香菜里屋を知っていますか

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062142915

作品紹介・あらすじ

お客さまが持ち込む謎と、その解決。それが当店の裏メニューです。マスターの工藤が作るちょっとした料理と、アルコール度数の異なる4種のビールが自慢のビア・バー香菜里屋が消えた…。人気「香菜里屋」シリーズ完結編。

感想・レビュー・書評

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  • 北森鴻さんが亡くなって以来、著作を読めないでいた。久しぶりにあのマスターに会いたくなり、頁を捲る。

    焼き杉造りの扉を開けると、工藤が人懐こい笑みを浮かべて待っている。ワインレッドのエプロンの胸には精緻なヨークシャーテリアの刺繍。アルコール度数の違う四種のビールと絶品の創作料理が楽しめるビアバー『香菜里屋』。

    賽の目に切った市販のチーズに、パプリカをまぶしたものと、黒胡椒をまぶしたもの、

    炭酸を抜いたビールで小麦粉を溶いた衣でからりと揚げた小エビのフリッター、

    さっと茹でたモヤシに極少量の塩とごま油を加え、さらに水を一滴も使わず無添加のちりめんじゃこを純米酒と少量の天然醤油のみで仕上げた自家製のちりめん山椒を絡めたもの、

    旬の甘みを増した大根を厚切りにし、下ゆでしてテールスープ(市販のビーフコンソメでも可)でことことと3時間ほど煮込み、その旨味が溶けだしたスープを別取りして蟹のほぐし身を加え、屑を引いてとろみをつけた餡を大根にかけまわし、薬味に芽ねぎを加えたもの、

    素揚げしたクワイに辛子明太子をほぐして添え、酢橘をたっぷりとかけたもの、

    生ハムでピクルスを包み、さらにライスペーパーで包んで軽く揚げたもの、

    厚めの輪切りにした玉ねぎに蟹のすり身をつめ、たっぷり粉チーズを混ぜた自家製パン粉で揚げたもの、

    拍子木に切ったベーコンと秋のセロリを炒め、仕上げにノンオイルの和風ドレッシングをかけたもの、

    飴色にじっくり炒めたものと、シャキシャキと食感を残した二種の玉ねぎがポイントのミートコロッケ、

    看板メニューのタンシチュー、、、

    どの料理も本当に美味しそうで、謎解きよりもお腹が減って仕方が無い。真の酒呑みならば、お酒の描写にもまた喉が鳴るだろう。

    レシピ本出してくれないかな…こんなバーがあれば毎日のように通ってしまうだろうな。

    香菜里屋シリーズ完結編ということで寂しく感じてしまうけれど、工藤さんがどこかで本当に新しいお店を営んでくれているような気もする。願わくはそれが西日本でありますように。

    • 九月猫さん
      hetarebooksさん、こんにちは!

      リフォローありがとうございます♪

      >もう大丈夫
      のお言葉もありがとうございます。
      ...
      hetarebooksさん、こんにちは!

      リフォローありがとうございます♪

      >もう大丈夫
      のお言葉もありがとうございます。
      優しく背中を押していただいて、
      「香菜里屋」へ、また訪れたい気持ちになりました(*´∇`*)
      もし迷子になっても大悲閣千光寺にはたどり着けそうです(笑)

      こちらのほうこそ、これからどうぞよろしくお願いします(*_ _)ペコリ
      2013/07/10
    • katatumuruさん
      hetarebooksさん、はじめまして。

      いつも私の描いたレビューを見ていただき、花丸もつけていただいてありがとうございます(^^)
      い...
      hetarebooksさん、はじめまして。

      いつも私の描いたレビューを見ていただき、花丸もつけていただいてありがとうございます(^^)
      いつもお礼を言いたいと思っていたんですが・・・ここってメッセージを送ったりとかできないんですよね。
      まだ始めてから一週間くらいなもので、システムがよく分かってないんです^^;
      そんなもので、ドキドキものでコメントしてます。

