃を受けた。
    乃里子は当時としてはそうとう進んでる女性として描かれてたのに、それでもなお。
    その暴力男と、今作では結婚してたことにびっくり。
    男の暴力が容認されていた時代の物語だなあ。
    それに、剛は浮気三昧なのに、男はよくって女は駄目って、どうどうと書かれてあるんだもの。
    いくら財閥の息子だからってさあ…。
    時代性を感じてしまいました。
    そういう女性差別的なものに一石を投じる意味でも、田辺先生は、乃里子を離婚させちゃったんだろうなあ。
    でも、こういうカップルって、現代にもいくらでもいる。平成の世になっても、DV男は幅をきかせてる。ホント、許せない。

  • 主人公の人は、さばさばした性格で、とてもさっぱりしていて気持ちがよかった。自分は何を望んでいるのか、どの程度の犠牲の上にそれは成り立っているのか、しっかりと自分で見極め、理解して生活を送っているのが、安定感があってすっきりしていた。
    本の内容が、主人公と旦那さんの生活、お金持ちの旦那さんの家族の人物関係の描写、主人公が私的にかかわっている男の人の話でほぼ終始していて、それがくるくると繰り返されてばかりなので、途中で飽きてしまった。
    またもう一度読み返そうとは、今は思えない。読了は断念です。

  • 相変わらず日本語が綺麗。
    好きなんだけど、相手に合わせてるうちに、なんとなく息苦しくなっていく感じがうまく表現されてると思う。

  • 7/27読み終わり。
    剛との結婚生活が書かれたお話。
    読み終わって、別に心に何か残る訳じゃないけど一気に読めた。
    私なら剛の様なワガママボンボンは3年も我慢出来ないなぁ。

  • 美々以外に女ともだちがいないから、
    ともだち感覚で
    相談したり頼ったりしたい気持ちから
    中杉さんに近づいているところもあるように感じた

  • まるで友人の話を聞いているかのように感情移入して一気に読んだ。
    ふとしたきっかけから、それまで保ってきた防波堤のような壁がモロモロと崩れていくかんじ、前のようにしようとしても、もうどうにもならないかんじ、だましだましや芝居けが出来てた頃が遠くのキラキラした湖を見るような、でももうそんな日なたになんかとても届かない日陰にいる感じが、痛いくらいに味わえた。

    それにしても、今年88歳になる田辺聖子さんの、50代の頃の作品というのがおどろき!少しも色褪せず、古さを全く感じさせない。うちの祖母と同い年だなんて信じられないわ。

  • 剛の豪華なマンションについに陥落した乃理子は
    中谷家の親戚づきあいに辟易しながらも
    浮気もせずに楽しく暮らしていた。
    五郎へのときめきも、啓たち絵画仲間とのつきあいも
    剛と結婚してからはすっかり遠くなった。
    しかし中杉氏と結婚生活はだましだまし送るものだと話してから
    どうも剛に付き合うのに疲れてしまう。
    装丁:大久保伸子

    仕事に恋に奔放に生きる女だった乃理子が
    剛と結婚することで一時的にですが家庭に入ります。
    剛が外に出ることをよしとしないので
    それまでの創作の友達とはどんどん疎遠になりますが
    なんとか納得できていた乃理子。
    しかし気楽な二人暮らしから一転して
    剛の家族と同居することになったときに
    乃理子の不満は抑えきれないものとなります。

    三部作の真ん中なので少しなかだるみな感じでしょうか。
    最終作が楽しみです。

  • カップルで仲良く暮らすうえでの、女子のリアルな胸の内。
    日常のなんでもないひとコマからじわりじわりと教訓めいた洞察がうかがえて興味深いです。
    相手のおふざけに乗っかってご機嫌をとる、芝居っけを交えつつだましだまし保たせる、などなど。
    女子の側からは、おふざけに乗ってあげて相手を甘やかしてあげているつもりでいても、相手にしてみれば、本当に言いたいことを言わずにいて実はだましだまし甘やかしてあげていたのだというのが見えたとき、衝激が走りました。

  • 絶妙。しあわせなんだけど、ふとしたことから旦那さんとの結婚生活がゆっくり、ゆっくり壊れていく様が上手に書かれています。
    関西弁っていいなー

  • あのねぇ。読み進めるとだんだんいらいらしてくる。なんでってほんっと剛がむり!笑
    でもこのひとの話だから読めたんだとおもう。続きものってのもあるけど←
    それにしてもあの性格を理解したうえで結婚か…うぅんいつかわかるのかなぁ

  • 感情の流れがリアルでとてもおもしろかった
    特に水野の男らしさの描写が印象的だった
    剛もすてきな男だな
    剛についての描写もいろいろおもしろかった
    ラストのあたりは特にだけど、どうしてこんなにわかりやすくて、現実感があって、魅力的な文章なんだろう
    なにもわからないはずなのに、すごく共感できる
    3部作の中でいちばん好きだ

  • 共感しまくり。
    もう一度読みたいと思ってしまう本。

  • 【ibrray222所蔵】【販売可能】

    「乃里子三部作」が、美しい装丁になって復刊である。
    端的に言ってしまうなら、三十代の「ハイミス」(「負け犬」なんて風情のない言葉は使わない。田辺聖子流に言うならあくまで「ハイミス」である。)乃里子の、結婚前、結婚中、離婚後を書いた小説である。

