死ねばいいのに

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著者 : 京極夏彦 
  • ¥ 1,836 /
  • 講談社 /
  • 2010年05月15日発売 /
  • 402ページ /
  • Amazon.co.jp ・本 /
  • ISBN・EAN:9784062161725
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死ねばいいのにの感想・レビュー・書評

  • 高校生の時に教室で読んでいて、みんなに驚かれた。そのくらいインパクトのある題名・・・2日くらいかけて一気に読んだけれど、内容は把握できなかった、という感想。もう一度読まなければと思っています。

  • タイトルのインパクトにつられて購入したこの作品は、読者にも依りますが一見論理の筋が通っているようにも思うけれど、作品に描かれている論理を肯定してしまうと大変な事になりそうな気がします。
     そういう意味で、問題作であり危険思想だと思うのです。
     勿論、答えは最終章にありますが、読まれる方は熟慮されることをお薦めします。

  • スカッとした。

  • 面白く読ませてもらいました。

  • 見下して、吐き捨てるような「死ねばいいのに」を想像してましたがそんなんじゃないです。

    貴方が今不満に思ってることは、何が原因なの?
    これを読んでどきっと貴方は、自分の見方考え方が少し間違ってるんじゃないの?
    なんとなく、現代版フリーターによる憑き物落しなのかも、とも思ったり。

    タイトルも良いけど、単行本の装丁も好きです。黒表紙に金の題字!プレゼントしたら誤解されそうだけども。

  • 考えを持てなかった。

  • タイトルがタイトルなので『厭な小説』のように後味悪く終わるかと思ったが、これはどちらかというと自己啓発本に近いかもしれない。
    フリーターの主人公が追い求めている答えの理由、それが分かった時この本の不気味さが理解できる?

    ただ帯にあるように「ミステリー」ではないと思います。
    ミステリーを期待して読み始めると肩透かしを喰らうかも。

  • 「けんのんな…定番のようです。京極さん」
    (ぼーのさん)

  • わたしにとって、京極作品は読みにくいけど面白いという位置づけだったのですが、この本は読みやすく、かつ面白いという素晴らしい作品でした。タイトルでちょっと二の足を踏みますが、買って損しません。

  • 型にはめようとするもどかしさとか読んでてモヤモヤするところも最後は綺麗にすっきりさせられるのがすごい。

  • ものすごく久々の京極作品だったらしい……
    うーんコレどーなのかなー。
    むしろ京極堂シリーズ、最初から読み直したくなった。

  • ケンヤの言う言葉が正論すぎて何も言えない。そんなに不満なら、そんなにきついなら「死ねばいい」のだ。でもそれが出来ないのには意味があるんじゃないか。アサミを殺した犯人はすぐに分かりますが、自分の事ばかりぐちぐち言いつのる人たちをケンヤが論破していく過程は爽快ですらあります。

  • タイトルがずるい。こんなん見たら気になってしまうじゃないですか。ミステリとなんだこれの間。
    所々いらっとしたけれどまあおもしろかったです。
    みんな、自分の価値観でしか物事は量れないんだって当たり前のことを改めて感じました。
    表紙を見て変な誤解を受けてしまうひとがいるかもしれないので、外で読むときはカバー推奨です。

  • 比較的他作より短め。タイトル強烈な割には淡々と話が進む。まあまあ面白い。

  • 一気読みできて、むなしくなる。京極夏彦は大好き。死ねばいいのに、タイトルが逸品

  • 今、幸せなうちに死にたい。ごく自然な考え方だと思う。私もよくこれ以上はいい、もう終わりにしたいって思う。これが現代人の考え方なのでは。

  • タイトルに遣われている「死ねばいいのに」という言葉は、
    相手に対して死んで欲しいという殺意的な言葉ではなく、
    「そんなに厭なら死んじゃえば?」という客観的な言葉。
    ある種の提案か。(苦笑)
    そんなわけで、想像とは違う意味のタイトルだった。
    こういうタイトルの付け方って、
    京極ファンでなくとも目にしたら気になる本じゃないかしら。
    出だしから巧いね、京極さんは。
    内容は、後味の悪さはあるものの、スリラーとしては面白かった。

  • 会社の同期から譲り受けた本です。 恥ずかしながら京極氏の作品は初めてでしたが、やはり世間で話題になるだけ有って、ストーリー性や技法は流石だと思いました。 主人公が、殺害されたある女性に関する話を淡々と幾人かの人間から聞き出していくという内容です。 そこに浮かび上がる人間描写、話の流れからのイニシアチブの取り方、そして形成逆転等、とてもおもしろい内容でした。 おすすめの一冊です。

  • 初めての京極さん。
    書名だけで手に取った作品。

    「死ねばいいのに」
    って言われても、なかなか死ねないのが人間。

  • 面白かったです。
    最初は話が見えなくて、ケンヤに質問されてる人たちと同じく、なんなんだこいつは、何の話をしてるんだ、何が目的だ、と訝しく思っていたけれど、会話が進むにつれ、彼らの中の黒いものが湧き上がってきて感情を抑えることができなくなって混乱して…という展開が面白い。
    少しずつ全貌がみえてくるしかけに、ページを繰る指が止まりませんでした。

  • この作者の小説は好きでよく読むけど
    有り得ないような状況でも
    なんか最後は納得してしまうところ
    凄いと思う

  • 主人公にとっての「死ねばいいのに」とはあくまで提案であって、そこに殺意は伴っていない。スイスイ読めたんだけど、途中パターンに飽きちゃったかな。どっちが屁理屈かよく分からんし、であればやはり非常識な方の物言いにはイライラするし。誰も嘘は言ってない。だけど物事を都合のいいようにフィルターをかけて見るのはやめましょうね〜って話。劇団四季のWICKEDを思ったな。

  • タイトルが秀逸すぎる。一話目の途中でこの「死ねばいいのに」のニュアンスがわかったとき、ちょっと驚いた。その驚きを最後まで引きずっていった感じがある。ケンヤの特徴的な語り口調が最後まで耳について離れなかった。

  • 薀蓄のない憑物落とし小説。鵺がなかなか出ないので、ちょっと嬉しい。

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東 浩紀

「自分」を探さないための「観光」ガイド

柔らかくライトに語られる話題のエッセイですが、現代考察に満ちた「思想」書であり、インターネッツ社会の中での「自由」論であり、その道筋をプラグマチックに語られているところの「指南」書でもあります。
そのキーワードは「観光」。偶然を必然・運命と期待する「自分探しの旅」ではなく、偶然をそのまま偶然の契機として外へ開いていくところの「観光」。受け身であるからこそ肩の力を抜いてオプショナルツアーに参加できる「観光」です。その気軽な観光行程での具体的な「知恵」について語られています。
また著者自らが「自己啓発」書の体裁と言っているようにある種のTipsでもありますが、重要なのはこの体裁含めて態度の「軽さ」です。この「軽さ」は軽率さ安易さではなく、本人が気づかないままの重力に囚われないところの「軽さ」であり、世界に対して開けっぴろげに受け身であるところの「軽さ」です。
しかしながら、偶然にやってきた「弱い繋がり」の「その「弱さ」こそが強い絆よりも強いものなのだ」という著者の逆説は「敢えて」のポストモダニストの風貌ではもはやなく、40代の家族の中の父であり組織を動かす社会人であるところの、一人のリアリストからの腹の底からの述懐に聞こえます。

著者の今後の道標をつける重要な書ではないでしょうか。