人を見る目がない人 (セオリーBOOKS)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 145
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062146364

作品紹介・あらすじ

なぜ美人や好男子に弱いのか?なぜ高学歴者に騙されるのか?なぜ出身の近い人に甘いのか?脳は、初対面の人を客観的に分析するようには作られていないのだ。見誤りの罠に落ちて「人を見る目がない人」にならないための「人を見抜く力」養成本。

感想・レビュー・書評

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  • コロナ自粛で、図書館が閉まって困っていたら、通勤途中のモノレール駅内の文庫で借りた本です。
    人を選ぶのも難しいが職場を選ぶのも難しい。
    せめて参考になれば。

  • 思索
    自己啓発

  • 題名からのイメージでは、「人を見誤るメカニズムの解説」書だと思われるが、実際には違う。前半では確かに、なぜ人は、人を見る目がないのかということを心理学的に解説するが、後半では、心理学的見地から、精神的な強さやビジネス能力などを説明する。自分の経験から見て、当たっていることも、外れていることも書かれているのだが、実際にはどうなのか。何とも判断しがたい本であった。ただし、読みやすいことは間違いない。

  • 色々なパターンで人を判別する方法を紹介している。
    中々役に立つ本

  •  ほんまでっかTVに出演されている有名な先生。テレビを見ていて「この方の説明は本当にわかりやすいな~」と思っていたのだけど、それは本書でも同じ。

  • TV出演でもおなじみの著者が心理学用語を交えながら、普段無意識に行っている判断を分析した1冊。
    自他のなにげない判断を心理学的に捉え、客観的に考えるクセをつけたい方にオススメです。
    (361 社会学)

  • 第1章 人は、なぜ人を見誤るのかー期待はずれが頻発する理由

    第2章 こうして人は騙されるー人を見誤らせる心理術、30の罠
    1.「この人はいい人だ!」心を開かせ、油断させる6つの罠
    ・ジョハリの窓…自分の知らない部分を指摘してくれた人に、心を許しやすい
    ・ペーシング・・・自分がしゃべればしゃべるほど、相手とウマが合っていると思いやすい
    ・スティンザー効果…隣に座った人、90度横向きに座った人には、心を許しがちになる
    ・アンダーマイニング効果…内発的モチベーションは褒めセリフで簡単にシフトし、見る目を甘くする
    ・ピグマリオン効果…無条件に期待されたり、諸手を挙げて厚意を持たれれば、その期待を裏切れなくなる。好きになりがち。
    ・バンドワゴン/アンダードッグ効果…始めは人気者だったのに、途中から苦戦し始めた人は、応援されやすくなる。
    2.「これは納得のいく話だ!」人がたやすく説得される6つの罠
    ・両面提示効果…「ポ・ネ・ポ・ネ」の順で、ひとつだけネガティブ要素を入れておくとかえってポジティブな印象に。
    ・メタ認知…自分を客観的に見せながら(突っ込みながら)話されると、妙に説得されやすい。
    ・モデリング効果…自分が叱られるより、それを見せつけられるほうが、心に残りやすい。
    ・スリーパー効果…時間が経過するほど、怪しい人の話は信じやすく、信頼性の高い人のそれは疑いやすくなっていく。
    ・フレーミング効果…信じやすいのは、いい話のときは大きな断定数値。悪い話のときは分析数値。
    ・ランチョン・テクニック…何か口の中に入れながら聞いた話は信じ込みやすい。
    3.「こんな貴重なものはない!」魅了され、独占欲を煽られる6つの罠
    ・50%効果…人は、非の打ち所のない人より、半信半疑に思うくらいの相手に強く引かれがち。
    ・カリギュラ効果…禁止されたモノや人には引かれる。
    ・ザイガルニック効果…話を途中で打ち切られると、その人が気になって仕方なくなる。
    ・リアクタンス効果…期間や個数の限られたモノ、限定的な人は、よく見える。
    ・代替案効果…比べる人を代えるだけで、人の評価は簡単に上がったり下がったりする。
    ・ロミオとジュリエット効果…逆境を一緒に克服しようという相手には、つい引かれてしまう。
    4.「この人についていこう!」マインド・コントロールが起きやすくなる6つの罠
    ・条件づけ…成功すれば褒められ、失敗すれば無視されるという状況で、人はコントロールされやすい。
    ・間欠強化…いつも褒めてくれた人が、突然、たまにしか褒めなくなると、もっとその人のために尽くしたくなる。
    ・ダブルバインド…言っていることと、やっていることが違う人に、興味津々。
    ・ロー・ボール・テクニック…「乗りかかって船」から人は降りにくい。
    ・コントロール・イリュージョン…自分で選ばされたものには、期待を抱いて投資しやすい。
    ・気分一致効果…暗くてにぎやかな場所では、思考力が低下する。
    5.「この人は只者じゃない!」根拠なき信用・服従が起きやすくなる6つの罠
    ・フォアラー効果…二面性を指摘されると、見抜かれた、理解されたと思い込みやすい。
    ・認定評価効果…評価基準が気まぐれな相手には、引かれやすい。
    ・プライミング効果…第一印象や先行情報の「温かさ」に、人は騙される。
    ・ターゲッティング…ある狭い範囲に限定されたとき、そこに自分が入っていると、それは自分のためのものだと思ってしまう。
    ・インプリンティング…はじめから「事実」として断定されると信じ込みやすい。
    ・自己知覚理論…「あんな人にこんなことをしてしまう自分」に、「あんな人が好きな自分」を確認して服従し続ける。

