トリック・シアター

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 170
感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062161190

感想・レビュー・書評

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  • アホが最後までアホだったのがよかった

  • シリーズ物の推理小説。
    最後が若干苦い感じ。
    この次の話はどれになるんやろう・・・

  • 10月27日~11月2日

    空前の劇場型犯罪が幕を開ける。2010年3月21日未明に、奈良と東京で、女性と男性が殺害された。被疑者は被害女性の夫であり、被害男性の大学時代のサークルの先輩だった。同一人物による500km離れた場所での同時殺人。警察庁「裏店」のキャリア警視正・我孫子弘が捜査の指揮をとると、被疑者の大学時代の映画サークルの仲間4人がこれまで、3月21日に事故・もしくは自殺で死亡していたことが明らかになる。

  • 読了、50点。

    乱歩章を受賞した前作が微妙でしたが、機会が合ったので読んでみる事にした2作目、
    東京と奈良で同時に起こった同一人物による2件の殺人事件、この不可能状況がどのように解決されるのか
    という煽りというか宣伝文句でしたが、まぁ早い話駄目でした、合いませんでした。

    駄目な点を列挙するのもまぁ大人気ないなと思いつつも、、、
    文章が平坦な為に一番大きな謎(のはず!)が提示される冒頭で物語へ入り込めず、結果トリックが解決しても驚きが非常に薄味になってしまっている点。
    また主人公がほぼ終始一貫して受動的で感情移入し難いのも残念。

    あと後半部分に関しては、それまでの話を受けて次の展開へ転がると言うのではなく、事態が突然乱入してくる形で唐突に進むのがどうにも着いて行き難い。


    全般的にはもう少し作品を重ねて文章を書き慣れてくれば、同じ内容でも上手く書けるんじゃないかなと思ったりもしますし、
    また本来なら新人さんなんだからそこは編集なりがフォローすべき部分じゃないかと、小説業界を知らない人間は考えてしまったりもしますが。

    実際に小説を手にとって読む人間からすると、普段手に取らない人にアピールする煽りの強い小説はどうしてもマイナスに映るんだよと言いたくなります。

  • 「トリック」シリーズなんですかね?まあ前作との兼ね合いは・・・あるか。まあ。前作を読んでないと駄目ってほどではないにせよ。
    でもその前作で審査員に言われていた「誰に感情移入をして読んでいいのかわからない」みたいなのはわかりやすい探偵役を用意したことで解決。非常に読みやすくはなっています。素晴らしい。

    ただまあ、最後に辻褄合わせのように真相が大急ぎで語られるというのは前からちょっと気になっていました。そこまでの引っ張り具合からいってもうちょっとうまくまとまらないものか。「警察上層部、公安が隠ぺいする真実」みたいなちょっと中二っぽい展開も逆に新鮮でそれはそれで面白かったですが。

  • 前作を読んでいないので何とも言えないが嫌いじゃない。

  • 東京と奈良の同時殺人って言葉に惹かれたんだけど、トリックは…
    うーん…次回どう展開するのでしょう

  • 空前の劇場型犯罪が幕を開ける。2010年3月21日未明に、奈良と東京で、女性と男性が殺害された。被疑者は被害女性の夫であり、被害男性の大学時代のサークルの先輩だった。同一人物による500km離れた場所での同時殺人。警察庁「裏店」のキャリア警視正・我孫子弘が捜査の指揮をとると、被疑者の大学時代の映画サークルの仲間4人がこれまで、3月21日に事故・もしくは自殺で死亡していたことが明らかになる。

  • デビュー作で、江戸川乱歩賞した作家の作品。
    帯の煽りに「密室殺人」とあったので、
    本格ミステリーだと面白い込んでいたが、実際は、警察小説だった。
    殺人事件の裏の裏にある公安警察の暗部・・・
    この先、我孫子警視正シリーズとして、
    展開しそうな余韻を残した終わりだった。

    ただ、我孫子警視正の俺様キワモノキぶりを
    もう少し浮き彫りにして動かしてもムリなく動いてくれそうな気がした。

  • 遠藤武文2作品目。処女作が面白かったから読んでみたら、これまた面白い。1冊目より文章力が上がってる気がする!内容はある同じ日のほぼ同時刻に遠く離れた2ヶ所で起きた殺人事件の犯人は同じ人物。そして調べていくとその犯人と大学で同じサークルだった仲間が何人も違う年の3月21日に変死していた…。さて、どういうことか。

著者プロフィール

1966年長野県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。
2009年『プリズン・トリック』で第55回江戸川乱歩賞を受賞。著書に『トリック・シアター』、『天命の扉』、『原罪』、『龍の行方』など。

「2014年 『現調』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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