歌舞伎町のこころちゃん

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制作 : 権 徹 
  • 講談社 (2008年12月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062151474

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歌舞伎町のこころちゃんの感想・レビュー・書評

  • 最初に見たこころちゃんの写真は衝撃でした。
    本当に小さな
    赤ちゃんの顔をした女の子。

    しかし写真に映るこころちゃんは本当に幸せそう。
    厳しい現実、どうしようもない大人達、寂しい風の吹く眠らない街にともる灯のような笑顔をもって

    たくましく生きます。
    強い姿で。

    こころちゃんが今もこの笑顔を絶やさず生きている事を願ってやみません。

  • 帯の煽り文が的を得ていた。
    こころちゃんは確かに、歌舞伎町で生きていた。

    ぼろぼろの歯と、キラキラの笑顔が、かあわいいんだ。
    それがたとえ彼女の為にならないことだとしても。
    彼女はただ楽しく生きるということをしていた。

  • これは新宿コマ劇場が‥前記の名で開業中だった頃のドキュメンタリーフォトでした。のですが、全国にもこう言う事態が拡散しつつ遭(あ)る状態だけに…一刻の猶予も与え無い程に救済を…。

  • こころちゃんは本当に良い笑顔をしてた。
    この本が出版されたのは2008年なので、今から約7年前。
    当時4歳だったこころちゃんが、どんな少女になっているのか気になる。

    「子どもにこんな生活をさせるべきではない」と考えている権さんと、
    「本人たちが幸せだと思っていれば別に良いじゃない(言い分はうろ覚えです)」と考えているこころちゃんのお父さん。
    言いづらいですが、私は正直、読んでいくうちにどちらの言い分が正しいのか分からなくなってきてしまいました。でも読んでよかったなと思います。

  • つまりはこういうことである。

    ニュースに映らないこと。
    日本にだって、こんな現状にある

    わざわざ海を渡ってボランティアしにいく人たちは
    なぜこの子より遠いあの子を助けたのか

    答えられるなら答えて欲しい。
    一番近い問題から眼を背ける奴など、何も救えはしない

    そもそも何を、救いとするのか。

  • 歌舞伎町の路上で父親と生きていたこころちゃん、4歳。
    そのこころちゃんと歌舞伎町の様子が写された写真集。
    こころちゃんの笑顔に心が痛みます。
    このような生活を我が子にさせる親を責めるのは簡単。厚労省の労働政策審議委員会を務めた奥谷禮子が、「格差論は甘え、過労死は自己責任」などと発言していますが、「どうしようもない」背景というものがあるのです。
    そんなことを、写真集を見ながら考えさせられました。

  • 筆者のいうとおり、これはお涙頂戴ではない。
    けど。
    お年頃になったこころちゃんの前歯が虫歯をなくしてピカピカになってますように、と願う。

  • こころちゃん、幸せですか? 元気ですか?あなたの口から直接現在(いま)を知りたいです。

    言葉を失ってしまった。日本一の繁華街歌舞伎町。これが経済大国日本の実態。格差社会の縮図。

    路上生活、写真はリアルだ。
    怖いくらいに、凝視できない。
    でも、こころちゃんは現実に生きている。
    どうして4歳の女の子が。
    答えられない自分は大人失格だ。

  • 歌舞伎町の路上で生活する、こころちゃん。4才。たったの。
    無職のお父さんと、たまに帰ってくるお母さんと、路上暮らし。

    私の胸に響いたのは、作者のあとがき。

    ただ、可哀想。お涙頂戴は、もういらない。

    そこから一歩踏み出して。

    問題の根底、どうしてお父さんは仕事をしないのか?または出来ないのか?
    どうして、路上で生活しているのか。
    心理状況などを深く理解し、自分が取るべき立場、カメラマンとして、一人の大人として、、で葛藤する作者の心理を分かって欲しい。

    ちなみに今は、こころちゃん、施設で暮らしています。

  • 多分、私は彼女と一回会っていると思う。当時、私がずっと歌舞伎町に入り浸りになっていたころと、彼女が路上にいたころが重なるからだ。彼女の幸せを陰ながら祈っています。

