- Amazon.co.jp ・本 (98ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062159289
作品紹介・あらすじ
釧路湿原の中にある野生生物保護センターで、絶滅の危機にひんしたオオワシやシマフクロウなどの猛禽類を治療する獣医師。「人間が、野生に帰すのは無理だと判断してしまえば、それで終わってしまう。野のものは、野へ帰してやりたい」と語る齊藤氏の仕事のゴールは、傷の完治ではなく、動物を野生に帰すこと。日本ではまだめずらしい野生動物専門の獣医師の立場から、野生動物の現状や、命の重みとは?といったさまざまな問題に深くせまります。
感想・レビュー・書評
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僕は動物が好きなので、動物が出てくる本をよく読みます。
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人間も地球上の生命の一つとして、自然とどう関わっていくのか、を考えさせられました。小学生にも読みやすい本だと思います。
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3.7
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思いがけず児童書だった……(ノーカン)
スイッチインタビューで上橋菜穂子さんとお話されてるのを見て、ほほーと思ってたお仕事内容が噛み砕いて説明されていて、創作資料として読みました。 -
Z会5年3月号で紹介されていた本。
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講談社の「世の中への扉」もう一冊読みました。
「野生動物のお医者さん」というタイトルを見て手に取りました。
アフリカなどで働いている動物全般を見ているお医者さんかと思っていたのですが、違いました。
北海道で猛禽類(わしやシマフクロウなど)を専門にしている方のお話しでした。
傷ついて運び込まれた鳥たちを治療して、自然に戻すということをされています。
治療してリハビリを終えた鳥たちが、また外の世界に戻るタイミングを探ります。
大きなけがを負ったことで、気になる鳥には発信機を付けて、その後の様子も観察し続けています。
病気の治療だけではなく、鳥たちが暮らしやすい環境づくりもされています。
今まで全く知らなかった分野だけに、興味深く読みました。
短い中に大切なことがぎゅっと詰まった一冊でした。 -
進路支援図書「はたらく人びと」
2010/11/29更新 049号 紹介図書
http://www.nvlu.ac.jp/library/workers/workers-049.html/ -
途中まで読んだ。獣医師の情熱というものが感じられるので好き。
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NHKプロフェッショナルで斎藤さんのことを知り、とても感動し、本を購入しました。野生動物と人間がいかに折り合いをつけて生きていくことができるのかについて、全身全霊で取り組んでいる方だと思いました。多くの子供たちがこの本を読んで自然の大切さについて知ってもらいたいと思います。
個人的には、保全医学(Consevation Medicine)という言葉を初めて聞きとても興味を持ちました。もっと自分が若かったら、獣医学部を目指して、その学問を勉強し、斎藤さんのようにはなれなくても、動物を守る仕事をしたかったななんて思いました。
また、町の獣医で働き出した時のエピソードにも、涙が出てしまいます。
乳がんが見つかってまだ初期なので治療をすれば十分に治ることがわかったのに「雑種だから治療はいいです」と言い捨てて犬を連れて帰ってしまう飼い主。そんな心ない飼い主たちを仕方がないと呑み込めなかった。
そして、町医者をやめて野生動物の保護に携わるようになったそうです。
また、ちょっと違う視点では、いかに人をうごかすか、という点で、社会人の仕事のやり方としてもとても参考になると思います。野生動物が絶滅するから電気を止めて、なんていうロジックでは誰も動きません。ビジネスで上司を動かすetcなんかよりももっと難しい仕事だと思います。
また、斎藤さんの指摘する「かわいそうだからの先を考える」という言葉にも目頭が熱くなりました。私も本当にそう思います。野良猫を見てかわいそうだから餌をあげる。本当にそれは野良猫のためになるの?もっと想像力を働かせないといけないですよね。大人はもう進歩がなくても、せめて子供達には伝えたい。小学校の推薦図書などになってくれたらいいのにな。