- Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062149488
作品紹介・あらすじ
「超」整理法から15年。ついに、ミリオンセラーを書きなおすときがきた!もはや、情報を「整理」する必要はなくなった!新時代に対応する最強ノウハウ。
感想・レビュー・書評
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前段は深く共感を覚えました(第1章~第5章)
ここだけを集中的に読むことをお勧めします。
・メーラーであたらない検索に四苦八苦
・複数の場所、複数のPCをもっていると情報共有が難しい
・古いメールがなくなっている悲劇
・日付を統一しておかないとちゃんと検索ができない
・クラウドにファイルを置いておく、最新はどれ?
・自分にメールして、データ共有
・なくしちゃうパスワードはメール上で暗号化で保管
・電子化してないデータは、pdf化、それとも、紙で共有
・手書きの図は、鉛筆書きで元を取っておく
・検索するときWebだと、不要な情報をどう排除するか
・固有名詞で検索すればヒット率向上
後段は、論点が発散している感じがしました、時間があればお目を通されては
構成は以下のとおり
序章 超整理法を書き直す時がきた
第Ⅰ部 デジタルオフィスの作り方
第1章 Gメール革命
第2章 デジタルオフィスはオンライン
第3章 紙との共存
第Ⅱ部 IT時代の知の技法
第4章 検索を制するものは知を制す
第5章 検索は知のスタイルを変える
第6章 新しい時代における知的作業の本質は何か
第7章 新しい知的生産技術
第Ⅲ部 知の産業革命
第8章 日本で知の産業革命が起きるか?
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過去に『「超」整理法』を読み、時代遅れであるという評価をした。ところが、2008年に本書が刊行されており、筆者はインターネット時代の知の変容について、とても正確に分析をしていた。自分の検索能力のなさ、傲慢さを反省したい。
インターネットの登場によって何が変わったのか。その本質について考えたことがなかった。海外との比較で初めて自国の文化がわかるように、過去との比較によってはじめて、インターネット時代における知の在り方を捉えることができる。自分のリソースの投下先を決めるにあたり、新時代におけるゲームルールは必ず理解しなければならない。
<重要なことの第二は、「どのような能力を磨くか」についての見極めである。将来、機会が自動的にやってくれることを、いま一所懸命に努力して身につけても、無意味である。自動車のギアの切り替えがオートマチックになったいま、クラッチ操作に秀でていても何の役にも立たないようなものだ。> p.21 -
・データを分散して保管すると保存場所が分からなくなるので、すべてのデータを一カ所に集中管理すること
・こうもり問題(複数の属性を持つファイルをどの属性で分類するか)、タテヨコ問題(内容別分類と組織別分離を同時に用いるなど、タテヨコの分類軸が併存)∴ファイルの内容別分類は不可能、時間軸で並べる。
・分類せず並べる。→分類せず検索
・フォルダで分類せずラベル付け。1個のファイルにラベルは複数付けて良い
・PDF化して保管
・検索の方法論
『「超」AI整理法』でupdateされているので、併せて読んだ方が良いと思った。特に、GREP検索のところ。ただ、AI整理法の方は、組織では使えない方法も多いので、新しいからAI整理法の方だけ読めばOK、とは行かない。 -
単なる方法論の指南書では無く、知的創造の考察書であると思う。
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仕事の資料整理の参考書。
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「分類するな、検索せよ」
フォルダからラベルへ
Gmailを仮想HDにする
PDFでメールと手書きのいいとこ取り
手書き手紙をスキャンしてPDFでメールする
知的作業の核心は「問題設定」「仮想構築」「モデルの活用」
とにかく始める。最も難しいのは始めること。全体に見通しができないと言い訳を考え出して着手しない。
歩く。
寝ている間を活用する。
寝ている間に整理させる。
寝る前に資料を仕込む。
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野口悠紀雄の著作はこれが初めて。ざっと眺めたところ5年経って陳腐化した部分も多そうだったけど読んでみた。そこまでGmailに依存したくてもいいかなと思えるのと、ビジネス雑誌によく紹介されているネタが多くて目新しさはなかった。改訂して文庫化されているので、そっちの方が良かったかな?
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<a href="http://mediamarker.net/u/kotaro/?asin=4121011597" target="_blank">「超」整理法―情報検索と発想の新システム (中公新書) </a>の続編本。
あれから良くなったデジタル環境について物申している。
目次
<blockquote>序論 『「超」整理法』を書き直す時がきた
第1部 デジタル・オフィスの作り方
第1章 Gメール 革命
1.Gメールのどこが革命的なのか?
2.人名をキーとしてメールを読む
3.メールのストックを活用する
4.合理的な仕事のシステムを作ろう
第2章 デジタル・オフィスはオンライン
1.なぜオンラインがよいのか?
2.個人データをオンライン格納
3.近づくクラウド・コンピューティング
4.グーグル・フォビアを克服できるか?
第3章 紙との共存
1.現実的になったデジタル・オフィス
2.ワーキングファイルの扱い
3.「神様ファイル」の扱い
4.「みんなの協力」が不可欠
第2部 IT時代の知の技法
第4章 検索を制するものは知を制す
1.なぜ検索の方法論が必要なのか
2.検索で難しいのは何か?
3.具体的にはどうすればよいか
4.有用なデータはどこにあるか
5.自分のデータの検索
第5章 検索は知のスタイルを変える
1.検索を使えば目的に直接到達できる
2.百科事典とミシュランの思想
3.プッシュの受け手から積極的なプルへ
4.新しい知の時代における勉強法と教育法
5.新しい時代が求める専門家はどのような人か?
第6章 新しい時代における知的作業の本質は何か?
1.知的作業の核心である三つの作業
2.具体的にはどうすればよいのか
第7章 新しい知的生産技術
1.みんなで作る知の体系
2.コンピュータは知的作業を代行できるか?
第3部 知の産業革命
第8章 日本で知の産業革命が起きるか?
1.知的奴隷が使えれば、知の産業革命は起こらない
2.搾取されている若い知的労働者
3.知の産業革命を起こす主体は知的労働者</blockquote>
主にデジタルツールの使いこなしがメインなので、ライフハック系の書籍を読み漁ってる人にはあまり面白い本じゃないと思う。
論文的な文章も読む人を選ぶかもしれない。
そこから思うに、若い人向け(30代以下)ではなく、デジタルを追いづらい年長者向け(40代以上)だと思われる。
唯一、検索に関しては深い洞察がある。
以下はメモ。
知的作業に必要なこと
・仮説設定
・考える道具としての「モデル」知識を増やす
・とにかく始める