- Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062144704
感想・レビュー・書評
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習慣本は、出版界では汗牛充棟らしいのですが、よい勉強になりました。
習慣を変えるには第一歩からです。が、その第一歩が人間の心には恐怖になるように脳は設計されているらしいのです。それではたしかに根性論・精神論では上手く行きません。
たとえば、プロは正しいやり方とその効果を知っています。歯科医であれば、朝晩しっかりハミガキしてフロスしてうがい薬でうがいをすれば、キレイな歯を保てるし口臭にも悩まされないし、そのほか多くのベネフィットがあることを熟知してますし、そのやり方を推奨し流布につとめます。
しかし、よし、そのやり方と効果の正しさがわかったぞ!と意気込んでも患者側が実践するには難しい。朝と晩にどんな事があっても鉄の意志を貫き、毎日そのフレームワーク通りに遂行できるはずがないのです。
すなわち、正しいやり方と効果を理解するのは容易くとも、行動に移すのは難しく、継続はさらにいっそう難しい。では、どうしたらよいか。それは亀の歩み。下手くそでもいいから勇気を出して一歩踏み出す。ほんのすこしのその歩みを止めない。出来れば数週間、数ヶ月ずっと。
本書では、歯科の患者たちにフロスをたった一本の歯にやるようにすすめました。ハードルをぐんと下げたのです。そして、患者たちは、そのバカバカしい行動を実践し続け、数週間後にはキレイな歯を手にしたそうです。
これは、できる人とできない人の乖離でもあります。でも、ほんのすこしの亀の歩みによって、今までの習慣に亀裂を作り、ゆくゆくはビギナーは達人との溝を埋めることが出来るのです。
以下は、紫綬褒章を受賞した際の、俳優中井貴一さんのコメントです。
「唯一、自分で心がけてきました事は、諦めない事。必死に、一つの事を継続する。その結果が、今日のご褒美に繋がったのかと、自分の人生、間違いばかりではなかったと、安堵しております。ウイルスの蔓延により、人の心までもがウイルスに侵される事が社会に於いては、最も恐れるべき事。文化・芸術の端くれに居ります我々の仕事を通して少しでも、お客様の心を癒やし、安らぎに繋がる様、ツールはデジタル、心はアナログをモットーとし、愚直に、いつも通り生きて参りたいと思っております」
ところで、この本は、かつて僕がマシュマロで「嫌なことを乗り越えるにはどうしたらいいでしょうか?」と投げて、動画にしてもらって存在を知りました。
【我慢ゼロ】嫌なことと向き合って立ち向かう方法。苦痛なしの乗り越え方を伝授
https://www.youtube.com/watch?v=3_6Lew95e3o
そのときに僕が乗り越えたかった「嫌なこと」とは、いつまでもつきまとう過去の嫌な体験の記憶でした。
しかし、それを解くためには、前へ前へとほんの少しでも前進し、いまの習慣→生活→自分自身を変革していくことがベストであると、いまの僕は確信しています。 -
脳は変化に敏感かつ抵抗するので,変化と認識できないくらい小さく,わざわざそれを目標として定めるまでもないようなことを続けていくことで,次第に習慣として行うものの強度を高めることができる.
