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この作品からのみんなの引用
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目を逸らす、肩をすくめる、言葉で答えない-どれも臆病者がやることだ。触れられたくないことに触れられるのを恐れて、必死に防壁を張っている。それに触れられると、カッとなって、物で人を殴るような卑劣なことをする。
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人は、知れば、考える。多くの人がいて、それぞれが、それぞれの思いで考えつづける。一人が死んでも、別の人が、新たな道を探していく。 ― 人という生き物の群れは、そうやって長い年月を、なんとか生きつづけてきた。
知らねば、道は探せない。自分たちが、なぜこんな災いを引き起こしたのか、人という生き物は、どういうふうに愚かなのか、どんなことを考え、どうしてこう動いてしまうのか、そういうことを考えて、考えて、考えぬいた果てにしか、ほんとうに意味のある道は、見えてこない・・・
― 294ページ -
わからない言葉を、わかろうとする、その気持ちが、きっと、道をひらくから
― 419ページ
みんなの感想・レビュー・書評
終わった…ああ、やはり、と思うラストだったかもしれない。すべてが理想通りとはいかないのかもしれないけれど、希望をつないだラスト、救いはあると思う。エリンという生物学者の伝記を読んでいるようで、歴史物を読んでいるようで。前2冊が個としての人と獣の話から、後2冊が人々と獣たち、国の話になっていたのはなるほどというか。いろいろな意味で上橋さんらしい話のような気がする。
読んだのは少し前なのですが
身を切られるような、
もどかしさで心がいっぱいになったのをよく覚えている
いろいろいいたくなるけれど、
すごい答えを出してきたなあと思った
エリンちゃん終わってしまった涙が止まらなかった。みんな大好きだ
壮大な上橋ワールド 堪能しました
完結編。
とっても読むのがしんどかったです。
知りたいという気持ちで開けてしまった扉、その先を見届ける責任はあまりにも重くて厳しい。
ひと時の家族の温かさや学生の時の思い出の話にじんときました。辛いことばっかりじゃなかったんだ、と。
“幸せという言葉は大きすぎる網のよう”という言葉は深いなと思いました。
難しい本だった。
知らないほうが幸せなことや楽なことはたくさんある。ただ、それがきちんと道を選択したことになるのかと言われれば、決してそんなことはない。しんどくても、真実を知って、そこから考えたことにしか意味はない。
主人公たちが解放されるには、その道しか残っていなかった。真実を知ってもらい、考えてももらうこと。ただ、それはやはり厳しい道だったなと感じた。
3巻と同時に図書館で借りた最終巻。衝撃のラスト。でも、この作者らしい終わり方に思えた。
人にはどうしょうもない、国や時代の動き。天命とも言うべきそれに逆らうことは出来ない。
そんな事を思った。
そして、序盤の火蟻部分はもう二度と読みたくない。つい想像してしまい、ゾワゾワっと鳥肌がたった。一ヶ所噛まれただけで痛くて腫れるのに(経験済)それが全身とか、考えるだけで恐ろしく。
描写がリアルすぎても困るかな。
完結編。長く壮大な物語が幕を閉じた。しかし、この物語は次の世代へと語りつがれ、また次の世代へと……。獣を人間の手で作り変えると、歪みが生じる。兵器としてなら尚更。政治に巻き込まれながらも、知りたい、理解したい、探究心。弱さや、ダメな所もたくさんあるが、それが人間、真っ直ぐ壁にぶつかりながら、エリンは生きた。美味しそうな食べ物の匂い、獣達の息づかい、美しい景色、夫の愛情、息子の優しさ、頼もしさ、色んな余韻を残しながら所々涙ぐみながら本を閉じた。面白かった!
