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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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膨らんだおなかだって自分自身の体なのに、なんだか、そこだけ自分の思い通りにならないというか、別の誰かの持ち物になってしまったというか……。
わたしのおなかは、赤ちゃんのものになってしまった。そう気づいたとき、赤ちゃんを産むことの意味が少し変わった。新しい命をこの世界に送り出すというより、一日でも早くわたしの体から出て行ってほしい。わたしの体はわたしだけのものなんだから――夫にも母にも言えない、身勝手な、でも心の底からの願いだった。
― 217ページ -
世界中のすべてのひと。あらゆる時代の、あらゆるひと。例外などない。生まれてきた瞬間にいちばんそばにいてくれるひとは、どんな人間の場合も、母親なのだ。
― 414ページ -
「うん、川のゴールってところがいいよ。ゴールなんだけど終わりじゃなくて、海の始まりっていうのが、なんか、いいじゃん」
― 352ページ
みんなの感想・レビュー・書評
〈「お母ちゃんな…笑い方、忘れてしもうた」親友をいじめた。誰からも助けてもらえなかったあいつは、自殺を図り、学校を去った。残された僕たちは、それぞれの罪を背負い、罰を受けて、一人の年老いた「かあちゃん」に出会った―。母が子どもに教えてくれたこと、子どもが母に伝えたかったことを描く、感動の最新長編。〉
母の日に購入。ハードカバーで重く厚いのだけど、気にならないくらいじっくり読めました。
母を思い出したりするんだろうなと思っていて(そうするつもりで買ったのだけど)
どちらかというと自分の息子や母としての自分を考えたり思ったりしてました。
クロちゃんのお母さんが作るトンカツ、松谷のお母さんが作るカレー、絶対美味しいんだろうな。
私は息子の胸に染み渡るようなご飯を
あとどのくらい作れるのかな。
なんて。
2012.5
短編なのだが、すべての話が「おかあちゃん」で繋がっている構成。主人公が毎回変わるところがおもしろいです。
中学生のいじめ、父親の事故死といた重い内容を扱っているが、現実に起こりそうな内容だと思った。
ひとりぼっちなんかじゃないと教えてくれる人は、誰にでも必ず存在しているんだと思いました。
もうすぐ母の日です。
新聞に掲載されていた当時評判が良かったので読みました。
26年間償い続けるとはすごい。しかも自分も被害者と言えるのに。罪を背負い自分の喜びは封印するなんて。
女性の償いと中学生のいじめの後悔が繋がって、中学生が立ち直って、女性が報われたと思えたのは良かった。
ただ中学生があそこまでほぼ初対面の男性に心の内を上手に話すものなのかな?っと思ったので星3つ。でもやっぱり泣けたから星4つ。
色んな母親像が出てきたのと、思春期のいじめや男の子のキモチがわかって、育児の参考になりました。
次に読む予定の母との蟠りを書いた放蕩記も楽しみです。
もちろん重松さんの本ももっと読みたいです。
ゆるさない、忘れないというのは確かに「存在している」という事で、それは苦しいながらになかなか救われる事実である。 重松清の書く父子の話が大好きだったから、この本読むのはすごく怖くて、読み始めるのに大変時間が掛かりました。でも全然そんな心配は全然必要なかった!出てくるお母さんたちは皆特別な人間じゃないけど世界でたった一人誰かの<お母さん>なんだなあ、お母さんてすごいなあとスナオに思えて読む前よ... 続きを読む »
久しぶりに図書館の取り寄せを利用して読みました。
ずっと読みたかった本です。
構成は、青い鳥と似ていますが、母親という存在を通して
罪の考え方を教えてくれる作品です。
償いとか許すとか口で言うのは簡単だし、
最近はすぐに口に出すような世の中だから
言葉がどんどん軽くなって、意味を忘れ去られて
しまっているような気がしていましたが、
この本を読んで、改めてその意味を考えさせられました。
交通事故で夫を亡くした「かあちゃん」。
遺されたのは、一人息子と、事故の加害者として生きていく覚悟。
『とんび』の女性版のような一代記が展開されるのかと思いきや
全く違ったストーリー展開でした。
「かあちゃん」から
いろいろな母と子のストーリーが紡がれていきます。
中学に関わる人たちのお話が主になってくるので
タイトルの「かあちゃん」が少しぼやけてしまったような印象も受けますが…
母として心の刻んでおきたい1冊でした。
ということで、今後の自分のために☆5つ。
後悔を背負い続けることで見えてくる確かな未来。
重松清を読むのは13作目。
前回読んだのが父親を題材にした『とんび』
今回は母親を題材にした『かあちゃん』
両方とも甲乙が付けがたいぐらい素晴らしい。
現代の家族を描くのに卓越している重松清。
その1つの終着点が『とんび』と『かあちゃん』ではないのかな。と感じる。
ネタバレはあえてここではしない。
ただ、この『かあちゃん』ではあらゆる連鎖が繋がり物語を紡いでいる。
よく『他人には関係ない。』と言われることでも、結局は大きな流れで繋がって尊んでいること。
それを深く思い知り、考えさせられた作品だった。
母親は偉大だ。
母親についての短編集なのかな、と勝手に思っていたんですが
実際はいじめ問題を軸にいろんな親子関係(母と子?)を描いた作品だったと思います。
すごく読みやすい話しだなぁとは思うんですが
全体的にどこかで聞いた話だなぁ、という印象です。
実際に母親である人たち(それもある程度歳がいった)
はすごく共感したり、感動したりするんじゃないかな?
