- Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062150859
感想・レビュー・書評
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2023/07/04読了
#辻村深月作品
「冷たい校舎の時は止まる」から
派生したスピンオフ短編3作。
少年少女の繊細な心の機微を描く。
第1章のロードムービーは泣けた。
全編ほっこりするストーリー。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「冷たい校舎の…」スピンオフなので忘れないうちに
読んでしまおうと♪
短編三つです。
面白かった〜(^-^)
ちょっと切ないけど暖かい話し。
スピンオフとか大好きなので嬉しかったです!
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『冷たい校舎の時は止まる』のスピンオフ。
本編は未読なのでわからない部分もあるが、それでもぐっとくるものがある。
不安を抱えながらもがく子供たち。
その描写が繊細で、ひきこまれる。
ともに苦しくなる。
だからこそ、じーんときて、泣ける。 -
『ロードムービー』『道の先』『雪の降る道』の3編を収録した、辻村深月初の短編集。子供(若者)たちの友情と別れ、そして未来へと続く道が共通のテーマとなっているようだ。子供の頃の一途な思い、忘れないようにしないと。。デビュー作『冷たい校舎の時は止まる』のスピンオフのようなので、こちらもぜひ読んでみたい。
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小学生と言えども高学年にもなれば、人間関係は複雑なものになる。大人になってしまえば、職場など利害関係がなければ無理してつきあっていく必要もなくなるけれど、「学校」という枠組みの中では強者に嫌われればたちまち身の置き場がなくなる。
何でもできて人気者だったトシの転落はささいなきっかけによるものだし、この頃からすでにえげつない子はいるものだ。
ワタルとトシのきずなの強さ、互いを思いやる気持ちが必死すぎてその純粋さに打たれる。
まわりを全部敵に回しても、絶対に味方でいてくれる存在、自分の友達でいることを誇りに思ってくれる存在、そしてまた自分も友達になれたことを誇れる存在がいれば人は強くなれる。
先入観から入ってしまったこともあり主人公については大きな思い違いをしていたけど、友情の素晴らしさには変わりない。
(表題作)
まだ辻村さんの本は2作目なので、登場人物たちが作品ごとの垣根を越えてつながっているスピンオフの構造については実感できていない。古本屋さんで見つけた「名前探しの放課後」は上巻のみだし、「冷たい校舎の時は止まる」は下巻のみ、道のりはまだ長いなぁ。-
わぁ、まろんさんも同じような状況なんですね。なんだか安心しました。
辻村さんのこと全然知らなくて、皆のレビューで見かけるたび気になって...わぁ、まろんさんも同じような状況なんですね。なんだか安心しました。
辻村さんのこと全然知らなくて、皆のレビューで見かけるたび気になって、出遅れたか?と焦っていたので。
そうそう、図書館でも上下巻ものはセットで借りれなかったりしますよね(>_<)
「ロードムービー」ぜひ感想を聞かせてください♪2012/07/05 -
こんにちは。ハナマルありがとうございました。
辻村深月ファンとしては、やはり直木賞はあの作品で取って欲しくはなかったなあ、というのが本音で...こんにちは。ハナマルありがとうございました。
辻村深月ファンとしては、やはり直木賞はあの作品で取って欲しくはなかったなあ、というのが本音でして。嬉しさ半分、悲しさ半分といったところですね。
辻村さん自身は大喜びのようで(ま、そりゃそうですね。天下の直木賞ですから。しかもメフィスト賞受賞者としてデビューした作家としては初めての快挙ですし)、何でも生まれ故郷の山梨県自体が大騒ぎなようで、それはそれでめでたいことです。
どこかのニュースで、辻村さんが子供の頃から通って慕っていた図書館司書の方のインタビューが載っていまして、また、それはそれなりにちょっとうるうるしてしまいましたが(笑)2012/07/20 -
koshoujiさん
こんにちは。こちらこそハナマルありがとうございます。
私は受賞作未読なのでなんとも言えませんが、「直木賞...koshoujiさん
こんにちは。こちらこそハナマルありがとうございます。
私は受賞作未読なのでなんとも言えませんが、「直木賞だから読んでみよう」と手にした方々にとっては辻村深月さんという作家の印象が受賞作だけで決まってしまったりもするでしょうからねぇ。皆様のレビューを拝読して原田マハさん優勢かと思っていただけに。。。
ともあれ、良い作家さんがふさわしい評価をされてファンが増えるのは喜ばしいことですよね。2012/07/23
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3つのお話からなる、短編集。
繋がりはありませんので独立してます。
3つとも面白かったけれど、
題名にもなっている、ロードムービーが一番面白かったかな。
2つめも、お金持ちの女子中学生が感じる孤独が上手く書かれていて、のめりこゆてしまった。 -
単行本は表題他2編。
文庫本が表題の他4編。
文庫本も読もうと思う。 -
今が辛くて未来がどんなに真っ暗でも
時間はあっという間に過ぎて
過ぎてしまえば辛かった過去もただの過去で
辛い今はずっと続かない。
だから大丈夫。
最近読んでる辻村深月さんの本の共通のメッセージな気がする。
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初めて辻村深月さんの作品を読んだ。読み終えた後に「冷たい校舎の時は止まる」のスピンオフ的な作品と知る。先に読めば良かったと後悔!近日中に必ず読みたい。
ロードムービーのトシとワタルの関係性。キラキラしている存在のトシに憧れるワタル。常にトシが引っ張っていたようで支えていたワタル。
道の先では塾の先生が生徒である千晶をどうしようもなくほっとけなく、嘘のない言葉と行動で闇から救い出す。
雪の降る道ではみーちゃんがヒロを幼いながら真っ直ぐに心配し、思いやる。そこにはみーちゃんの強さがある。その強さがヒロの心を溶かしたのだと思った。
どの作品も心があったかくなった。
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いいですね。些細な事にも全力で向かっていく子ども。
でも、イジメに気付きつつ、黙って見守る母親も素敵。
「ロードムービー」の諏訪慧恵を見ても、
「道の先」の「僕たちはどこにでも行けるし、変わっていく。」を読んでももやもやと何かが引っかかるだけで全然「冷たい校舎〜」と繋がりません。
もう1回「冷たい校舎〜」読みます。