      私も数年前にこの本を読んだ事があります。
      もうほとんど内容を忘れてるんですが、この本ってこんなに美味しそうな料理が登場してたんだな~と改めて、hetarebooksさんのレビューを拝見して思いました。
      ちゃんとこの本を味わってなかったようです。

      他のサイトで書いていたレポを一気にこちらにうつしてますので(大変!^^;)、また良ければ見に来てください~。
      2013/07/12
    • hetarebooksさん
      katatumuruさん

      こんにちは♪こちらこそいつも楽しいレビューをありがとうございます☆
      いえいえ、人見知りな上、不精でブクログ仲間さ...
      katatumuruさん

      こんにちは♪こちらこそいつも楽しいレビューをありがとうございます☆
      いえいえ、人見知りな上、不精でブクログ仲間さんのレビューにもあまりコメント出来ていない私なので…確かにメッセージ送信より緊張するかも( ´艸`)

      推理そっちのけで料理に食いついてしまう食いしんぼで、、、美味しそうなお料理ばかり記憶しています(笑)
      他サイトからの移行作業、大変ですよね(xдx;)
      自分もヒーヒー言いながらコピペしてました…
      またレビュー楽しく読ませていただきます♡
      2013/07/14
  • 三軒茶屋の路地にある、一軒のビアバー香菜里屋。
    そこには、4種類のビールと
    いつも素晴らしい料理と空間を提供してくれる
    マスターの工藤がいる。

    北森さんの作品に触れるきっかけとなった
    香菜里屋シリーズ。

    第4弾にして、最終巻。


    あぁ。
    終わっちゃった。

    本当に寂しい。
    このシリーズ、大好きでした。
    あたし、本当に大好きでした。

    だって、もうこの表紙からたまりません。
    きっと香菜里屋の
    サーバーとカウンターはこんな感じなんでしょう。

    作品全体に漂う空気とか、
    料理の描写なんて、、もう、本当に。

    ジブリの料理より美味しそうだもの。苦笑


    バーマンの最後の幕引きの謎「ラストマティーニ」
    女友達の出発を描く「プレジール」
    子ども時代のいたずらが今へと繋がる「背表紙の友」
    香菜里屋の屋号の由来と閉店を描く「終幕の風景」
    そして、本書書き下ろしの「香菜里屋を知っていますか」

    前作までは、
    切ない感覚が物語の登場人物たちに漂っていましたが
    今作は「終わり」をファクターに前に進んでいきます。

    香菜里屋に訪れる客は
    どこかに謎や秘密を隠していて、
    その大切なものに
    そっと色や光をあたえてくれる工藤さんの言葉。

    「ラストマティーニ」「背表紙の友」が個人的には好きです。

    潔さや、心が温かくなるようなお話です。

    香菜里屋の屋号の由来や、
    工藤さんの過去に触れている部分もあり
    お客さんの謎だけでは終わらない今作。

    書き下ろし作品には、
    北森さんの別のシリーズで活躍している主人公たちが
    登場します。
    みんな香菜里屋のお客さんだったのね。
    あぁ、
    なんて豪華なんでしょ。笑

