- Amazon.co.jp ・本 (114ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062149419
作品紹介・あらすじ
誰も待つ人のない故郷で、就いた仕事は「ノーブル交通」の運転手。"貴族風"の制服に身を包み、低スピードで走る。この市の地理は知ってる。が、郷愁は、ない。「何もかもが嫌だ」四十男が遁走した先は、急行で40分のビミョーな郊外。第139回芥川賞候補作。
感想・レビュー・書評
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読んだずっと後で、芥川賞ノミネート作だったと知りました。
40男の郷愁。
そうだよ、故郷は遠くにあるからいいんだよ・・・詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
田舎に帰った男の、タクシードライバーとして送る毎日をつづった。リアルなのだろうが、興味はまったく惹かれない。
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〈内容〉誰も待つ人のない故郷で、就いた仕事は「ノーブル交通」の運転手。“貴族風”の制服に身を包み、低スピードで走る。この市の地理は知ってる。が、郷愁は、ない。「何もかもが嫌だ」四十男が遁走した先は、急行で40分のビミョーな郊外。第139回芥川賞候補作。
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多くはないだろうけど、「出れば必ず買う」という読者が付きそう。そういった読者を裏切らない佳作を書き続けてほしい。
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都会の生活に躓き、帰郷してタクシー運転手となった男。その男の日常が淡々と描かれる。
ちょっと気の抜けた文体にはユーモラスなセンスが溢れているが、描かれるどうしようもない現実からは、さりげない絶望感と悪意が滲み出ている。
決して主人公に感情移入するわけではないのだが(いや、そもそも主人公からは感情が読みとることもできないが)、なんかとても「リアル」なのですよ。
事件など何も起こらない、やる瀬ない日常。あくまでも穏やかな日常を描きながらも、パンキッシュなヒリヒリ感が伝わってくるのであります。 -
故郷に帰った男がタクシー運転手になって毎日を過ごす話。学氏―会社の名前はノーブル交通、貴族風のタクシー。
日常は淡々と流れていく。このままでいいんだろうかとトイレの鏡に向かってつぶやきながらも。
2010/1/8 -
地元に帰ってタクシードライバーに転職した主人公と、お客さまや同僚とのふわふわした日常話。のそっとしたふんいきでわりと好きです。
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2008.11
哀愁。