イサナ 龍宮の闘いへ

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 154
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062143097

作品紹介・あらすじ

たつみや章が描く海洋冒険とロマンのシリーズ 第2章
シャチの化身――不知火のきさきを討つため、いよいよ船出の時が近づく!

不知火のきみはきさきに殺されたと知り、息子ヒコナは仇討ちに燃える。しかし、神通力の源の宝の珠を借りに有明のきみの宮へ向かった船は、つぎつぎと敵に襲われ、イサナとクレ、そして綿津見一族の男たちも闘いの渦にまきこまれていく……。はるかな昔、神とともに生きる海の民と、不知火海を支配する龍一族を巡る海洋冒険ファンタジー終章。

感想・レビュー・書評

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  • ほんとうの名前には力があって、それで呼ぶことには特別な意味がある
    死に別れたとしても、黄泉できっと会えるから、まだそちらには参りません

  • 膨大な知識と想像力に裏打ちされた、王道の海洋ファンタジー。大人が読んでも面白い。ハラハラドキドキの展開に最後は大円団、と期待を裏切らない。最後の魂送りの場面は泣いた……。読んで面白かった方は是非「月神の統べる森で」から始まるシリーズもどうぞ。

  • きのう読み始めてきのう読了。この間読んだものの続巻。シリーズで続くのかと思ったけれど、この二巻目でおしまい。
    軽めだけれど軽すぎない、エンターテインメント的楽しみのあるファンタジーとして読むと、おもしろい。一巻目に引き続き、イサナとヒコナのかけあいはキレよく軽快で、物語の展開もダレずにテンポよく進んでいく。でも個人的には、ひととひととの気持ちのむすびつきが男女間であったとき、なにも恋愛要素に頼らなくても良いのじゃないかなぁと思わなくもない。単純に末永く幸せに、ではないとしても、当然のように恋愛感情として語られているのが、ちょっと気になった。それもエンタメ要素といえば、そうなのかもしれないんだけども。
    二巻目までですっぱり幕引き、という潔さが好き。

  • まずは大団円でよかった、よかった・・・・・ということになるんでしょうけれど、正直なところこの作品に関してはいまひとつノリきれないまま終わってしまいました。  KiKi がどうしても苦手だったのがイサナの鬱陶しさ・・・・・と言いきってしまうとちょっと語弊があるかしら・・・・・・(苦笑)  前向きで明るくて自分が求めている物が何なのかを強く自覚している女の子という設定はいいと思うんだけど、彼女の「考えなしのお喋り」としか言いようのない不用意発言にはかなり辟易としちゃったんですよね~。  

    上巻からず~っと色々な人に注意をされているにも関わらず、ここまでそれらの注意を聞く耳持たずで、思ったことをポンポン言っちゃうお調子者でいられるというのはいかがなものか・・・・・と。  個人的には人の顔色ばかり伺っているような女の子よりは、この物語のイサナぐらいはっきりした性格の女の子っていうのは決して嫌いじゃないんだけど、自己主張する以上は主張してよい時と場所をもう少しわきまえないと単なる「お騒がせ娘」になっちゃうような気がするんですよね~。

    (全文はブログにて)

  • 表紙の綺麗さにひかれて借りた本でした。
    舞台は古代日本。海の側で生きる巫女のイサナが主人公。
    本当は男のように船長になり、旅をしたいという夢を持っていて
    格好もまるで少年のよう。でも冒険のなかでちょこちょこと現れる
    少女っぽさがかわいらしかったりして。
    イサナや龍王である「不知火のきみ」と悪者のシャチの一味との
    対決の第二弾。不知火のきみが父龍をはじめとした一族を、はるか昔
    に殺されていて、その復讐の旅に出る話。
    龍なんて完全に架空の話なんだけれど、何故かドキドキしてしまって…。
    すっかりイサナになった気分でした。
    巫女の世界のちょっと不思議な感じも味わえます。

  • 予想外の展開、龍神とイサナのペア・・・は甘かった。
    神は神どおしという部分が理不尽な気もしたが、確かに神からすれば対象外なのかな??種のことを考えてかもしれないけれど

  • 装画 / 東 逸子
    装丁 / 坂川 栄治+田中 久子(坂川事務所)

  • 2009年6月7日読了♪

  • うーん、たつみやさんの著作にしては、珍しく勢いがないなー。
    海の世界の生き物たちに共感ができないからか、読んでて楽しくない。
    前シリーズは、ポイシュマやワカヒコのヒューマンドラマが面白かったのになー。
    とはいえ、有明の海の宮殿の様子などは、面白いとは思いました。
    ファンタジーは、あんまり「ファンタジー」にしちゃうと、リアリティーがないのかな。
    結局は「人間」を書かなければ。

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