「黒い手帖」裁判全記録

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著者 : 矢野絢也
  • 講談社 (2009年7月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062156370

「黒い手帖」裁判全記録の感想・レビュー・書評

  • 2009年の控訴審判決で矢野側(矢野絢也と講談社)が逆転勝訴した。敗訴したのは公明党OBの大川清幸〈おおかわ・きよゆき〉元参議院議員、伏木和雄〈ふしき・かずお〉元衆議院議員、黒柳明参議院議員の3名である。裁判では彼らの脅迫行為が認定された。

    http://sessendo.blogspot.jp/2014/02/blog-post_6.html

  •  本書は元公明党委員長矢野絢也氏が家族共々創価学会を脱会し創価学会と全面対決するに至る今日までの経緯を綴った書である。特に本書題名にもなっている「黒い手帖」すなわち矢野氏が長年議員生活で毎日のように手帖に日記を付けていた(表沙汰にできないような多くの創価学会&公明党の暗部を含む情報)わけだが、これを取り戻す(「黒い手帖」が元公明党議員OB3名によって自宅に押しかけられて、家捜しされて事実上奪われた経緯がある)ための裁判及びそれに至る経緯が詳細に記述されている。

     さて、本書全体を通じて創価学会がいかに反社会的体質をもった組織であるか。公明党と創価学会が政教一致の間柄であるか。これらの点を示唆する事柄(矢野氏本人の体験に基づいた事例が所狭しと記述されており、非常に信憑性の高い内容と思う)で埋め尽くされているが、その一端を著者自身の体験に基づいたネタから少し紹介する。著者は創価学会から敵視されて強烈なバッシングを数年に渡って受け続けているわけだが、その主なターゲットは家族から親戚、知人にまで及び、著者から離れていった知人も少なくないと言う。攻撃手段の主な方法は、盗聴、家の郵便受け物色、ゴミ袋物色、外出すると常に尾行(そのうち、著者が身の危険を感じるようになり横断歩道では道路から離れて、電車待ちでは壁を背にして立つようになったという)、無言電話、学会員からの抗議電話、創価学会からは、持ち家を売却して学会に2~3億の寄付を行うように何度も執拗に迫られ続けているという。創価の息のかかったメディアでは事実無根の誹謗中傷記事。まだ記述するときりが無いが、このような調子である。
     そして創価学会あげてのターゲットを絞ってのバッシング行為は池田大作氏の号令なくして行われるはずがない。そのような組織であると、矢野氏は指摘している。「黒い手帖」を奪取するために家捜しされた時にも、公明党議員OB3名は「もし後になってさらに何か重要な記録の残った文書があったら、我々の立つ瀬が・・・」という脅迫観念から家捜しを強行したのではないかと著者は推測している位である。

     フランス下院の調査委員会では1995年に、カルト集団についての報告書「フランスにおけるセクト」をまとめているが、創価学会インターナショナル(SGI)傘下の「SGIフランス」がカルト指定されている。この報告書ではカルトかどうかを判断する基準として、次の10項目を挙げている。
     
     ①精神の不安定化を与える。
     ②法外な金銭の要求。
     ③従来からの生活環境からの隔絶
     ④肉体的損傷を与える
     ⑤子供の勧誘および教化
     ⑥反社会的な教え
     ⑦公共秩序の攪乱
     ⑧訴訟沙汰が多い
     ⑨不法労働や詐欺、脱税など逸脱した経済活動
     ⑩公権力への浸透を企てる

     著者によると、かつての創価学会はともかく、いまの学会は、控えめに数えても、この10項目中の大半に該当すると指摘している。

     ここからは私見ではあるが、公明党は過去に何度も外国人参政権なるものを国会に提出し可決をもくろんでいるが、その結果どんな利益があるか?日本ではすでに創価学会の悪名はかなり広がっている。またヨーロッパでもカルト指定されている。では創価学会はどのエリアをターゲットにして繁殖を企てたらいいのであろうか?この問いと無関係ではないのではないかと考えるのは考えすぎだろうか。

     



     

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「黒い手帖」裁判全記録はこんな本です

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