    第3章 さらば間違いだらけの「人選び」

  • 信念•嗜好•趣味
    専門•性別•学力
    ジョハリの窓(違う部分を誉める人に心を許す)厳しい人は誉めると甘くなる
    ピグマリオン効果(事前に期待する言葉で誉めると裏切らなくなる)
    両面提示効果(ポポネポ)
    メタ認知(自分を客観視突っ込みながら話すと説得されやすい)
    モデリング効果(人が叱られるのを見せた方が効果的)
    フレーミング効果(いい話は大きな断定値100人等、悪い話は分析値→確率で)
    成功は誉めて、失敗は無視でコントロールしやすく。
    間欠強化(常に誉めてたのが突然たまにしか誉めなくなるともっと尽くしたくなる)
    男は

  • 心理学者である著者が、人を見誤りやすい典型的な例を紹介し、教養としての「心理学」の重要性を説いた本。

    以下の30種類の心理学用語を軸にしながら、人が騙されやすくなる状況を、解説している。

    ジョハリの窓:自分の知らない点を指摘した人に心を許す
    ページング:自分が話すほど、相手と合うと思いこむ
    スティンザー効果:横向きに座るほうが心を許す
    アンダーマイニング効果:報酬により内発的モチベーションを失う
    ピグマリオン効果:無条件の期待・好意に対する意欲高揚
    バンドワゴン効果:サクラ心理
    アンダードッグ効果:判官びいき効果
    両面提示効果:ポポネポの順にネガティブを入れて説得力を増す
    メタ認知:自分を客観的に評価し、説得力を上げる
    モデリング効果:見せつけることで心に残す
    スリーパー効果:時間の経過により、信頼性を増す
    フレーミング効果:いい時の断定数値と悪い時の分析数値
    ランチョン・テクニック:食事をしながらの交渉術
    50%効果:半信半疑に思える人に対する魅力の過大評価
    カリギュラ効果:禁止された物事への過大評価
    ザイガルニック効果:途中で話しを打ちきることで、気を引く
    リアクタンス効果:限定商品に対する過大評価
    代替案効果:比較対象を変えることによる絶対評価の変異
    ロミオとジュリエット効果:逆境による相手への過大評価
    条件づけ:飴と鞭によるコントロール
    間欠強化:飴の頻度を減らす事によるコントロール強化
    ダブルバインド:言動の不一致で興味を引き出す
    ロー・ボール・テクニック:「乗りかかった舟」からは降りずらくなる心理
    コントロール・イリュージョン:自分の選択に対する過大評価
    気分一致効果:暗くて賑やかな場所での思考力低下
    フォアラー効果:二面性を指摘されることによる過大評価
    認定評価効果:評価基準をあいまいにし、意欲や魅力を引きだす
    プライミング効果:第一印象や先行情報による過大評価
    ターゲッティング:不特定多数ではなく、限定された範囲に自分が含まれてる時、人は共感する
    インプリンティング:予め事実と考えたことに影響されやすい
    自己知覚理論:自分の好きな物事を肯定し、欲求に対し服従し続ける


    普段、無意識に行っている判断を、心理学的の観点から分析している本。体系的にわかりやすくまとめられていて良本ではないでしょうか。
    心理学的傾向を認識しながら、自他の判断を考察することは、より客観的で本質的に事象を捉える考える一助になるように思えます。

  • 一番印象深かったのは
    ピグマリオン効果。
    これからもこれで行こうと思った

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著者プロフィール

心理学者

「2020年 『サクセスフル・エイジング しあわせな老いを迎える心理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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