    香月と工藤の会話がなんだかいいんです。

    「人生にはビターが必要なんだ。」

    「これ以上苦い味を覚えてしまうと、
     人生そのものが歪んでしまいそうで」


    ドラフトビールに96度のスピリタスを足しちゃう感じ、
    二人の関係が素敵な証拠です。

    北森さんがこの世にいらっしゃらない今、
    もう香菜里屋の開店はないかもしれませんが
    再開を希望して止みません。

    文庫化してくれないかなぁ*゜
    小さな文庫でそっと自分の手元にあるのが居心地がいい。
    そんな感じの作品です。

    大好きなシリーズです。
    これからも、
    大切にしていきたい作品です。

  • 香菜里屋シリーズ最終作。…さみしいです…  

    三軒茶屋、ぽってりとした等身大の白い提灯が置いてある焼き杉造りのドアを入る。ヨークシャーテリアのワインレッドの前掛けを身に着けた店主・工藤が柔らかな笑顔で迎えてくれる。供されるのは度数の異なるビールと、「今日は○○のいいのが手に入ったんですが」の言葉に一も二もなく頷くと出てくるのは絶妙な味わいの料理、そして常連たちからいつの間にか提供されているちょっとした”謎”。
    いつも変わりなくあり続けるように感じていた店・香菜里屋。
    けれど変化は気づかないほど些細に、しかし確実に訪れていた。
    「ラストマティーニ」 「プレジール」 「背表紙の友」 「終幕の風景」 「香菜里屋を知っていますか」
    雑誌掲載の短編に、ラスト描き下ろしを加えた短編集。ビア・バー香菜里屋の終幕です。  

      
    なんだかもう、最初から香菜里屋が無くなる寂しさを淡々と確実に表していて、本当にこの本でラストなんだとじんわり来ます…
    工藤さんの友人で兄弟子でもある香月の変化から始まり、常連筆頭(と勝手に思ってたw)七緒女史の引っ越しが決まっていて、同じく常連さんのひとりがある決意をし、そして…工藤さんと店にも変化が…。別れへと収束していくのがもうはっきりと分かってて読んでてツライ…というよりも寂しいのです。
    私は読者であり香菜里屋に実際に行ってみたことはないわけだけど(いや常連志願だけど!)「もう会えない…」と思ってしまう。もう、香菜里屋には来れない…。
    作者本人も実はそう感じていたのでは無いかな? 安楽椅子探偵みたく他人の出来事を謎といてきた工藤さんの、彼自身の謎を解く=収束であり終焉で、それは必要なことなのだけど本当は終わらせたくない。だからこそ、ラストは特別になったんでしょう。某骨董屋・某旗師・某民俗学准教授…作者の代表作の各主人公も友情出演ですもの!豪華!
    それだけ香菜里屋は愛されていたのだなぁ…
    工藤さん、どうかお幸せに…そしてきっと、どこかで…!!

  • 香菜里屋の最終巻。
    「蛍坂」でうっとりして、その期待のまま読んだのでショックが大きい。
    最初からあれれ?だったし。
    香菜里屋の常連さんたちがポツリポツリと巣立っていく。
    ちょうど悶々としている現在の私にはジンワリと辛いものもある。決断のときには是非アレを飲もう。
    それでも、1つ1つのお話は面白かった。
    おじいさんのバーの終焉も、古書店のお話も。
    胡椒チーズはベルキューブで作ってみた。フフフ。お酒がすすむ。

    でも最終話はダメだった。
    幻か現かはともかく、工藤さんはみんなに頭を下げて出発したんでしょう。
    香菜里屋のお話は香菜里屋で締めてほしかった。
    探偵役が不在でも、心強い常連さんたちがあんなにいたじゃないの。
    七尾さんもひずるさんも、占い師さんも、雑誌記者さんも、現役刑事さんも、元刑事さんも。
    あの人たちが突然常連って言われても、香菜里屋では会ってないもん。
    「カーテン」を読んでしまった後のガッカリさと悲しさと寂しさと腹立たしさと似ている。