    朱門には酒肉臭きに

    路には凍死の骨あり
                      杜甫

    多分私は、彼女にすれ違っている。新宿、歌舞伎町。この写真が撮影されたであろう時期に私は足繁くこの街に通いつめていた。だから多分、私は気づかなくても、そんな確信がある。通っていた理由はたぶん、この町が持つ魔力に魅入られていたからかもしれない。実に、よくこの町を歩いた。おかげで、ここが舞台の小説を読んでいると、入り組んだ裏道まで鮮明に頭に浮かぶようになった。ページを読み進めていくと案の定、
    「あぁ、この辺で撮影したんだな」
    というのが手に取るようにわかる。

    こころちゃんが父親とカレーを食べていたあの食堂は自分も何回か利用したことがあった。こころちゃんが座っている場所は、「都会の聖者」たちが大勢たむろしているところで、その横をブランド品を身にまとったいかにも水商売風の男女が嬌声をあげて通り過ぎていく、というのはもうここでは日常茶飯事で誰も気に止めない。非日常が日常の世界。こころちゃんは父親とともにこの町に流れてきたそうだ。

    いま、彼女は父親と別れ、施設に入っているのだそうだ。私もささやかながら、彼女の幸せを祈っている。

  • なんとも言えない。

  • 著者である写真家が新宿歌舞伎町で出会ったのは、
    路上生活を送る4歳の女の子、こころちゃんだった。
    こころちゃんは、仕事でいつもそばにいない母親と、
    そばにいるけど働かない父親と、この街にいる。
    あんなところにいるのに、こころちゃんは無邪気に笑う。
    おいしいご飯も、あたたかいお風呂も、かわいいお洋服もないのに。
    でも、こころちゃんが笑っているから、それでいいわけではない。もちろん。

    どうしてこんな小さな女の子が家もなく、道ばたで眠らなくちゃいけない?
    お金がないから。仕事がないから。
    ないことばかりではなく、できることを本気で探さなくちゃ。
    絶対に、これでいいわけがない。

  • 子供は親を選べない。
    子供の無邪気な笑顔が痛い。
    この子が幸せでありますように。

  • くったくのない笑顔のこころちゃん。
    でも、虫歯だらけなのが気になる。
    素足なのが気になる。

    お父さんはどうして平気なのだろう。
    4歳の子が、素足で地べたにダンボール敷いて寝てる。
    歌舞伎町という歓楽街で暮らすホームレスの親子。

    「どうしようもない」とつぶやくお父さん。
    本当に”どうしようもない”のだろうか。
    ”どうしようもない”からって、ホームレスして酒盛りって。。
    自分1人だけならそれもいい。
    でも子どもと一緒にいて、「どうしようもない」で済ませてほしくない。

    今、こころちゃんは児童施設で生活している。
    お父さんはこころちゃんと暮らしたいと願ってる。
    でもそのためには、乗り越えなければならないことがたくさんある。

  • なんとも やりきれない。

    ことばにできない感情でいっぱいになった。

    どうにもならないことがある。。。

    たったひとつ こころちゃんの無邪気さが
    小さな希望のように思えた。

  • 人生についてどうしようもないと思っている人間(父親)はやっぱりどうしようもないというフレームから抜け出せないのでやはりどうしようもないので、一つガツンとした何かが無くては変らない。その意味では心ちゃんが施設に預けられたことはそれぞれの人生にとって良かったのではないでしょうか。
    後書きで「どうしようもなく改善策の見えない現実を世の中にみることが、少女を撮影してきた理由なのだ」とあるけど実際はここは日本だしどうしようもあるからジャーナリストとかそういう所を離れているなって感じはある。

  • 立ち読み。
    「この理不尽さを、どうしようもなく改善策の見えない現実を世の中にぶつけてみること」
    ジャーナリズムがどうあるべきなのか私には分からない。
    でもこの考えには共感するなぁって。

    小学生の頃、世界のどこかで食糧難にあえぐ人たちがいることを知ったとき、不思議でしょうがなかった。
    「今あまってる分の食糧を、足りてないところに分けることは出来ないの?」親に聞いた気がする。
    この本から感じるのは、あのときの感覚。あれから10年。とにかくこの感覚を覚えてなきゃって思った。
    何か出来ることを考えるための土台として

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