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これを読んで、今まで「やろう!」と思ってもできなかったことを、「こんなことから???」と思えることからスタートすることにしました。
まだ1つしか取り組んでいませんが、少しずつ小さな何てことない習慣を増やしていけたらいいなーと思っています。 -
たった小さな思考・行動で未来を変えられると信じさせてくれる。
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たった1分からでも1つのことからでも小さな変化をやってみること小さなご褒美を与えることちょっとやめてみること。
自分に質問を投げかけてみるのも効果的かもしれない。 -
『多くの人は、本を読んで「ああ、ためになった!」と納得するものの、それだけで終わってしまい、なんら変わらない日々を送っているのではないでしょうか?』
ぎくっ。まさに本書のいう通り。
ほんとに頭のいい人は、本を「ためになった」と感心するだけでなく、大なり小なり生活の中で実践・活用している。実際に使うから本の内容を覚えられる、身につく。メンタリストDaiGoさんも似たようなこと言っていたなあ。小さなことからで良い、嫌じゃない程度からで良い。習慣づけためにも、自分も始めてみよう。 -
習慣を変えたいと考えている人の必読書。
以下の通り、章題が大体そのまま本書の要旨となる。
・小さな一歩から始める
・小さな質問を繰り返す
・マインド・スカルプチャー(全ての感覚を使ってイメージする技術)を使う
・小さな問題を解決する
・小さなご褒美を与える -
何に対してもスモールステップが大事という本
大きな変化は体と心に大きな負担をかけるから、習慣として残りにくい。
だから小さいステップで変えていこうという感じか。
合う人には良いんだろうけど、この小さなステップを見逃したくないタイプとしては
変化の大小ではなく、変化自体に着目するからあまり合わない気がした。
毎日5分だけやればいいみたいな本はよくあるけど、5分だけやるくらいならもっとやれるでしょという感覚だから合わない。
毎日家事をデキる人には向いているのかも。自分はためておいて一気にやりたいタイプ。 -
自己啓発
ビジネス -
「小さな質問」をしよう。新たなことに挑戦する、悪しき習慣を止めるために、大げさなことをしてはいけない。防御機能を持つ第二の脳(大脳辺縁系)が拒否反応を起こすから。変化を求める第三の脳(大脳新皮質)に働きかけるためには、大脳辺縁系が拒否反応を示さないような小さなことである必要がある。大脳新皮質に働きかけることができれば、変化を実践する大脳辺縁系が小さな質問に対する答えをくれる。その答えを実践することで、自分に変化が起こる。
上手く行っていることでも、小さなことを見逃すことで、大きなことに発展することがある。一例として、スペースシャトルの耐熱タイルの話が出ていた。耐熱パネルが剥がれることはをNASAは気づいていたが、その原因と対策を打たなかったために、剥がれた耐熱タイルが翼に当たり、そのために大気圏再突入後に空中分解を起こし、乗務員が全員死亡した。ちょっとした仕事上のミスが大きな繋がる。これは小さなことだから気にしないのではなく、小さなことこそ発見し改善していくことが必要である。
小さな事を見出し、改善、実践していくことが、より良い仕事や生活に繋がる。小さなことを見逃さないためには、過去を悔いたり未来を心配するのではなく、今に集中することが大切なのである。 -
ちいさなちいさな一歩で偉大な成果が得られる。何かやろうとしたときに、行き詰まったら、とにかくくだらないくらい小さな一歩に分解するとい良いという。小さな小さな一歩を脳に刻み込む、マインドスカルプチャーという考え方も目からウロコ。とにかく、脳がいやいやするのを、気がつかずに実践に持ち込むために、ちいさなちいさな一歩を刻んでいくというのが良いとのこと。レバレッジの本田氏も心がけているというところは心強い。
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本書の趣旨は、「壮大な計画を立てるな」ということ。壮大な計画は、実施することに非常に多大な精神的エネルギーを必要とするので、3日坊主になってしまいがち。だったら「小さなことからコツコツと」やったほうがいいじゃないか。なるほど、その通り。昨今はやりのソフトウエア開発プロセスであるXPの趣旨にも合致する。 本書の言うとおり、壮大な計画はやめよう。さっさとできることをさっさと終わらせよう。そして、この「さっさ」を続けよう。
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読み終わった
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[2017/04読み終わり]何でも小さくして、始めやすく続けやすく変わりやすくする方法を自分で思いつける様に分かりやすく書かれた本だと思った。
翻訳本は苦手だが、この本は日本人が書いた様な理解しやすい日本語で書かれていて監訳者・翻訳者の素晴らしい仕事を垣間見る事が出来たと思う。 -
77ページから数ページが衝撃的だった。。。私も、選べない。
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分かりやすくて簡潔。試してみたい、試してみようと思えて、変化を実感できそうな期待の持てる本。
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読んで納得。実践的でもあります。オススメ。