    「たぶんそこはどこかの町の裏路地で」
    「ぽってりした等身大の提灯があって」
    なぜだか乾杯したい気分になった。

    香菜里屋を知っていますか。

  • めちゃくちゃな順番で読んでしまった香菜里屋シリーズも、すべて読了。
    想像以上に面白かった最終巻…!!
    雰囲気がいい、人物がいい、文章がいい、料理がおいしそう。
    ありきたりな感想だけど、北森さんの本を読むと、本当にそういったことが大事なんだなあ、とまざまざと思う。こんなに暖かい雰囲気を漂わせた本ってなかなかないもの。やさしくて、ふんわりしていて、しっかりとミステリで。
    今回は最終巻ということもあって、とても面白くてあたたかさにふわふわ漂うとともに、寂しさを感じた。一人一人、これまでもシリーズで顔を出していた常連のお客さんが去っていくんだから…。同時に、他シリーズの登場人物が登場したところには、盛大な喜びが…!! それでもやっぱり切ない。
    唐突とも思える終わり方。
    いや、何か隠されているんだろうというのは二冊目三冊目で匂わせているが…(1冊目「花の下にて(略)」の数年後に最終巻の本書「香菜里屋をしっていますか」を読了。間二冊はそのあと読んだっていう、何人もの読書家の皆さんからなじられても仕方がない読み方をしてしまったため、ちょっとここら辺の感想は複雑なのだが)。
    工藤の過去にはそんなことがあったんだね。そして「終わり」にしてしまうほどの強い思いがあったんだね…。
    とにかく一番いいたいことは、ありがとう。
    そしてもっともっと香菜里屋を楽しみたかった。

    各話についての感想は後ほど書くかもしれません。

  • ミステリー作家・北森鴻さんが心不全で亡くなったという。
    今朝、ロバート・B・パーカー氏への追悼記事を書いたばかりだったが、まさか、愛読中の作家さんがなくなるとは!

    次回作が出版されるのを楽しみに、すべての作品を読んでいる。
    2009年は新作が出なかった。そろそろ出てもよさそうな…次のどのシリーズなのかな?と楽しみにしていたやさきの訃報。48歳は、あまりに若すぎる。
    斬新なシチュエーションと魅力的な登場人物。ほのぼのとユーモアがそこはかとなくただよう文体。
    とにかく魅力的な作品群。
    とくにビアバー香菜里屋シリーズは、すでに閉店してしまったが、またいつかどこかでテリアのエプロンをつけた工藤マスターがひっそりと香菜里屋をオープンするのではないかと、楽しみに待っていた。、その夢もかなわないものになってしまった。

    冬狐堂・宇佐見陶子、・民俗学者・蓮杖那智、下北沢の雅蘭堂、親不孝通りのテッキとキュータ、花師兼絵画修復師・佐月恭壱、そして香菜里屋の工藤マスターと、シリーズの顔はみんな魅力的。
    これだけ魅力的な作品を生み出してもらって、まだまだ次が読みたい!と願うのは、欲深かもしれないが、もっともっとわがままを聞いて欲しかった。

    そして、最後に、私を北森ワールドに引き込んだ作品の紹介をして、お悔やみの言葉に代えたいとおもう。

    その作品は長編デビュー作「狂乱廿四孝」。
    明治初期、脱疽のため右足に続き左足を切断した名女形・沢村田之助を必死にもり立てる歌舞伎界を舞台に、幽霊画をめぐって起こる連続殺人事件。歌舞伎、浮世絵、江戸の名残を残す風俗と人間模様、随所に登場する実在人物など、魅力満載。
    デビュー作にして、第六回鮎川哲也賞を受賞した時代ミステリー。北森鴻、32歳時の作品。