    せつないものを、わざわざそうと言い立てるのは「コドモ」のすることである。
    言わなければ、ぼうとして気づかないのは、間抜けのすることである。
    「オトナ」は言わない。
    わかっていても言わない。
    その言わない一言を一人で抱えたまま、その寂しさとともに年を重ねていくことが「オトナ」なのだと思う。

    乃里子は言わない。
    田辺聖子も言わない。
    それでもこの三冊から、苦味とそれによってなおさら引き立つうっすらとした甘みを感じ取ることができたら、それは立派な「オトナ」である。


    三冊セットで2000円

  • 以前にご紹介した、「言い寄る」の続編です。
    読み終えて、もっと読みたい!!と思う作品でした。

    なんだろう。
    今のキャリアをつむ女子にはとても共感できる作品じゃないかしら。

    乃里子は33歳。
    一部作の「言い寄る」では31歳で、デザイナー・画家としてある程度の収入を得ていたし、言い寄られていた男も多かったしそんな生活を楽しんでいた。
    でも、唯一好きな男には言い寄られず、親友にとられるという失態を演じ、言い寄られた金持ちの男についついなびいていた。

    第二作は結婚した乃里子のストーリー。
    金持ちの中谷剛と結婚し、お金には不自由しない暮らし。
    剛もやさしいし、なにしろ気が合う。
    ただ、剛はデザイナー・画家としての彼女を認めず、そういう金儲けにほど遠いような話には興味もなかった。

    そんなもんかと暮らしていた彼女だったが、しだいにひずみを生じる。

    第三作では独り者にもどった彼女。苺をつぶしながら独り暮らしってなんていい生活なんだろうって考えてる。
    誰の機嫌も 伺うことなく、好きなときに好きなことをできる自由!
    ふたたび、言い寄られる男と遊ぶ彼女だったが、どうも結婚前とは違う感じ。男友達は増えていくが、手当たりしだいに寝て味をしめていた結婚前とは違う感じ。
    純粋に友人が増える。寝ようと思う相手にはなかなか出会わない。

    そんなとき、再び前夫と偶然再会。
    あんなに気の強い傲慢な彼が、前妻に気を使い、彼女の前で少し弱音をはく。
    どうも調子が狂う。
    しかしどうも気が合う。楽しい。そこらの男友達には見当たらない楽しさ。

    決して弱音や本音を漏らさない乃里子が、思わぬ友人の事故死に見舞われ、前夫を頼り、彼の前で耐え切れず、涙をみせた。
    少しずつ前にはみせなかった姿をみせはじめるふたり。

    時がふたりを変えたのかもしれない。

    結婚生活で、あほほど金持ちだったので、500万のダイヤとか豪華な装飾品・洋服をありあまるほど買ってもらっていた乃里子。(彼女自身は別にねだっていない!)
    別れる際に、これだけお金をつかったのに!的なことをいわれてカチン!ときた彼女は彼に買ってもらったもの(お気に入りもあったけど)、すべて置いてきたのだった。
    ところが、スイス製のステキな時計は探しても見つからず、別れて半年後に洋服から出てきたもの。
    いまさら返すのもね、と言い訳しながら、大切に使っていた。

    それを再会して発見した前夫は、それを気に入って使ってくれていたのか~!と喜ぶ。そう、彼は彼で、喜ぶとおもってせっかく妻に買ったものすべてを放置され、それはそれで男心が傷ついていたのだった。

    プライドが邪魔して素顔をさらけだしていなかったあのころのふたり。
    すこしだけ大人になったふたりはどうなるんだろ。

    文章が気持ちいいほどの大阪弁でほんと気持ちいい!
    微妙な感覚とかものの感じ方とか 描写の仕方がほんとうに 上手。

    タイトルだって、表紙の感じだって、なんだかちょっと 粋だと思いませんか

  • 田辺聖子の「最高傑作」の恋愛小説三部作第2部。
    第一部で欲しいものはすべて手に入れた主人公乃里子。
    第二部では、見た目、お金、才能、性格、全てを高度なレベルで持ちあわせた最高の相手剛と共に、華麗な結婚生活・・・けれども、だんだんと「私的生活」が侵食されているように感じるようになる。
    物語の展開がわかっていても、登場人物のキャラクターとその描写、交わされる会話の洒落加減がよくて、何度でも読みたくなる恋愛教本。30代の全てのイケテル女性が共感するに違いない!

  • 田辺聖子3部作の2作目。
    自由気ままな主人公が、我がままきままなお金持ちと結婚した生活を描かれているが、主人公の人生に対するスパっとした切れ味がなく、うだうだと人生が描かれていた。
    きっと女性はうだうだと生きるときもあれば、シュパッとスパッと生きる時もあるんだろうな。

  • 年下の財閥御曹司に求愛され、結婚した乃里子。海を見下ろす高級マンションでふたりきりの新婚ごっこ。誰もが羨む上流暮らしだが、自分は金持が身にそぐわないと感じていた…。 そのままにしてある独身時代の仕事場には日記やアルバム。夫にも見せない私的生活がそこに。結婚の生態を描く傑作。
    結婚→離婚。乃里子33歳。わたしの私的生活は、彼に侵されてしまった。「愛してる」よりも「もう愛してない」と告げることの、難しさ。田辺聖子「最高傑作」三部作復刊第2弾。大久保伸子による美しい装丁で新刊行。
    2009/10/22 

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