雨心中

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著者 : 唯川恵
  • 講談社 (2010年6月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062162869

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雨心中の感想・レビュー・書評

  • 養護施設で育った血のつながらない姉弟と、それに惹き寄せられて不幸になっていく人達。共依存。芳子はこれで幸せなんだろうと思うと後味が悪い。誰も報われない。でもわりと好きな本。映画にするにはぴったりだと思う。

  • うん。やりきれない。この不幸のループを断ち切ろうとする(そう見える)人物からことごとく次の不幸を被せられる。ただ、怖かった読後。ダメ男に依存してしまうのが芳子。しないのが「天上の青」(曽野綾子)の雪子。どちらの生き方を選ぶとしたら…言わずもがな。

  • 不幸オンパレード。
    救いようないです。

    男をダメにする女なのか、
    男がダメだったのか。
    肉体関係のない愛の物語。

    内容は暗いけど、さすがの唯川恵さん。
    最後まで飽きずに読めます。

  • 相手を不幸にする女なんだなと思った。
    たぶん、子離れ出来ない母親的な。
    折角周也が親(姉)離れできそうなのに、結局は姉(肉親)という言い訳をしつつ纏わりつきしがみつくそのねっとりとした女の湿度を嫌悪する。
    周也、気付けよ。
    動け、その姉のゆるやかな心中行為から逃げろ。

  • 果てのない依存。
    限度を知らない二人。

    弟には、突き放してくれる味方が必要だった。
    姉は、一緒に幸せになれそうな男性が沢山いたのに弟しか見えない。

    彼女には、幸せな終わりかもしれない。
    私は読後、何処に連れて行かれるのか怖くなった。

    刹那に似てせつなくを読んだ時も思ったが、
    いつか唯川恵で『どうしようもない二人がハッピーEDを迎えられる話』が『読みたい』と思う。

  • 唯川恵らしい本
    幸せになれない女の話。

  • 図書館にて借りました。
    多分、再読ですがいつ読んだっけ?(汗)
    ま、いっか(笑)唯川先生作品は何度読んでもいい!

    芳子と周也は養護施設で出会ってしまった。
    もし別々の場所で育っていたら、どんな未来が待っていたのか。
    芳子の周也への感情は「恋愛感情」を超越した、執着のようなものを感じる。
    片方で周也を自立させたいと願い、片方でこのままでいて欲しいと願う。それはエゴなのか?愛なのか?

    カオルと出会った時に読者はきっと、「ふたりでひとつの物語が終わったな・・・」と思ったに違いないが、また出逢ってしまう。
    私的にはあのまま、五島でカオルとの間に赤ちゃん出来たりして幸せになって欲しかった。周也の夢のように、そこに芳子も加わって。
    はっきりいって明るい場面はないに等しいが、明るく振舞ってる場面はあるのが哀しい。

    話が進むごとに周也は少しずつ、大人へなろうともがくが結局芳子は変わらない。変わりたくなかったんじゃないかとも思う。
    これが母性なのか、愛情なのか。
    いっそ身体で繋がってみれば変わるのだろうか?

    幼少期に思いっきり親から愛されなかったらこういう関係になるのかなと、少し考えた。
    思いっきり甘えさせて、与えて、そして見守る。
    木の上から見守るのが親の役目。
    色んなことを思いながら読みました。

    ラストシーンには「・・・やっぱり」のひと言。

  • 養護学校でいっしょだった少女と少年が
    学校出てからも姉弟のようにいっしょに暮らす

    ときには別れながらも
    また出会う
    そんな二人をめぐるお話です

    なんかどこかで出会ったような気がしましたが、
    けっこうよかった!