    大切な友を亡くしたような喪失感。残念でならない。

  • アルコール度数の違う4種類のビールと手の込んだ酒肴、そして店主・工藤の控えめな謎解き…香菜里屋シリーズ4作目にして完結編。『花の下にて〜』を読み始めたのが遅かったために、その時点で4作で完結することは初めから知っていた。だからこそ読めば読む程終わりに向かってすすんでいるようで、楽しい読書時間なはずなのに、同時に一種の寂寥感が付きまとっていた。いつもの美味しそうな料理、巻末にレシピが載ってないかなぁなんて虫のいい期待もあったが…。全5話収録。【以下ネタバレ含むため未読の方はご注意】『ラストマティーニ』工藤のバーマン仲間、香月が店の休みの日に馴染みのバーに立ち寄った。〆の一杯はいつもの古き良き時代の絶妙なマティーニ…だがこの日のマティーニは違っていた。香月にそれを指摘された後日、そのバーは閉店していた。老バーマンがマティーニの失敗作を作ったのは何故か。いろいろな形のプライドがあるのだと思った。工藤さん手作りのちりめん山椒食べたい(>_<)『プレジール』女同士の飲み友達プレジールでの酒の席、仲間の一人が急に具合が悪くなり…。母親とともに大好きな祖母の介護をしていた彼女。介護の大変さは想像以上、経験したものでないと分からないだろうが、工藤さんの突飛な推理にぎょっとした。だが彼の推論通りだとすると彼女の背負っている重荷を克服するのは容易ではない。少しでも早く癒えてほしい。シリーズ第1作に登場したあの女性の人生の転機にも幸あれ。『背表紙の友』表立って買えない淫靡な表紙の本買いたさに、中学生のころに考えた浅はかな企みを香菜里屋で懐かしそうに話していた男性。不思議な縁をもたらす店の威力か、昔話に縁のある男女が…。これもまた人生の節目。『終幕の風景』冒頭のミートコロッケなら自分にも作れるかなぁ、と呑気に考えてる場合じゃない!工藤さんの様子がおかしいと、常連客らが気にしている。やがて不安は的中し…。香月に宛てた短く簡潔な手紙が工藤さんの人柄を感じさせる。幻の常連客の見送り、そして工藤の最後の言葉に涙がにじんだ。『香菜里屋を知っていますか』閉店した香菜里屋のことを聞いて回る怪しげな男。それを聞いた元・常連客らは不信感を募らせる。やがて香月の口から語られる、工藤と香月が共に働いていた店での不幸な出来事。工藤さんの秘めた思いの強さを思い知った。この本で香菜里屋シリーズが終わるとは分かっていても最後を読み終わり、もしかしてどこかでまた工藤さんに会えるのでは…と思いたかった。そう思わせてほしかった。なかなか本が閉じられなかった。それだけに尚更北森さんの訃報が残念でならない。せめて、工藤さんにはどこかで静かに幸せに暮らしてほしい。それが常連客みんなの願いだ。最終話に登場した3人の人物は北森氏のほかのシリーズキャラクターのようだ。これをきっかけに読み始めてみたい。

  • なんて理想的な!

    ここに行きたいけれど、想像の中だからこそこんなに魅力的であるわけで。

  • 最終巻と気付かず…前回『螢坂』を読み、今回最終巻を読んでしまい…自分のうっかりさが悔しいです。

    最後の話は他作品の人達も出演して大サービス状態でした。
    工藤氏のその後を知りたいけれどもう読むことが出来ないのがとても残念です。

  •  三軒茶屋のビアバーのマスターが安楽椅子探偵となる、《香菜里屋》シリーズの完結編。
     既作でそれとなく振られていたマスター・工藤の過去のエピソードを、終盤のここに来て一気に明かしており、全体の比重がそちらに寄っている分、これまでのような客が持ち込む謎の解明編は多少切れ味が鈍っている気がする。
     また、いわゆる『ヒロイン』の状況と心境が殆ど情報開示されなかったのは、構成上の方針とは窺えるものの、若干肩透かしを食らった感も否めない。
     ただし、他の北森作品の登場人物たちをクロスオーバーさせるサービス巻でもあるため、いつもと違った楽しみ方ができると言えるだろう。

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著者プロフィール

1961年山口県生まれ。駒澤大学文学部歴史学科卒業。’95 年『狂乱廿四孝』で第6回鮎川 哲也賞を受賞しデビュー。’99 年『花の下にて春死なむ』(本書)で第 52 回日本推理作家協会賞短編および連作短編集部門を受賞した。他の著書に、本書と『花の下にて春死なむ』『桜宵』『螢坂』の〈香菜里屋〉シリーズ、骨董を舞台にした〈旗師・冬狐堂〉シリーズ 、民俗学をテーマとした〈蓮丈那智フィールドファイル〉シリーズなど多数。2010 年 1月逝去。

「2021年 『香菜里屋を知っていますか 香菜里屋シリーズ4〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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