| ブログで紹介する» |
|
Check |
|
|
この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
-
だが、カイムは知っている。はてしなく長い「生」を生きつづけるからこそ、ひとの暮らしに「永遠」などありえないのだと、数えきれない別れの痛みとともに噛みしめている。
この暮らしは、いつか、終わる。ずっとこのまま、ではいられない。
しかし、それは決して悲しむべきことではない。「永遠」を手に入れることがかなわない人間たちは、その代わり、「いま」を愛し、慈しむことを知っているのだから。
-
「幸せは、『長さ』じゃないんだ」 「え?パパ、それってどういうこと?」 「咲いてる時間がどんなに短くても、その時間をせいいっぱいきれいな花を開いて、甘い香りをたちのぼらせることができたら、それで花は幸せなんだよ」
― 36ページ -
吹き渡る風は、なんのために、カイムをはてのない長い旅路へと導くのだろう。
道しるべは、ない。
だからこそカイムはどこまでも自由で、どこまでも孤独だった。(道しるべ)
― 327ページ
みんなの感想・レビュー・書評
ゲーム内に出てくる小説を販売したもの。この小説は、ゲーム内で読んだほうがいいかもしれない。その後の見返し用として購入した。音楽が流れているところで読むこの小説たちはまた一段と違う雰囲気を持っています。
老いることなく、死ぬことが許されない男、「カイム」が主人公の物語。
千年にも及ぶ「生」の中の、どこかの時代で出会い見てきた、戦士や街のお話。
短編31話もあるけど、どれも素晴らしい。短い時間しか与えられてない私達だからこそ、この時を大切にしたい。
千年の男から、少しだけ学んだ気がします。
死ぬことのない男、カイム。彼は千年の時を旅し、数えきれないほどの出会いと別れを繰り返す。永遠の生を通して描かれる、限りある生の美しさ。連作短編集。
ゲーム『ロスト・オデッセィ』の世界を舞台にした作品。テーマは“永遠の生と限りある生”。何かの価値を示すのにその対極に位置する物を引き合いに出すのはよくある方法だが、本作もそれ。同じ世界にいればそれを理解することはできる。しかし、その世界にいる限りその価値を見出すことはできない。それは自分自身にも言えて、自分のことはもちろん誰よりも自分が一番理解している。しかし、自分の価値は決して自分で測ることはできない。だからおごらず、慎み深く生きよ。そんなことを思った。
テーマとしてはすごく面白いんだが、結論が同じ短編がひたすら並ぶから、若干飽きてくる。もう少し選別されてても良かったかな。
普段本を読まない弟が絶賛しながら貸してくれました。 (この本は、「ロストオデッセイ」というゲームのために重松さんによって書かれた短編集です。ゲームにはファイナルファンタジーの生みの親である坂口さんや、スラムダンク作者の井上さんも携わってます) 老いず、死なず、幾多の出会いと別れを繰り返し続ける男、カイムの物語。 悠久の時間を生きる寂しさや哀愁が根底にあり、そんなカイムの目から見た刹那... 続きを読む »
千年生きた者にしか分かり得ない寂しさとはこういうものなのかなと思った。多くの出会い、別れ、再会が訪れる、切なさの中にも温もりを感じる物語。
重松さんの作品の中では、他のものとは違った印象。人の死を扱ったお話を数多く書いてきた作者が、今作では不死身の主人公を描く。“死ねない”ことの哀しみ。ゲームの「ロストオデッセイ」は知らないけど、これも感動ものでした。人が死んでしまうということよりも、死ねないことの方が、いろいろ考えさせられるものがあった。
彼は老いず、ただ去りゆくのみ。彼は死なず、ただ別れるのみ。
その寂しさ――あんたにわかるかい?壮大なスケールで描く命の賛歌。
天国に一番近い村とか蝉時雨とかコトばあさんとかグレオ爺さんとか手紙とかはずれくじとか道しるべとか・・・重松氏は私を泣かせ殺すつもりに違いない。
