会津と長州、幕末維新の光と闇

  • 38人登録
  • 4.18評価
    • (5)
    • (10)
    • (2)
    • (0)
    • (0)
  • 10レビュー
著者 : 星亮一
  • 講談社 (2009年3月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062153546

会津と長州、幕末維新の光と闇の感想・レビュー・書評

  • 会津史歴史家と長州史歴史家の対談形式の本。
    思っていたより個人の思い込みやひいき目線の話し方がないので、
    歴史をそこまで詳しく知らない人にはわかりやすい本になっていると思った。

  • 会津と長州、それぞれの立場から語られている対談形式の本

  • 各藩や幕府、天皇の血筋やおかれた環境などを詳しく分かりやすく対談形式で解説。様々な謀略によって明治維新は起こった。

    孝明天皇が会津藩松平容保を厚く信頼し、容保もこれに義を尽くした。しかし朝敵の汚名を着せられ、戊辰戦争後も死者の埋葬をさせなかったり、流罪、蝦夷開拓の劣悪な環境で会津の人々を死に追いやった。
    ちなみに靖国神社では長州人が優先的に祀られていた。

    この本の結論となった、国を思った会津の人々を理解し、勝者の歴史しか書かれていない教科書を改めて裏歴史も載せて、国家として正式に謝罪するべきだろう。

    2007年の時点で(リップサービスとは言え)安倍晋三が「私どもの先祖が会津若松に大変ご迷惑かけた」と発言している。

  • 会津の識者と長州の識者が対談形式でお互いの立場から会談進めていく本。

    どちらが悪いとかではなく、
    各々の置かれている地理的背景、性質などを元に話されていく。

    幕末入門者でも楽しめる。

  • 会津と長州それぞれの識者の対談形式をまとめた本。
    非常に分かりやすく、単純明快である。
    教科書の歴史しか知らない人には、衝撃的な内容であるとも思う。

    立場による違い、たとえば
    海沿いに住んでいたか、内陸に住んでいたか。
    先祖代々連綿と続いてきた家柄か、金で得た地位か。
    こうしたことから考え方や取る行動も変わってくるという解説は
    非常に面白い。

    教科書や大体の歴史を扱ったドラマを鵜呑みにすると
    江戸時代は野蛮で平和ボケしていて、幕府に任せていたらいつまでも封建政治が終わらず
    それを打ち破り開国、平等という素晴らしい未来に導いた救世主が薩摩と長州である。
    将軍家は腰ぬけ、井伊大老は極悪人、会津藩は了見の狭い頑固者。

    しかし、ちょっと歴史を調べてみると、それらが全く違うことに気がつく。
    水戸藩は結構めちゃくちゃなことをやってひっ掻きまわしていて
    それを止めなければ日本がめちゃくちゃになるとなれば
    所謂安政の大獄も、ただ幕府が志士を弾圧したひどい事件には見えなくなってくる。

    奥羽越列藩同盟は幕府の為に戦ったひとたちではなく
    共和政治や真実、正義への理想であり
    会津戦争も女子供を巻き込んだただただ悲痛な負け戦ではない。

    江戸時代は良い時代。近代化もされていた。
    明治になってからのは表面だけデコレーションされてるだけ。
    薩長が自分たちが救世主と正当化するために野蛮な時代だったと歪めてしまった。
    土佐はお膳立てしようとして裏切られただけ、龍馬も何もしていない。
    こうもはっきりさくさくと事実を言っている本にはあまりお目にかかれない気がする。
    いっそ痛快である。

    靖国神社といい、その例大祭の日付といい、この事実を知っている人は少ないのではないか。
    いや、そもそも靖国自体、どういうところなのかきちんと知らない人が
    多いのではないかと思う。
    明治政府があくどい方法で自分たちの手に主導権を握り
    それをを正当化し続けた結果がこの現状である。
    個人的には、明治政府の成り立ちから、政治=汚いもの という図式が
    なりたってしまったのだと思っている。
    容保は政治をしなかったと言われているが、そうした実直な男が政界で生きていけないというのは
    本来とてもおかしなことではないのだろうか。
    民の為を思い、真面目に誠実に働くことの何がおかしいというのか。

    対外的なことよりもまず、この酷い歴史の歪曲を改定し、国家として謝罪すべきだと思う。

  • 会津と長州だけでなく、戌辰戦争に至るまでの諸藩の事情や思想の変化などを、順を追って説明していてわかりやすかった。
    まだ幕末に興味をもったばかりで、贔屓の偉人の物語しか読んでいない…という方に入門書として奨めたい。
    たとえば薩長ファンは明治維新が正義の革命ではなかった事を知り、会津ファンは強行策を取る道しか選べなかった長州の風土を知ることができる。

    終盤には現在も会津に残るわだかまりの和解案についての話も。

  • 今年出た新書。
    すごくおもしろかった。
    なぜ会津と長州はいがみ合い、現在では会津は長州を心底恨んでいるのか。
    会津の武士道に共感した。
    卒論のテーマを会津にしたいと思った!

全10件中 1 - 10件を表示

会津と長州、幕末維新の光と闇の作品紹介

あれほど天皇の信頼を得ていた藩(会津)がなぜ「賊軍」に?御所に矢を射かけた藩(長州)がいつ「官軍」に?会津と長州の足取りにそってねじれた歴史の流れを整理。未曾有の変革の真の姿がわかる!一四〇年経っても去らない悲哀。明治維新は「無血革命」などではない!教科書が教えない悲嘆と痛恨の歴史。

会津と長州、幕末維新の光と闇はこんな本です

ツイートする