不等辺三角形 (デビュー 30周年書き下ろし)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 249
感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062159517

作品紹介・あらすじ

名古屋、奥松島で起きた殺人事件を繋ぐもの。それは名古屋の名家に伝わる古い仙台箪笥だった。事件解明を依頼された浅見光彦は、箪笥から見つかった謎の漢詩に注目し、その意味するところを解こうとする。そんな中、ある閃きが光彦を襲う。

感想・レビュー・書評

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  • 浅見光彦シリーズ2010年の作。
    幽霊に取り憑かれた「仙台箪笥」のナゾをめぐって、宮城県東松島市、丸森町、そして名古屋市の「陽奇荘」を舞台にしたミステリー。
    今回も浅見は犯人を突き詰めたが、そのことを一人胸にしまって幕は閉じる。私はあるところで「この人がそうかも」とピンときたので犯人の意外性はあまりなかったが、クライマックスの浅見と犯人の会食のシーンが終わった後のある女性との会話が、一番意外性があった。
    この作品のあと大震災と大津波が襲ったが、舞台となった地域も被害を受けたであろう。合掌。

  • ある資産家宅に残された仙台箪笥(通称:幽霊箪笥)に隠された秘密を巡り連続殺人が発生。隠された秘密の意味するものとは何なのか・・・?

  • 読んだ

  • ワンパターンながらも安定した筆致。謎が謎を呼ぶ展開はさすがだ。しかし、トリックに使われているネタがやや古い気がする。若い人には理解できないのでは。

  • 浅見光彦シリーズってこんな終わり方だったな、と思い出しました。良くも悪くもシリーズの王道的ストーリーで安心して読めました。
    携帯持ったけど、歳はそのままのような…

  • 仙台箪笥をめぐり繰り広げられる推理ミステリー。
    内田康夫作品には珍しく、宝探し的ニュアンスも
    出てくる。

    内容自体も面白かったが、何よりも小説の舞台に
    宮城県奥松島の描写が多く出てくること。作品が
    書かれたのは震災前なので、舞台となった奥松島
    地域も震災被害を受けたことを考えると
    こういった小説が在りし日の姿を書き留めている
    ことは非常に意義深いと考えさせられる。

  • 2月-12。3.5点。
    名古屋の名家の、仙台箪笥を巡る事件。
    哀しい過去が遠因。
    あっさり読める。まあまあ。

  • 久しぶりに浅見光彦シリーズ。時々お約束を読みたくなる…が、ついに携帯持つようになってて感慨深い。「仙台箪笥」「陽奇荘」「漢詩」最近のラストはたいてい似ているな…
    デビュー30周年記念連続刊行第三弾。

  • 浅見光彦シリーズ作品。中学生のときからファンで去年の夏やっと軽井沢にあるクラブハウスに行きました。浅見さんと一緒に推理したり旅してるようで面白いです。

  • 浅見光彦が名古屋の旧家のナゾを解く。 そうか、浅見兄はかつて中川警察署長だったのか。そうかそうか。 知ってる地名が出てくると楽しいなー。うん。んでもって浅見光彦ストラップが欲しい。

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著者プロフィール

1934年東京都北区生まれ。1980年に自費出版した『死者の木霊』で衝撃的デビュー。主人公の信濃のコロンボこと竹村警部が活躍する作品に加え、1982年に刊行された『後鳥羽伝説殺人事件』で初登場した浅見光彦を主人公にしたミステリー作品は大ベストセラーに。映像化作品も多数。2018年逝去。

「2022年 『箸墓幻想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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