枯れゆく孤島の殺意 (講談社Birth)

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著者 : 神郷智也
制作 : 和田 鳥太郎 
  • 講談社 (2009年5月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062154734

枯れゆく孤島の殺意 (講談社Birth)の感想・レビュー・書評

  • 探偵役が植物研究家なので、「何故この島で植物が枯れ育たなくなっているのか」を追求していくことに比重が置かれています。その分、殺人事件の方は弱く、目を見張るトリックもありませんが、限られた人数の中で巧く謎を複雑化し犯人を絞りにくくする工夫がされているので最後まで楽しめました。クローズド・サークルものが好きな読者なら楽しめるかと思います。

  • 七島で次々と草木が枯れているらしい。
    島の主・田中平蔵の依頼で植物研究家・相川優真とその大家にして助手・美堂棟未人はその原因を探るためこの島を訪れた。
    が、着いたその夜に依頼主が何者かに殺害されてしまう。
    調査どころではなくなってしまったが、相川はそのまま調査を続行。
    彼らは島の謎と殺人犯を同時に捜し始めるが・・・。

    講談社Birthという、29歳以下の若い才能を発掘する、というレーベルらしいです。
    それの創刊第一弾、第一回最終選考通過作品です。

    そのまんま、荒削り、な印象。
    視点の変更がわかりにくく、言い回しもあれ?と思うところがあり、とても読み進め難かったのです。
    孤島の連続殺人モノなのにしっかりした探偵役がおらず、登場人物の危機感のなさにイライラしてしまったり。
    かと思えば、変わった館に御大的ともいえる、ある意味バカミスなトリックがあったり。
    島の調査のほうは順調にすすみ、植物学の薀蓄は興味深く読めました。
    が、どうも居心地が悪くて微妙だなぁ。。。と思っていたら殺人事件解明直後のこの主人公のセリフ

    「今はそんなことをしてる場合じゃないんだ!」

    ああ、そうでした。相川にとって殺人事件は二の次で、この作品自体がそういうことだったのですね。
    たびたび出てきた、島の地震と阪神大震災の記憶とのオーバーラップが腑に落ち、ここから一気にカタストロフへ。

    結局いまもってどっちつかずな読後感なのですが。
    殊能さん、麻耶さんあたりからアクを抜いて、高校生の頃に書いた作品、といわれたら納得かな?
    というアンチな香りだけが残りました。

  • Birthシリーズ。ここまで自分的なヒットが...なしw。
    今作は作者の書きたいことと、本格派ミステリーの融合を
    目指した(?)のかもですが、見事に分離してしまってます。

    連続殺人事件の真相やトリックについては...正直
    お粗末かつ、無理やりな印象を拭い去れないです。
    いくらなんでも、見間違いに頼ったようなトリックは読んでいて
    爽快感が...ないよー。むー。

    そのむりやりの融合を目指さずに、本来書きたかった
    ネイチャーの部分を上手く掘り下げるものの方が
    充分勝負出来るんじゃないでしょうか?

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