楽昌珠

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 45
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062143462

作品紹介・あらすじ

中国・唐代、二郎・七娘・小妹の幼なじみ3人は、桃林で10年ぶりに再会した。-ふと気づくと、二郎は36歳で、混乱の宮中にあり、清風(七娘)という少女を引き取っていた。それから11年後、洛陽に左遷された二郎は、11歳の小妹を養女としていた。七娘は娘子軍武術師範の女丈夫で、ともに権力争いに巻き込まれていた。さらに10年が過ぎた。清風・弄玉(小妹)・応祥(二郎)はようやく巡りあい、危機からの脱出を決意する。壮大なスケールで展開する中国時代小説。

感想・レビュー・書評

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  • どっちが現実でどっちが夢なのか
    とても不思議なお話
    森福先生の作品を読んだことがあるほうが楽しめると思う
    登場人物のキャラクターがとても立っていて
    話の流れと会話がとっても面白い!

  •  二郎(18)、七娘(16)、小妹(17)の男女は幼馴染で、翡翠、猿、白虎、それぞれ不思議な動物に導かれ10年ぶりに桃林の中で再会した。睡夢の世界では眠りについた3人は応祥(二郎)は清風(七娘)を引き取り、弄玉(小妹)を養女としていた。
    「楽昌珠(らくしょうじゅ)」片割れを失って寂しがっている物に触れると熱を発する。二郎は侍御史を拝命するが、権力争いに巻き込まれることに。「復字布(ふくじふ)」拭けば失われた文字が蘇る。七娘は家の近くの医者の息子で突然いなくなった逢吉を探すため、宮中へ出仕することに。「雲門簾(うんもんれん)」桃林の世界に帰る。小妹は後宮に住み、天子からのお召しを待ち続けていたが。
     3人とも恋がうまくいかないところがかわいそうでした。夢の中だというのになかなか苦労もしていて、思い通りにならないところが現実的な気がしました。宮中は陰謀が渦巻いていて近づきたくないなぁと思いました。ラストはちょっと意味がわからなかったです。どうなったの?

  • 純粋にこういう物語は好きだな。
    唐の玄宗皇帝期を舞台に中国的アイテムが絡んだりして楽しく読めた。
    人物描写もおもしろく高力士なんかは切れ者だけど何考えているのかわからないような感じで凄く良かったと思う。

  • 森福都の中国時代劇。
    一人の少年と二人の少女、幼馴染三人が翡翠・猿・白虎に導かれて桃林で再会。
    眠りに落ちた三人は同じ夢を見る。
    そこは盛唐の都!
    女帝・武則天や太平公主、名君・玄宗皇帝、宦官・高力士らが現れ、三人は一生涯にわたる波乱を経験する。
    3話からなる短編集ですが、主役は同じ三人。

    「楽昌珠」
     専横を極める武則天の寵臣兄弟を打倒するため、官僚たちの陰謀に巻き込まれた二郎と七娘。離れ離れになった物の片割れを突き止める"楽昌珠"を手にして危機を切り抜ける。
    「復字布」
     宮中クーデターで即位したばかりの青年皇帝・玄宗が、叔母の太平公主と対立。廃立の危機の中、七娘は宮中の娘子軍の武術師範役となり、陰謀に巻き込まれてゆく。消えた文字を浮かび上がらせる"復字布"で危機を打破。
    「雲門簾」
     皇帝の妃の一人となった小妹に、何者かの呪いが。二郎は愛する小妹を救えるか?七娘は目覚めるか?三人は"雲門簾"を通って元の世界へ帰れるか?

    夢の中の世界では三人は義理の父娘となり、不思議な小道具を手に入れて大活躍します。

    ニン、トン♪

  • 中国・唐代、二郎・七娘・小妹の幼なじみ3人は、桃林で10年ぶりに再会
    した。―ふと気づくと、二郎は36歳で、混乱の宮中にあり、清風(七娘)
    という少女を引き取っていた。それから11年後、洛陽に左遷された二郎は、
    11歳の小妹を養女としていた。七娘は娘子軍武術師範の女丈夫で、ともに
    権力争いに巻き込まれていた。さらに10年が過ぎた。清風・弄玉(小妹)・
    応祥(二郎)はようやく巡りあい、危機からの脱出を決意する。壮大な
    スケールで展開する中国時代小説。

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