- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062157728
感想・レビュー・書評
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「ブッカー賞」の翻訳部門「ブッカー国際賞」の最終候補として紹介
摂南大学図書館OPACへ⇒
https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB99161184詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
苛めに耐える子供たち。
読むのが辛くなる程酷い苛め。
コジマのその後がとても気になる。
我が子が中学生になるのは何年も先だけど、
小学校でもいじめはきっとある。
もっと注意深く見て一日でも早く気付いてあげなきゃと。
相談しやすい環境と関係作りをしなければと。
必要性を強く感じた。 -
僕とコジマが自分のクラスに居たら、自分はどう接していたのかな。考えると苦しくなる。
2人への苛めの描写は辛くて、何度も涙が流れてきた。
百瀬とコジマ、どちらの言葉が正しいのか。百瀬の理屈に丸め込まれそうになる。
でも、自分が正しいと思うものを信じられる心があればそんなものはブレないのかもしれない。
僕が新しく手に入れた、奥行きのある世界。
きっと僕の人生ももっともっと深く素敵なものになって行くのだと信じたい。
作者が簡単な漢字を意図してひらがな表記にしている箇所は何かのメッセージなのでしょうか。 -
とにかく読むのにエネルギーがいる。それでも最後主人公はヘヴン(救済)を見つけるものと信じて読み進めましたが、最後まで見当たらなかった。斜視の手術で得た新たな視界がそれなのか。ならそれまでの登場人物との会話はなんだったのか。要はイジメからの解放や、斜視の治療ではなく、全ては主人公だけの外部(新たな視界)や内部(それによる心持ち)だけの話だったのか。ふたたび読み直せば分かることもあるかもしれないが、この作品を私が再び手にすることはないだろう。
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「2010本屋大賞 6位」
九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/709617 -
深刻な社会問題をテーマにした内容だが中途半端な感じしか残らなかった。ヘヴンが象徴するものは何だったのか。
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読んでいて腹が立ってしまった。
イジメ陰湿であり容赦がない。
子供だと色々な形で増幅するかもしれない。
大人は気づかないのだろうか。気づかないふりをしているだけなのか。
現実にこのようなことがきっとあるのだろう。
そう思うと益々憤りを感じてしまう。
大人になっても、自分の吐口を弱者に向ける輩が多くいる。
無くならないだろうと悲しく思う。
コジマはどうなったのだろうか? -
初めて読む作家さんの本。新しい作家さんを開拓するのは、いつもワクワクと緊張がある。
生々しくて不快感を感じる部分もあったけど、ラストは泣いた。
川上未映子さんの他の著作も読んでみたい。 -
ラストでもうひとひねりするか、爽快感のある終わり方を希望。途中まではすんごく良い。