- Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062149556
感想・レビュー・書評
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脱藩官僚の2人が書いた本。
2人の方向性は同じなんだろうけど、具体策が微妙にずれているところがやらせっぽくなくていい。
実際に官僚をやってなければ知り得ない霞ヶ関の仕組みが書かれている。
色々な意味で実によく「デキ」ている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
高橋洋一さんの本はいくつか読んでいたので、こちらも読了。
元通産の江田さんと、元大蔵の高橋さんが、いくつかのテーマに沿ってお互いに官僚批判を繰り返しています。編集者は大変だったのかなと思います。
書いてあることが全てではないのでしょうが、かなり暗澹たる気持ちになります。官僚の仕事の成果をきちんと測る方法が必要なのかもしれないのですが、民間企業だったら当然利益という物差しがあるのですが、官僚組織ではなかなか難しいんですかね。誇りに裏打ちされた誠実さ、真摯さがないといけないのでしょうね。彼らも言うように、役人にも民間企業との人事の流動性が必要なのでしょうね。 -
橋本通産相、首相時代に秘書官を務めた江田健司氏による霞ヶ関官僚の実態を書いた本。
官僚の本質が何なのかが垣間見れる本。
一定のポスト以上は指名を公表して仕事、政策立案に関わるべき。
国による規制は安易だ。
ストロー効果は、高速往路整備により、田舎の人、モノが大都市に吸い取られていく減少。B/Cの項目になっていない。いれるべき。
道路公団民営化により、新直轄方式による道路建設と政府保証による新会社建設方式の2種類により道路建設が進められる。
橋本内閣時、郵便貯金資金は自主運用することとなった。しかし、財政投融資債ができ、自主運用のノウハウがない郵貯は、財投債を買う羽目となった。これではせっかく切り離した郵貯資金の財投切り離し(財務省から切り離したはずだった)の意味がなくなる。
民営化された郵政4社は政府が株を持ち、郵便局への政府補助もある。
官僚はスケジュール戦法を使う。これを活用して、やりたくないことを引き延ばし、廃案とする。
外為特会、余剰金有りすぎる。なぜなら、調達金利と運用する海外際の金利の差が大きいので。
特会余剰金をいくらまで持つか、の基準がきちんとしていない。
社会保険、国税、地方税機関を統廃合するば、人件費などが浮く。
財務省のすごいところは、情報共有。直ぐメモが回る。
官僚テクニックとして、課せられた制限を、文言を付け足すことにより、限定化させる。