爆笑問題のニッポンの教養 人間は動物である。ただし…… 社会心理学

  • 講談社
3.52
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062142830

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと、太田が納得いってない様子が面白かったです。
    もちろん内容も!
    以前にも山岸さんの本は読んだ事あったんですがそれよりも内容は易しくて面白かったですね(爆笑のおかげ?)

    簡単に言えば、人間は環境で変わるということ
    (怒られるほどに簡単に言いましたよ)

    囚人のジレンマやより他人のことを考えるのは日本人よりアメリカ人、など人間関係を考える事を理論や観察データではなく実験をして考察してるのがこの山岸さん。

    理論ではこう言うけど実際はってところを証明してるみたいですね。
    社会心理学・・・・ようは社会としての人間心理ってことに興味あるひとはきっかけとしていかが?

    でも納得いかない太田の食いつきをやさしく説明しようとする山岸さんとのかみ合いの悪さは必読かも?

  • 社会心理学者との対談。
    人間を知るにはまず環境を見よということは、同じ人間でも環境によって行動が変わるということ。
    イデオロギーや説教では行動は変えられないし、信頼と安心は違う。

  • 105円購入2012-04-15

  • リスクに背を向ける日本人の著者が登場する。
    基本的に内容は同じかも。読みやすくあっという間に読んでしまった。ちょっと軽すぎるので対談ではない本をお勧めする。

  • 結局山岸さんの著作を読んだことがなかったので、今回この本を読めたことはよかった。
    環境のなかでの心理を考えるという、社会心理学の考え方が、なるほど、と思う。
    一般的になされている日米の精神性の比較が、いかに薄っぺらいかが書いてある。
    山岸さんの最後の感想部分にあった、統治者の倫理と商人の倫理についての思いが、興味深い。

  • 安心と信頼は違うとな。

  • 「人間は環境に合わせて心を適応していく動物である」という持論の山岸さんと爆笑問題の対談。
    う~ん。イマイチ論点がハッキリ見えてこずぼやけてよく判りませんでした。
    ので、引っかかった言葉を並べてみました。

    「自己愛」があるから「理想の自分」になりたい。「理想の自分」を実現する時の物差が「美意識」。人の行動の理由「美意識」

    「武士道」統治者の為の倫理。利益を考えるな、正しく生きよ。
    「商人道」情けは人の為ならず。共存共栄、利益を与え合う。
    商人道の方が肌に合うなぁ。

    常に見張りあい他人が何してるか知ってる「安心」
    仲間内を越えてチャンスが拡がるが裏切られるリスク伴う「信頼」
    最近の日本は「安心」から「信頼」の社会になる?
    長い付き合いを大事にするような「安心」しながら「信頼」できる社会の方が良い。

    人間社会で理想の自分を実現していくには、まず「理想の自分」をイメージし、人を知り人を信頼しなきゃ無理なんじゃないか、ということか???

  • NHK「爆笑問題のニッポンの教養」のトーク内容を文字におこした本。北海道大学の山岸俊男先生による社会心理学の講義(?)の回が、本放送ではカットされていた部分まで、載っている…らしい。(※ボクは本放送を見ていないので不確定…)

    内容は、代表作の「日本の『安心』はなぜ、消えたのか」などの内容を、かみ砕いて、たとえ話をふんだんに盛り込んで説明してくれており、とっつきやすいし、おもしろい。
    そして、いつもの番組のように、太田がついつい脱線しかけるところも、山岸先生がスムーズに、時に力尽くで本線に戻していく雰囲気が多々。放送、見てみたかったなぁ…。

    山岸先生の代表的な研究内容が盛り沢山に登場するけれど、いかんせん番組の尺の関係で説明はけっこう簡略化されているので、より深く知りたいときは、「日本の『安心』はなぜ、消えたのか」を読むと、理解が急激に深まると思われる。おもしろかった〜!

  •  NHK「爆笑問題のニッポンの教養」という番組の起こし本。社会心理学者・山岸俊男先生の研究テーマ「安心社会と信頼社会」がわかりやすくまとまっています。
     山岸先生は積極的に実験を行っている研究者ですが、番組の起こし本なのでその実験の様子も収録されています。また、山岸先生がなぜ実験を重視されるかなどもインタビューを通じて理解することができました。こういった点はテレビ番組の起こし本ならでは、と言えるかもしれません。

     ただ、ちょっと眉をひそめてしまうのが、爆問・太田光さんの自己陶酔的とも言える思索や発言です。
     本書の元になった番組もよく観ていたのですが、太田氏はややもするとすぐ自分の関心の赴くまま小難しいことを言おうとされ、話の腰を折ることがしばしばでした。何というか、無理矢理深いことを言おうとしているようにも感じられることがあり、ある種のイチビリのように思っていました。
     これは本書にも収録されているわけですが、番組と違って本だと読み飛ばせるので、番組ほど気にはなりませんでした。

     これに対して爆問・田中裕二さんの受け答えは、活字で読んだ方がその上手さが光っています。太田氏と違って変な衒いがない分、素直に分からないことを聞き、分かったことを素直に返しているので、聞き手としての優秀さが際立っていました。読んでて「ふむふむ」「ほう、なるほど」とこっちのテンションも上がるのは田中氏と山岸先生が話している箇所でした。

     『ネット評判社会』(http://tomiya-sangendo.blogspot.jp/2012/03/blog-post_15.html)の、特に第3章辺りが読みづらいなぁと思った方は、先にこちらを読んでみるのもいいと思います。

  • ナッシュ均衡(難しい)、いい人が集まっても、いい社会はできません(なるほど)。「社会的ジレンマ」(こわい)。

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著者プロフィール

一九六五年埼玉県生まれ。八八年に田中裕二と「爆笑問題」を結成。二〇一〇年初めての小説『マボロシの鳥』を上梓。そのほかの著書に『違和感』『芸人人語』『笑って人類!』などがある。

「2023年 『文明の子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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