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脳は大きな変化を嫌うため、改革をする時には小さな一歩から脳を騙して行動しよう。この一文に集約される、大した本ではない。
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「小さな一歩を実践する習慣を身につけよ」
革新的な試みは大脳辺縁系によって拒絶される。しかし変化が小さな一歩だと見逃され、大脳新皮質まで辿り着く。変わるのは難しくて当たり前。恐怖は挑戦に対する身体からの贈り物。気をつけろよ、って心配してくれてるような感じ。
目標の達成に向けてできる小さな一歩は何だろう、と自分自身に問いかける。 -
脳は「変化」に恐怖を感じるのだという。
つまり、なにか新しいことへの挑戦や大きな目標にストレス(=恐怖)を感じるという。
恐怖を感じると、今度は逃走する。
目標から逃げ出し、ドロップアウトしてしまう。
それが脳の習性だそうだ。
それを理解した上で、どの様にしたら目標達成、継続ができるのか。
大きな目標で脳に恐怖を感じさせるのではなく、「ちいさな一歩」で脳を騙しながら目標達成に近づいていく。
当たり前ではあるが、この目標設定が非常に重要である。本書で提示されているいくつかの例をみると、今まで設定していた目標が大きすぎたのだと気付いた。
より小さな、ストレスとは無縁の目標設定をしてみようと思う。
前半は意欲的に読めたが、後半は問題解決について書かれており、私の求めるところではなかった。
具体的な実践方法が解説されているので、一度実行してみようと思う。 -
友人が紹介してくれた本。
新しいことへの挑戦などの「変化」は脳に恐怖をもたらす。変化を起こそうとしても難しいのはこのためだ。でもほんの小さな一歩であれば、脳はそれを恐怖とは捉えない。本書では、この脳の仕組みがとても分かりやすく解説されている。 -
小さなステップ。
自分に小さな質問をする -
この本のタイトル、あたりまえだけど原文の方が分かりやすくて正しい。毎日ちょっとだけやっていって積み重ねていく。なかなか難しいけど頑張ろう。
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http://kashiwabaray.com/blog/index.php?itemid=292
脳の仕組みを知ることはいいことだと思うので、興味があれば読んでみてもらえればと思います。
■「小さな一歩」が人生を変える
小さな改良をつづけ、それが「習慣」として身につけば、すべては変わる。
大きな一歩はなかなか難しいかもしれないが、小さな一歩なら誰でも踏み出すことができる。毎日ほんの少しでもいいから、小さな改良を続け、習慣化していこう。
「小さな一歩」がいずれ大きく人生を変えるのだ。
■心の悩みはゆっくりとしか解決しない
心の抑制がきかなくなったり、精神的に苦しんだりしているときでも、大きな厄介ごとのなかに小さな問題を見つけ出し、あらゆる「小さな一歩」を活用して、解決へとゆっくり向かっていける。
心の声に意識を向け - 小さな一歩を実践して - その心を鎮めよう。そうすれば、変化に関係するストレスが和らぐ。
大きな問題にぶつかった時も、小さな問題を見つけだして、できることから一歩、一歩解決していこう。
自分がコントロールできないことで悩んでいても仕方がない。自分がコントロールできることに目を向けて一歩を踏み出すのだ。 -
小さなことからコツコツとすることが成功に通じる唯一の方法。
大計画を立てたら、さらに細かく実行できる計画をたてる。
小さなポジティブな質問を繰り返すことに思考回路を変えることができる。 -
小さな事からコツコツと。
小さな一歩でも始める事が大事。
けどまーその一歩が一番大変なんだけどね。
大変考えさせられる、良いレビューですね。
「ルームランナーの上に乗って珈琲を飲む」という譬えには目から鱗で...
大変考えさせられる、良いレビューですね。
「ルームランナーの上に乗って珈琲を飲む」という譬えには目から鱗でした。
ハードルを下げられないのは、ある種傲慢さがあるのかもしれません。
「頑張ってるね」と言われるのは決して誉め言葉ではないんですよね。
どこかで無理をしている。よくよく考えたいです。
中井貴一さんの言葉は私も覚えています。
好きな俳優さんのひとりなので、とても心に残りました。
これ、良書のようですね。私も読んでみたいです。
そう、おとなはカッコつけたがるから、完璧な計画を鮮やかに出来ないといけないと固定観念が出来上がってしまうんですね。...
そう、おとなはカッコつけたがるから、完璧な計画を鮮やかに出来ないといけないと固定観念が出来上がってしまうんですね。だから、挑戦も継続もできない。評論家が生まれるのはこの辺も影響しているのかもしれませんね。
『小さな習慣』もおすすめで、逆説プランニングという名前で、いちから習慣作るための技法が独学大全に入ってました!
もしも医師に珈琲をやめなさいと言われたら、この場でやめる自信があるし、そのことに痛みも感じないワタクシです。
自分に負荷を与...
もしも医師に珈琲をやめなさいと言われたら、この場でやめる自信があるし、そのことに痛みも感じないワタクシです。
自分に負荷を与えるのが好きなのかもしれませんね。
でもこれからは見直していこうと、そう考えています。
「小さな習慣」ですね?
はい、ありがとうございます。
習慣をいちから作る技法なんてものがこの世にあるなんて・・・!
読まねばなりませんね。