人は誰しも、生まれた瞬間母親が必ず側にいる、みたいなフレーズだけは好きだったかな?
学校の先生に薦められて読んだ本。「心の対話」ノートの話とか、あーあるある、って思って、それから薦めてくれたあの先生はどんな気持ちでこの本を読んだのだろう、とも思った。
たくさんの主人公が出てくるから、どの問題もしっかり解決せずに終わる。これから水原先生はどう変わっていくんだろう。
たまには重松もいいかな、って思いました。
かあちゃん、といじめ。
いじめとお父さんがテーマだったような気がするビタミンFを
中学1年くらいのときに初めて読んで号泣した気がするけど、
この本は、
なんかじわっとくるものがあったなあ。
決してハッピーではない温かい終わり方。
由香からの推薦で。
自分とママとのことを重ねてしまって・・・電車の中で読んでいてヤバイことになってしまった。
中学生って本当に繊細なんだなぁと思う。
重松さんはなぜあの子たちの気持ちがわかるのだろう。
電車の中で泣いた。
母を大切にしようと思った。
忘れないってたいせつ。
母親との関わりを様々な人々の視点から垣間見ている。
事故やいじめ等を巡って繰り広げられるの人生の葛藤を母親の存在を背景に乗り切っていく・・・。
最後に良い言葉でこの本の伝えたいことが凝縮されているような思いがした。
「世界中のすべてのひと。あらゆる時代の、あらゆるひと。例外などない。生まれてきた瞬間にいちばんそばにいてくれるひとは、どんな人間の場合も、母親なのだ。(P414)」
テーマは償い。交通事故、いじめ、認知症。謝ることと償うことは違う。「誤る」は相手に許してもらうため。しかしながら、「償う」はたとえ相手に許してもらえなくても構わない。ひたすら償うのだ。何年経っても償うのである。でも、同じ交通事故の犠牲者でもある妻が、亡くなった夫の同僚の家族に対してそんなに何十年も償うことが出来るものであろうか?
ザ 重松!
って感じ
もう、あなたのおっしゃりたいことは他の本で十分うかがっております。っていう感じ
松谷がみんなと仲良くなっていけばいいなー
親友をいじめた。
親友は自殺を図り、学校を去った。
残された僕たちは、それそれの罪を背負う中で、
一人の年老いた「かあちゃん」に出会う。
重松さんの作品はいつも心に残るのだけれど、
重くて、私には苦しくて。
たいせつなこと
償うということ
ゆるすということ
ゆるされるということ
被害者と加害者
女と男
親と子ども
兄と弟
姉と弟
あのころ思っていた大人は、それほど大人じゃなかったのかなと思う。
再読なのですが、発売後すぐに読んだ時と読後感が大きく変わりました。タイトルの通り、何人かの母が(主人公ではないのですが)物語のテーマを支えてくれました。
この本が心にしみるようになったのは自分も親になり、母の気持ちが少しはわかるようになったからということが原因の一つかな?と感じています。

やっぱり、重松さん。
じっくり、考えさせられるし、辛い話も、ジーンとさせてくれる。
短編集だけど、前作の中の登場人物が次の章の主役になるという、
よくある、続きもの。
登場人物の本音...






