匠道――イチローのグラブ、松井のバットを創る職人たち

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062155731

作品紹介・あらすじ

イチロー&松井秀喜「独占インタビュー」収録!「超一流の使い手」と「超一流の作り手」がしのぎを削る。

感想・レビュー・書評

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  • 落合博満さんがバット作り名人久保田さんにバットの太さが0.2mm違うと言ったくだりは圧巻。イチロー選手のグラブに対する拘りがあり、何回も作り直しさせてながらも、職人さんの為にも結果を出さなければならないという部分には感動しました。

  • バット作り名人・久保田五十一
    グラブ作り名人・坪田信義
    それぞれの後継者の名和さん、岸本さんたちの「極」を求めた職人魂。

    プロ入り後、一貫して同じ形状のバットで高みを目指すイチロー。
    常に形状・重さを微調整しながら進化を求め続ける松井。
    彼らの打撃論の違いと野球哲学。
    0.2ミリの誤差に気づきクレームをつけた落合とバース、その0.2ミリをこだわる理由。
    通常バット用には使われない木目の大きなホワイトアッシュでの作成を依頼したピート・ローズの驚愕の打撃技術。


    球種がバレるのも厭わず、遊撃手用の小さなグローブをつけマウンドに立っていた星野の心意気。
    その意思を受け継いだ牛島と市販された牛島モデルのグローブを使っていたイチロー少年。
    そこから始まる名人坪田とイチローの縁。
    坪田の後継者が作った60個ものグラブを練習用としての使用も拒絶したイチローの究極を求める姿勢と後継者への篤い思いやり・・・

    「匠道」深いです、深すぎ。
    野球好きの人は間違いなくしびれます。
    そして、久保田さん、坪田さんの人柄が素晴らしいです、まさに人格者です。

    「雑な仕事はいけません。“ていねいさ”をずっと継続していく。それは自分の意識しかありません。
    仕事の誇りや使命感、責任感とも無縁ではありません」
    ついつい忘れがちなので、しっかり胸に刻んでおきます。

  • グラブとバットの名人へのインタビュー。
    どちらも選手の感覚的なものをカタチにする(カタチにできる)すごみ。日本人だからできる仕事かもしれない。

  • 大リーガー二人をはじめ、多くのプロ選手に選ばれたグラブとバットを、精魂こめて作ってきた二人のマイスターの仕事とは?

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著者プロフィール

松瀬学(まつせ・まなぶ)長崎県生まれ。福岡・修猷館高校、早稲田大学ではラグビー部に所属。ポジションはNO8、プロップ。83年、共同通信社に入社。96年から4年間、米NY支局勤務。02年に同社退社後、フリーランスのスポーツ・ジャーナリストに。日本文藝家協会会員。元RWC組織委員会広報戦略長、現・日本体育大学教授、ラグビー部部長。著書は『汚れた金メダルー中国ドーピング疑惑を追う』『ノーサイドに乾杯!』『ONE TEAMのスクラムー日本代表はどう強くなったのか?』『東京五輪とジャーナリズム(共著)』など多数。モットーが「感謝」。

「2024年 『まっちゃん部長わくわく日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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