それでも強い ルイ・ヴィトンの秘密 (セオリーBOOKS)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062151603

感想・レビュー・書評

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  • 面白い本でした。この方の本なら、他の本も読みたいと感じた。分かりやすくまとめられていて、楽しめた。

  • この不況の最中、LVHMグループの売上はさほど落ちていない。恐るべしブランド王国。約50の有名ブランドの多くが、このグループとは改めて知りました。

  • ルイヴィトンの技術経営について。
    総帥アルノーがのし上がった歴史のところが一番面白かった。
    資本の論理で勝ち取るというのは、同時期に読んだシャネルの戦略とは真反対で、全然違うのにいずれも高級ブランドを維持しているのはブランドを象徴する人物によるのだなぁと思った。
    いずれも、ブランドイメージが如何に大切か、それを作るのにどんな思想が必要かわかった。

  • ルイヴィトンが他のブランドとは違う箔を持っているのか理解出来た。
    ブランドの価値を高めるための努力は他の追随を許さないほど徹底されている。
    ルイヴィトンの沿革から戦略までかなり分かりやすく書いてある。

  • この本を見るまで、まったくルイ・ヴィトンには興味がなかった。なぜ、皆騒ぐのかアホかとも思っていた。読後、どうしてもルイ・ヴィトンに行きたくなり、パリは二度、ローマまで飛んで見に行ってしまったよ。現地で見ることは大事だね。今や日本人店員などほぼ絶滅している。私は、店員と中国語でコミュ二ーケーションしたよ。いまや、日本人など客ではない。中華圏が客だ。またラファイエットでは買うべきではない。すれていて貧乏な客には物を売ってくれないよ。直営店も営業時間を短くして「売れない工夫」をしなければならないほど売れている。この本を読むと(本当だとすれば)それもわかる。私も欲しくなってしまったなぁ。(こんなに行って研究しているのにまだ一個も持っていない)

  • 久しぶりに小説じゃないものを読んだ。ルイヴィトンは成功しているけど、ルイヴィトンにしか許さない方法なので、参考にするのは難しい。けど伝統を大切にしながら、新しい改革をする、って言う考え方は何にでも当てはまるかも。

  • ルイ・ヴィトン人気の理由を解き明かす本。
    日本とヴィトンの関わりの深さが予想外。ヴィトンの商品に対する誠実さ、こだわりが非常に感じられた。
    「変わらない伝統」と「取り入れるべき先進性」の見極めが絶妙。
    ただヴィトンの人気の大きな理由は他にもあるように感じてしまった。

    ・高級感と大衆受け、クリエイティブとビジネス、質実剛健な伝統と最先端のファッション性。
    相反する概念を矛盾なく両立させている奇跡のブランド。

    ・ブランドの伝統を顧客にインプットし、「支出の痛み」に麻酔をかける。
    その瞬間何が起きるのかといえば、「バッグ」は単なる製品ではなくて大切な「趣味の品」になる。
    良いものだと思わせることに関して伝統が大きな役割を果たしている。

    ・「わかりやすい見せ方」がルイヴィトンのビジネス戦略のベース。

    ・日本の顧客からラグジュアリーブランドとして絶大な信頼を得ている理由の一つは「適正価格」

    ・リピーターは修理に対する要求が高い。それらの顧客に満足を与え、長期にわたって愛用してもらうことが
    ブランドロイヤリティーを高める。

    ・人の持っているものはみんな欲しがる。誰も持っていないものはもっと欲しくなる。

  • 『それでも強いルイヴィトンの秘密』(2009)長沢伸也
    以前の2冊を足して2で割ったような感じ。細かいところはそちらを参照。
    ・なぜ、フランスの小さな老舗高級かばんブランドが、70年代になって世界展開を決めたのか。
    ・なぜ、その第一歩が日本だったのか。
    ・なぜ、これほどまでに、ルイヴィトンは日本で支持されているのか。
    ・なぜ、ルイヴィトンがこれほどまでに強いブランド力を融資、数多くの競合他社がひしめき合うラグジュアリーブランド市場で「一人勝ち」を続けてこられたのか。
    ・ファミリービジネスだったルイヴィトンが、いかにして、今のようなブランド・コングロマリットを形成するに至ったのか。→第2部以降
    ・LVMHの成り立ちの経緯と、LVMHというグループ力の強さに触れる
    ・ルイヴィトンの凄さ…高級感と大衆受け。クリエイティブとビジネス。質実剛健な伝統と最先端のファッション性。
    ・なぜ、ルイヴィトンだけが「奇跡のブランド」たり得たのか。
    ・絶大な人気と成功の理由は何か。
    ・華やかなブランドイメージの背後に潜む、卓越したビジネス戦略とは、どのようなものなのか。
    第一部 ルイヴィトンの秘密
    ①本物へのこだわり
    ②「伝統」の創り方
    ③「日本発」の流通革命
    ④「信頼」の仕組みづくり
    ⑤ブランドイメージの伝え方
    ⑥あえて「売らない」PR戦略
     ・環境への取り組み、というイメージ戦略p.132
    ⑦老舗にして「モード」
    ⑧絶えざる「生産力」改革
    第2部 LVMHの秘密
    ・LVMHはフランスで時価総額最大の企業
    ・使える図→LVMHの事業グループ図(LVMHホームページ)
    ・最強ブランド企業の経営戦略…「君臨すれども統治せず」、ポートフォリオ
    ・日本人の心に最初にしっかり飛び込んだブランドが、ルイヴィトンp.232
    ・最近では、日本人の好きなルイヴィトンを経済成長著しいアジアの人がこぞって買っていく。
    ・アジアから、世界からの客を日本に呼び寄せるためにも、華やかな魅力ある街が必要。文化の発信地となる必要がある。(TGCの取り組みを紹介できる)
    ・どのような分野でも、自らの魅力を知り、それを最大限に生かすこと、淘汰の時代を生き延びるブランド力を磨くこと。再び日本を盛り上げていくために、私たちがすべきことはたくさんある。

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著者プロフィール

早稲田大学大学院経営管理研究科(WBS)教授、工学博士、仏ESSECビジネススクールおよびパリ政治学院各客員教授。世界で2番目となるLVMHモエヘネシー・ルイヴィトン寄附講座教授等を歴任、英文学術誌の編集委員・編集顧問、商品開発・管理学会会長、日本感性工学会参与(元副会長)。著書に、『ルイ・ヴィトンの法則』(東洋経済新報社、2007年)、『シャネルの戦略』(同、2010年)、『ラグジュアリー戦略』(翻訳、東洋経済新報社、2011年)、『ラグジュアリー&ファッション企業のマネジメント』(翻訳、東洋経済新報社、2013年)など。

「2022年 『究極のブランディング』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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