- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062150996
作品紹介・あらすじ
ある日、突然鳴り出した公衆電話のベルが、中学生の少年の退屈な毎日を一変させる。椋鳩十児童文学賞受賞作家の最新作。
感想・レビュー・書評
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タイトルがいいかんじで、なんとなく面白いかな~と思ったのに
ぜんぜん面白くありませんでした。
公衆電話から謎の電話があったり、「ヨルの神さま」って人物とか思わせぶりなのに、
やってることも、計画してることもしょぼくて
どきどきもわくわくもしませんでした。
最後に、ケンカした弟からの電話に出ないとか、ブラジルにいるケンカ別れした恋人への電話とか、大事なひとが死んじゃったら話せないとか、そんな話になって
そんな話だったんだ・・?ってかんじでした。
そんな話じゃなかったかな?あれ?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なぜか近隣三つの図書館のすべてに「在庫あり」と書かれているものの書架に見つからなかったという怪作。予約して取り寄せました。
こういう「毎日がつまんね」って言っちゃう系男子はそんなに好きじゃないのですが、この話はすらすらっと読めました。
でもヨルの神さまの神秘性がもうちょっとほしかったなー・・・。これって児童文学?のくくりなのかしらと文字の大きさを見て思いました。神さまはただのあんちゃんでしたね。登場人物への感情移入は難しかったけど、最後のまとめ方はすっきりしていてさわやか。もやもやを抱えた時に読むとちょっと前に進める気がする、そんな話です。 -
う〜ん、想像していたものとかなり違い、戸惑いが大きい。。どんなことが起こるのか、ドキドキワクワクしながら読み進めたものの、肩透かしをくらった感じ。
ヨルの神さまの存在も薄く、背景も分からなすぎて、最後まで物語との間の溝を埋められなかった。
ところどころヨルの神さまの言葉が印象的だった分、残念。 -
資料番号:020196184
請求記号:Fカシザ -
55点。
事件があまりにちっちゃすぎて途中から飛ばし読みしました。
序盤は期待したのに…。
タイトルが思わせぶりだし、装丁もきれいで手に取られそうな本なので残念。
まあ、弟がかわいいというか、兄弟愛はよかったです。
個人的には、読まなくても良い本でした。
中学生にも微妙すぎてすすめられません。。 -
読みやすく魅力的な出だしだったけれど、大人にとって魅力的な話ではなかった。
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昨晩眠れなくて読み終えてしまった一冊。日付をだいぶ越えていたので、読了日はきょう。はじめての樫崎さん。
はじめのうち、構成がカタいなぁと思って読んでいたのだけど、後半になってこれはこれで良いのかも?という気も。でもやっぱり後半への布石としての設定、というのが透けてみえてしまうのは、個人的には苦手ではある。
ヨルの神さまが何者であるか、は描かれるようで描かれない。でも、ひととひととの出逢いやつながりって、けっきょく多くがそんなものなのかもしれない。その後の彼らは非常に問題含みだけれど、それでもやってしまうことが世の中にはあり、そして渦中のひとは、意外とそこで携帯通話をしてしまうくらい「日常」にあるのかもしれない。それともそれは、「ありえない」としてリアリズムに糾弾されるんだろうか。
ある種のお行儀のよさを感じもするところだけれど、あえてこの作家さん、ほかの作品も読むのを楽しみにしておこう。今後どうかわってゆくのかな。 -
ところどころで、ヨルの神さまの語る言葉が胸にひびく。さくさくというより、じっくり考え、かみしめながら読めた本だった。
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タイトルにひかれました。公衆電話ってかかってきたら出れるのかな?
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こんな複雑なことに悩む中学2年生が国語は苦手だって?~オレは中学2年,弟と一緒に父親が教室長をしている塾に週二で通っているが,平凡な日常に飽き飽きしている。塾前の時間をファミマで過ごしていると,店の前の公衆電話が鳴り,午後十時にヨルの神さまが滑り台の上に立ち,計画の進展があるかもしれないと聞く。白銀公園だと見当を付けて出掛けると,塾講師の嶋の名札が落ちていて,ヨルの神さまの正体は案外簡単に割れた。結婚式を控えているブラジルに住む弟に電話を掛けたいロナウドの手伝いをしようとしていると聞いたのだが,それは自分の通う塾の電話回線を盗んでの計画だったのだ・・・~モノレールがあって,塾帰りが十時になっても大丈夫な,それほど大都会でもない町ってどこ?1980年長野生まれ。悪口は言いたくないけど,ずいぶん大人になっちゃったね。今時の中学生で,こんな複雑な問題を抱え込んで解決に持って行ける人間はいないよ。人を救うために咄嗟の嘘が出る中2は希有だね,しかも相手は大の大人。今時,合い鍵を作る金があったら,漫喫でインターネット回線を繋いで,テレビ電話できるんじゃない?彼女の頭の中では「オレ」のイントネーションに無理して背伸びしている様子を感じて,可笑しく聞こえるのかも知れない