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みんなの感想・レビュー・書評
4人の女性のそれぞれの視点で描かれている物語。分厚いけど、一気に読めます。
まさに、タイトルどおり「感応」と「連鎖」のお話。うーん、うまいなあ。
でも、ちょっとしたホラーかな。
とある女子高での風景と恋のエピソードを、 4人の女性の視点でそれぞれの人生と絡めながら描いていく。 ベースにあるのは妄想、自己愛、過剰な自意識。 第1章の語り手は物語の主役である、身長159センチ体重95キロの肥満体の女子高生。 彼女は自分の外見の醜悪さをよくよく理解していて、 馬鹿な振りをするなど、身の丈に合った言動を心がけている。 それは一見謙虚だけど、 根... 続きを読む »
とある女子高が舞台の連作短編集。 母の理想の娘像を意識しすぎてコンプレックスとなっている節子は肥満体型で、だからこそ自意識として自分は単なるでぶきゃらではなく、同級生たちを手玉にとって自分にとって好ましいでぶきゃらに持っていきたいと思っていた。しかし高校の入学式に勘がするどすぎる絵里香にその心が見抜かれたと思い愚鈍な単なるでぶきゃらに徹しようと決意する。それとはまた別に、母の思う理想の娘が具... 続きを読む »
とても感想を書きにくいお話。相手の事を物凄く意識しているのに、そうじゃないフリをしている女の子が次々に出てくる。平然と振舞いつつ、その頭の中では物凄い勢いで色んな事を考えたり計算したりしている、そんなところが凄く面白かった。
はじめはひたすらにセツに大いに共感して読み進めていたのだが、最後のページを読んでぞくっとした。朝倉かすみってどんな人なんだろう。
女子高生なんてのは、他者という鏡があってこそ、自分の存在を実感できるという、なんともややこしい時期だと思う。というよりも、現役の女というものは、他者の視線で生かされている部分が多かれ少なかれあると思う。そういう女の性を、ちょっと一風変わったかんじに、脂肪ではない何かで膨らんだ巨大な節子に、他人の本音が読めてしまう貧相な絵里香に、理想な外見を持ちながら空っぽの由希子という女子高生3人の絡みを使って描かれている。しかし、3人よりも面白いのは、自分の娘を「セシル」と本気で呼ぶ節子の母親と、一番最悪な状況を常に考える悲観主義の初美の、2人の自分大好きな中年の女かも。
この感じ・・・
この、ちょっと冷たいというか・・
そっけないというか・・
言い切るような感じ?
どこかで読んだことあるなぁと思ったら、
「田村はまだか」を書いた人だった!
途中、夢中になって引き込まれる場面もあることはあったけど、
私は朝倉さんのこの文章の感じは、
そんなに好きじゃないかもしれない。
+++ 女たちの内側で、何かが蠢く。 肥満を異形とする節子か、他人の心が読める絵理香か、自意識に悩む由希子か。 交錯する視点、ぶつかり合う思惑。 真実を語っているのは誰?──魅惑の長編小説 +++ 夢の少女という母の理想を吸収するように対極を成す巨漢に育ち、それを異形と思わせようと腐心する墨川節子。幼いころに受けたセクハラ紛いの行為によって強迫観念的に負のシミュレーションを重... 続きを読む »
多かれ少なかれ、人は周りの人や状況に感応するものだと思う。
でも、この登場人物の感応ぶりはすごい。
自意識が自分自身を肥大させていくという観点がおもしろい。
女子高生の時って、特に自意識過剰、周りの目が気になる気がする。
その時期を掴み取った作品。
島田由季子さんが強烈。
空っぽな自分に、何を詰め込もう。
借本。
著者の本はこれが初めて。
タイトルの通りで、面白い。
ぞわっと頭を使いながら読むのがおすすめ。
頭がクタクタの方にはおすすめしない一冊。
構成に無理がある。醜い部分を書きたいのは解るけど、あの能力は必要か?ラストは嫌いじゃないのに途中不満だらけ。
設定は違うものの桐野夏生のグロテスクと空気感が似てると思います。
なので、グロテスクが好きな人は手軽な感じで楽しめると思います。
(グロテスクは長く深いので…)
こちらの作品の方がおとぎ話チックです。
今まで読んだことのないような、不思議な作品でした。
母親と娘の間にある感情のひだ、思春期の少女たちの微妙なコンプレックス、優越感、友人や他人との距離、かけひき。
作者の方と私は同年代なのですが、「おばさん」となって現実の生活に忙しい自分が忘れてしまったような、女性たちの心理の揺れが感じられました。
深〜く考える登場人物達はやはり女性ですね。納得です。この年代の主人公が男性だったら、ここ迄怖い話にはならないような気がします。周りの女子がこのような深い洞察をしていたかと思うと、如何に自分が子供であったかと思い知らされます。新村由季子さんは黒川節子さんのお母さんのようになり「連鎖」するのでしょうね。佐藤絵里香さんの最後はどうだったんでしょうか?なんて事が気になっています。
母の期待を受けるほど太っていく私の身体
理想の娘を想像するほど大きくなっていく母の顔
ノンストップで読み終わりました
面白かったです
そしてキレイにきえていきました(おい)
「夢の娘」に縛られながらそんなことおくびにもださず クールなふりをする。人間なんてそういうプライドがなかったら 生きていてもおもしろくないじゃないですか。みんなけなげに けっこうまじに考えているのかも・・・。
4人の女性の視点からつむぎだされる物語なんだけど、結局みんな変ですよね? でOKという気がしてしまう。
ねちねちと面白い人物の視点4つ作るのは凄いなぁ……。







