コンクリートから子どもたちへ

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062161695

感想・レビュー・書評

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  • 現代の教育を語る上で外せない1冊。

  • 鈴木さんの総論に関しては賛成です。
    それから、ITに明るい方が、文科省の副大臣として、教育現場のデジタル化の政策立案を進めていくことには大いに期待します。(教育×破壊的イノベーションのような世界を目指してほしいものです。)

    が、
    子供手当てや高校無償化により、コラボレートな人材が育つというあたりの論に関しては、施工されたタイミングが最悪のタイミングだったということを差し引いても、希望的観測すぎる暴論だと感じる。

    そもそも彼らの意図どおりには伝わっていない。

    基本的に、紙面の都合なのかもしれないが、無理やりな論の展開や、決め付けが多い。(留学減ったの就活の所為とかかなり間違っている)

    それから、同時に社会構造もコラボレートな仕事の仕方ができるものに変えなければ、すべての行いが徒労に終わってしまうことが想定されるが、そのあたりに関しての絵がまったくない。

    コラボレートな人材を引き受けられる社会はそんな簡単には出来上がらないので(特に日本)、本当に変えたいのであれば、中間層よりも、あらゆるしがらみを切り開く力とそれによる影響力をもつエリート層を、そっち向きに鍛えるのが現実的かと。

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著者プロフィール

1952年福岡市生まれ。映画プロデューサー、映画評論家、落語評論家、京都造形芸術大学客員教授。東京大学法学部卒業。1975年文部省(当時)入省。初等中等教育局職業教育課長、広島県教育委員会教育長、高等教育局医学教育課長、生涯学習局生涯学習振興課長、大臣官房審議官、文化庁文化部長を歴任。2006年退官。著書に『国家の教育支配がすすむ 〈ミスター文部省〉に見えること』(青灯社)、『危ない「道徳教科書」』(宝島社)他多数。

「2022年 『教育鼎談 子どもたちの未来のために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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