あの子の考えることは変

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 824
感想 : 173
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  • Amazon.co.jp ・本 (146ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062156387

作品紹介・あらすじ

汚くって可愛い前代未聞の青春エンタ!芥川賞ノミネート作品。

感想・レビュー・書評

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  • 友達が欲しくなる本。それもとびっきり変人気質の友達を。

  • 「あの子(日田)の考えることは変」
    だと思っているおっぱい自慢の巡谷もそうとう変。
    というこの話自体がかなり異様。
    こんな汚い女子の存在、男子にはショックだろうな~

  • 相手の事を「かわいい」と言いながらも心の中では
    自分の方が「かわいい」と思ってるあの感覚。
    それがこの小説では「かわいい」ではなくて「変」がものさしになっている。
    1歩ひいた第3者から見ればどちらもどっこいどっこいで変。

    タイトルや装丁もインパクトがあって思わず手に取りたくなってしまう。

    本谷有希子の本は初めて読んだけど、他のも読んでみたいと思った。

  • はちゃめちゃで変な世界観。

  • こじらせた女子ふたり、一緒にいることでよりごじらせる話。

    女子の考えてることなんて、大体こんなもんだよ、少なくともわたしとその周りでは。

  • タイトルに惹かれて情報無しで読みました。なんだか、なんというか、面白い小説でした。純文学っぽいなと思っていたら、芥川賞ノミネートということで。感じ取れたのが嬉しい。私のような純文学初心者におすすめです。

  • 元クラスメートの女子二人。ルームシェアというより同居、いやむしろ寄生のように暮らす二人はそれぞれ苦悩を抱えていた。
    周りに溶け込めず浮いてしまう異質な存在感、深い孤独、膨れ上がる性欲、隣人からの嫌がらせ etc…。本谷節が炸裂する個性的な作品です。

    個性的な文章や内容の作品は、取っ付きにくくて戸惑うこともある。逆にさらっとした文体でも相性次第で全く心に響かないこともある。
    本谷さんの書く女の子達は、生きづらさを感じているような所謂“ふつう”とは少し違う子が多いのですが、これが本当にリアルなんですよね。
    分かるよって思ったり、全く共感できなかったり、笑っちゃったり、驚かされたり…。ご自身が投影されていたりして?好みが分かれそうな作家ですが私は好きですねぇ。

  • 初めて読んだ作家さん。

    強烈やー!

    ウケる。おもしろかった。

    マンガみたいな小説でした。

    「両目を狙って歯ブラシを横一文字にひいてやる、みたいなテンションになってしまっていた」

    はちゃめちゃ。


    この本の紙の質感も、普通の単行本とは違ってていい。

  • あらゆるどろついた感情を心に渦巻かせた「考えることが変」な23歳女子2人暮らし。
    すさまじいコンプレックスを抱えて今にも爆発そうな二人はどちらもまさに核のように禍々しい感情(放射能)を放ってて、痛々しい。
    日田と巡谷の会話は、いつも一定の温度差があるようだけど、巡谷がグルーヴ先輩になった時の2人の息の合いっぷりがイイ。
    相変わらずネーミングセンスが爆発してて面白いです。

  • まさにこじらせ女子の末期
    もう
    愛おしいくらいにこじらせてる

    グルーヴ先輩!
    わかる〜わかってしまう自分…

    ちょっと舞城王太郎ぽかったけど
    まあ、ありです

    後味よい

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著者プロフィール

小説家・劇作家

「2022年 『ベスト・エッセイ2022』 で使われていた紹介文から引用しています。」

本谷有希子の作品

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