うーん。素晴らしい完結編だった。涙も流したけれど、読後すごく穏やかな気持ちになれた。 この物語が素晴らしいと思えるのは、エリンの生きる姿勢を感じるとき。 彼女は「掟」や「伝統」などといった曖昧なものを頭から信じることはない。 自ら確認し、納得しながら世界とつながっている。 探求者・科学者の心を持つ人だから。 それはまた世界にひとりで立つということでもある。 責任を押し付ける場所を作... 続きを読む »
終わってしまった…
まさかこんなふうに終わるなんて。
エリンはずっとデッドエンドで、
イアルもそうで、
そこから何とか最善の道を見つけようとして生きていた。
三十になっても四十になっても、
迷いや苦悩は消えないんだね。
読み終えたばかりの今は、
つらい気持ちでいっぱいです。
読み終わった後、「あぁ、やっぱりこういう結末になってしまうのか…」そう思わずにはいられなかった。切なくて、悲しくて、涙がこぼれた。
素晴らしい作品であるのは全く疑いの余地がない。キャラクター・ストーリー・舞台設定、全てにおいて秀逸。私の生涯の読書生活で間違いなくベスト3に入るであろう作品だと思います。
1,2巻でも十分に完結していた物語でしたが、全4巻通してみると、ここまで描かれて「王獣」と「闘蛇」、エリンの物語がすべて幕を下ろしたのだと実感として納得することができました。書かれるべき「その後の話」だったと思いました。
結果としてはあまりにも哀しいものが残ってしまいましたが、そのための決断はけして絶望からではなく、希望から導いた答えでした。だから、辛くとも皆前を向いて歩き出せたのではないかとも思ったのでした。それでもやはり、中盤の親子・夫婦のふれあいの挿話は先に待っている未来への諦観を感じさせて、切ないばかりでしたが…。普通の幸せがあるということの大事さを、もっと感じて生きなければいけないなあと感じたり…。
……とにかく、全4巻、堪能しました。子供も大人も関係なく、広く読んでもらいたいです・・・!
長きに亘るエリンの物語が終わる最終巻。
王獣と闘蛇を巡る人間の罪の歴史にも終止符が打たれる。
愚かな争い、人間の動物に対するエゴ、家族の絆等、
実に色々と考えさせられた小説だった。
第2巻までで終わっている物語に追加で記述された後編2巻。
ハッピーエンドで終わった第2巻までの内容、物語の世界観を失うことなく、
歴史や登場人物に厚みを持たせた内容になっており、
全4巻読んでこその物語となったと感じる。
エリンのずっと求めてきた真実が、現れた。
そのとき、彼女は、彼女を取り巻く人たちは。
1、2巻で完結したはずのこの物語。普通、それ以上の世界観は生み出すのが難しいだろう。でもね。
人が生きるということ、生物が生きるということ、歴史がめぐりゆくこと。
ここまで描いてこそ、感じられることがあるのだなあと素直に思いました。1、2巻で終わっていたら、私、きっとここまで感動しなかった。物語って、この感覚を味わうためにあるんですよね。
上橋菜穂子の本はずっと読んできたけど、そのどれにもこの感動がある。読み終わったあと、本を閉じる前に、一度目を閉じて大きく深呼吸せずにはいられないような、感動が。
ついに闘蛇と王獣の秘密を解き明かすエリン。一読者としてはその先の打開策ですべてを解決してほしかったけど、作者の後書きにもあったように「人」や「獣」という生き物のあり方を描いた本としては、想像上の生き物を題材としているにもかかわらず大変真実味のあるメッセージを伝えていると思う。個人的には第2巻で完結してしまっていた方が好きだったかも。端々の穴埋めは外伝に期待したい。
主人公エリンの生涯 物語だと分かっているのに、彼女と一緒に泣き笑い そして様々なことを決断していく姿に切なくなってしまう もっともっと彼女には幸せになってほしかった
王獣を訓練するエリン
母の背を見て同じ道を選んだジェシ
エリンを守る為に自ら闘蛇乗りになったイアル
三人の家族のそれぞれの思いを考えるとラストが泣けます。
ただ山脈の向こうの人達がもっと早く来てくれれば万事解決だったのでは?とも思いますが。
生きていくことは選択の連続で、後悔しないように後悔しないようにと選んでいるつもりだけれど、やっぱり後悔してしまう。
生きていくことは単純なのかもしれないけれど、その単純を続けていくのは本当に難しい。
「信念を持って生きること」を考えさせられた。

読み終えてしまうのがもったいなくて、先延ばしにしていました。
まさかこのような終わり方だとは。
でも心に残りますし、この終わり方が一番しっくりくるのかもしれません。
それでも、どこか期待していた...