本の内容ですが、商品説明にもある通りゲームの主人公であり、 千年もの長い時間を生きてきた不死身であるカイムがゲーム中に見る 千年の中で触れ合ってきた多くの人や自然、事象についての記憶を 綴った短編集です。 私自身はゲームもプレイしていますが、 この本はゲームをプレイしていなくとも読める本です。 この本を読んでからゲームをプレイするのもよいと思います。 千年の時も... 続きを読む »
『ロストオデッセイ』というゲームの主人公を、小説で書きだした作品、とのこと。
老いず、死なず、幾多の出会いと別れを繰り返し続ける男・カイム。
不老不死であるがゆえの哀しみと、短くも美しく輝く命たちを描いた31編の短編集です。
うーむ、やや綺麗事めいた話が多かったかなぁ。
なんか道徳の授業受けてるみたいな感覚。
ちなみに「嘘つきの少女」のオチは、昔、パタリロに似たようなのがありましたねぇ。
他でこんなような話読んだなぁ・・・と思うような作品もあり。
ただ「光の雨」「天国にいちばん近い村」「グレオ爺さんの話」「七十五年目の蝉時雨」「コトばあさんのパン」「天のつぶて」「老兵士の遺言」あたりはよかったです。
FFの坂口氏、植松氏、スラムダンクの井上氏と重松氏が関わっていると聞いて絶対プレイしたいと思いながらも、xboxを持っていないので泣く泣く本をを購入。しかしゲームをプレイしていてもきっと買ってしまったと思う。
生き続けるという孤独と並んで歩き続ける姿に、時折胸が苦しくなった。千年という時間は途方もなくて、どれほどの死と生をその目に写してきたのか見当も付かない。終わりがあるという事も、私たちに与えられた幸せの一つだったと実感した。
「ロストオデッセィ」というゲームのために書かれたもの、らしいです。
すべて短編。
細かい条件はなにもなく、ただ、先年を生きることの哀しみが感じられるものにしてほしいとのリクエストだったとか。
たしかにどの物語にもその哀しさがありました。
ファンタジーなのに
心理描写が生々しい。
戦争や老い、家族に関する話が
やっぱり重松清の切り込み方って感じ。
短編であるにも関わらず
内容を濃密にできるこのストーリー性は
作者がこれまで手がけた取材などの
仕事、経験の賜物なのだろうか。
「天のつぶて」に出てくる男
の考え方は見習いたい。
ゲームのストーリーとして創られた物語。
死ぬことのない身体をもつカイム。
千年もの旅を続け・・人の生死を見続けてきた。
色んなエピソードがたっぷり。
某実況者さんのロスオデを見てるので、借りてきてしまった
不死者だからこその言葉もあるけど
結局なにもできないことの方が多いね、カイム
なんか、色々切なかった
光の雨
天国にいちばん近い村
嘘つきの少女
道しるべ
壁の向こうに
グレオ爺さんも好きかな
なんか、大体切ない話ばっかりで
あっという間に読めた
ファイナルファンタジーの生みの親である坂口博信氏が、キャラクターデザインにスラムダンク、バガボンドの井上雄彦氏、音楽にファイナルファンタジーの植松信夫氏を向かえて、Xボックス360用に作り上げたRPGロストオデッセイ。そして、その作品の主人公である1000年を生きる男カイムに更なる深みを加えるために、招き入れたのが作家の重松清氏です。
本作は、ゲーム「ロストオデッセイ」のために重松氏が書き下ろした、主人公カイムの過去を描く短編集。それぞれは、10 ページ程度、最長のものでも20ページという短い短編ながら、非常にきれいにまとまっている。琴線をがんがん揺さぶってくる。目頭が熱くなる。Xボックス 360とロストオデッセイを買って、このゲームをやりたい。やりたくて仕方ない。そう思わさせられるくらい素晴らしい作品でした。
(2007年12月読了)
■重松清さんの全作品を感想文にしてブログで挑戦中です。
重松清ファン必見!
http://wwjdkan01.blog68.fc2.com/







