マルコム・グラッドウェル THE NEW YORKER 傑作選3 採用は2秒で決まる! 直感はどこまでアテになるか? (マルコム・グラッドウェルTHE NEW YORKER傑作選 3)

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062162500

作品紹介・あらすじ

人間の直感には素晴らしい能力があり、そして同時に大きな「落とし穴」がある…。心理学から統計学、社会学と、あらゆるデータを駆使して"直感の本質"に迫る、グラッドウェル・ワールド全開の第3弾。

感想・レビュー・書評

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  • 結局、直観は当てになるのか否か、実に考えされる。

  • なんとなく好きで非常に良い印象

  • マルコムグラッドウェルのThe newyokerの第3弾。今回は才能とは何か、どうやって見出すかにスポットを当てている。

    結論は才能を見出すという意味では人間の直感ほどあてにならんものはないよ!!という話し。

    ①大器晩成について
    人間は概念型と実験型に分かれる。
    概念型は目標、ゴールを明確にして逆算で物事を進めていく。実験型は目指すものが漠然としており探求、実験を繰り返しながら試行錯誤で進めていく。
    後者のタイプは晩成になる。
    前者の代表はピカソで後者の代表はセザンヌ。
    人間社会は概念型の方が生きやすい。サラリーマンも先行逃げ切りが有利だ。
    よって大器晩成するには周りのサポートが必要ならしい。作家ベン・ファウンテンの例を取って話は進められる。
    ②クオーターバック問題
    アメフトではプロとアマの試合展開が違う為、何を基準にして採用すれば良いか良く議論になるそうだ。それがまんま当てはまるのが教職者である
    ③危険なプロファイリング
    ④エンロンの能力至上主義問題
    マッキンゼーとエンロンの欠点は組織の知性がその雇用している人材の知性だという点である。
    企業は実行し、競争し、多種多様な取り組みを連携させる場だ。よってシステムこそがスターなのだ。
    その例としてサウスウェスト航空、ウォルマートが挙げられる。
    ⑤面接は有効だが間違えもしやすい。
    ⑥トラブルメーカー
    人はしばしば一般化(カテゴライズ)する時に間違える。人種や民族で分ける事の危険性。

  • 図書館
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  • "マルコム・グラッドウェルさんのエッセイ集の翻訳版第3弾。
    今回おもしろい!と感じたのが、「成功しそうな人」「危険なプロファイリング」「採用は2秒で決まる!」の3編。
    著者は、いろいろなことに好奇心を持って見つめることができて、気になることがあったら、様々な視点からその事象を捉えて思考を深めていく。
    とても刺激を受けた本だ。"

  • 出版社さまより献本いただく。

    マルコムグラッドウェルの作品の「卵」とも呼べるコラムがおさめられている。

    人間の直感は強力。であるが故に危険、と言う事例。先入観やステレオタイプは思考を省略し、エネルギーの節約になる分、時として大きく誤った推論を導き出してしまう。

    そして、直感が「自己充足的な予言」になりがちというのもポイント。

    これは脳のメカニズム的なものに起因するだろうから、このバイアスを消すことはできない。出来ることは、バイアスがかかっているだろう事を想定して、逆向きのバイアスをかけて、あるべく冷静な意思決定をするか、意思がまったく入らないシステムを構築するかの二つの対策しかないだろう。

    「自分は騙されない」と思っている人間ほど、騙されやすいというのも、実はこの「自己充足的な予言」に通じるものがある。もしかして自分が騙されているかも知れない、というリフレクティブな発想が出てこいからだ。

    というのは、さておいて人が持つ直感の「強力さ」とその危うさについてまとめられた一冊。なんども書いているが読み物としても面白いグラッドウェルのコラムです。

    書評:
    <a href=\"http://rashita.net/blog/?p=4572\">書評 「採用は2秒で決まる!」(マルコム・グラッドウェル)</a>

  • マルコム・グラッドウェルのnew yorker傑作集の3冊目。

    あー、やっぱりこの人、面白いなー。こういうエッセイ読むの幸せだなー、と思うな。

    すごく、New Yorker的なユーモアと知性が調和したとても洗練されたエッセイ。

    雑学というか、ちょっとした話しのネタになるものが、満載で、そういう意味でも使える本である。

    この3冊目で終わってしまうのが、なんか名残惜しいな。

  • [ 内容 ]
    人間の直感には素晴らしい能力があり、そして同時に大きな「落とし穴」がある…。
    心理学から統計学、社会学と、あらゆるデータを駆使して“直感の本質”に迫る、グラッドウェル・ワールド全開の第3弾。

    [ 目次 ]


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 教育の質の向上を考えるときに、教師の資格を厳しくするよりも、門戸を開くべきとする。「優秀な教師をひとり確保するためには四人の候補を試す必要がある」(第15章「成功しそうな人」)

  • ベストセラー作家とは知らずに読んだが夢中になれた。
    大器晩成では天才という言葉に一石を投じ、成功しそうな人ではいかにずれた座標で物事見ているか書かれている。
    危険なプロファイリングでは、正直プロファイルをよく知らないが、占いと断じる。
    才能という神話は強烈に自省を促す。
    採用は2秒で決まるは面接官は認めたいだろうか。
    ともかく面白かった。

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著者プロフィール

1963年イギリス生まれ。
カナダ・トロント大学トリニティカレッジ卒。
『ワシントン・ポスト』紙のビジネス、サイエンス担当記者を経て、現在は雑誌『ニューヨーカー』のスタッフライターとして活躍中。邦訳には『天才!』『ニューヨーカー傑作選』ほかがある。

ある製品やメッセージが突然、爆発的に売れたり広まったりする仕組みを膨大な調査とユニークなフレームワークによって解き明かした最初の著書『ティッピング・ポイント』(邦題『急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則』)、人間は、長時間考えてたどり着いた結論よりも、最初の直感やひらめきによって、物事の本質を見抜くという仮説を検証した2冊めの著書『ブリンク』(邦題『第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい』)は、いずれも世界で200万部を超える大ベストセラーになっている。

「2014年 『逆転! 強敵や逆境に勝てる秘密』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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