  • 悲しい。血のつながりのない姉弟。でも血のつながり以上のものがあって。弟が次から次へ巻き起こすトラブルに振り回されながらも一生懸命守る姉。お互いの依存。一生抜けきることができない。最後の終わり方からもそう感じました。

  • 唯川恵の作品で1番切なくて悲しい本といっても過言ではない気がする。今度こそ幸せになって欲しい...とどれだけ願った事か

  • 間違って2度も借りてしまった。
    帯にひかれてしまうらしい。

  • だれにも頼れない二人。だれにも冒されない愛。だれにも抗えない運命。施設育ちの芳子と周也は、実の姉弟のように身を寄せ合って生きてきた。どこまで逃げれば居場所が見つかるのだろう。はじめて書かれた、恋愛を超えた愛情の行く末。


    唯川恵の作品は、最近テイストが変わってきたのかな。
    不倫ものとか、社内恋愛ものよりは良いと思う。
    ただ・・・救いがない。びっくりするくらい救いがなかった。
    昔の作品のにあったような、悲恋だけど希望がほんのり残る感じもない。
    ちょっと辛かったです。

  • 施設育ちの周也と芳子のお話。

    血は繋がっていないけど

    兄弟として生きている二人・・・。

    芳子に全く感情移入が出来なかったので

    後味悪い&暗いお話でした。

    身体の関係がない男女の絆ほど

    強靭で恐ろしいものはないと思う。

  • 無性に苛々します。こういう生き方もあるのかもしれないけど、私には理解できないです。

  • 図書館にて。
    全く救いがない。初めはどうしようもない、ひもよりたちの悪い男と一緒にいるダメな女の話、くらいに思って読んでいたけれど、もっと奥が深かった。
    依存しあう、ということだとわかっていても、もうそうせずにはいられない、相手のために、自分のために。自分はそうならないと信じたいが、全身ですがられたらどうなんだろう。題名の通り、ずっと雨の中、死に向かっているような物語だと思った。

  • くっ、暗すぎる・・・。読み終わって切なくなった。でも、ここまで人を愛することができたらすごいと思う。

  • 救われない男と女の物語。『松子の一生』とダブりました。
    そういえば松子も美容の免許があって、風俗の仕事をして、刑務所から大切な人が釈放されるのを待つっていうのも同じですね〜。

    男を甘やかすところも一緒。違うのは松子が自ら不幸になるほうへ、歩んでいったのに対し、芳子の場合は本当に不幸が向こうからやってくるって感じ。

    それでも思うんですよね、やっぱり最初っから、そこまで周也を甘やかしてなかったら、違う人生になっていたんじゃないかって。

    芳子に対して、ここまで言うのは酷かもしれないけど、やはり一言言いたい。「周也はぬいぐるみじゃないのよ」って。

  • いっきに読めました。
    最後そーなるのね。
    悲しい話

  • 久しぶりに心にドンッと残る本を読んだ感じです。

    姉弟のように肩を寄せ合って暮らす施設育ちの
    赤の他人の女と男。
    親子愛のような姉弟愛のような…男女の恋愛のような…
    離れられない関係。

    読んでいて何度も「バカな…」と思ってしまいました。
    ただ純粋だからとか無垢だからとかでは
    済まされないほどの生き方が下手な二人。
    幸せが欲しいのに自分から手放す行動に出てしまう。
    切なくて悲しいお話でした。
    唯川さん、上手いっ。

  • 主人公の芳子さんの顔のイメージがどうしても湧いて来ない物語でした。芳子さんがすべての不幸をしょっているわけではなく、他の人を巻き込んでいくトラブルメーカーなんですね。でも、顔がイメージ出来ません。周也の行動から学ぶのは、「人をたやすく信用するな」ということではなく、「やると決めた事はやり通す」でしょうね。仕事だけでなく、秘密を守るとか。これは芳子さんにも当てはまりますね。芳子さんのおかげで、魚の餌になった青年が一番不幸だな。この物語の中では。

  • だれにも頼れない二人。だれにも冒されない愛。だれにも抗えない運命。施設育ちの芳子と周也は、実の姉弟のように身を寄せ合って生きてきた。どこまで逃げれば居場所が見つかるのだろう。はじめて書かれた、恋愛を超えた愛情の行く末。 (amazonより抜粋)

    めっちゃ面白かったです。
    続きが知りたくていっきに読んでしまいました。
    唯川さんの作品は素敵。
    こういうとりとめのない愛の虚しさと強烈な繋がりに、凄い引き込まれていきました。
    続きが気になる終わり方だけど、ハッピーエンドは見込めないだろうなって分かってしまう。

  • 読了日2011/02
    実の姉と弟のようにして、施設で育った芳子と周也。
    2人は穏やかに静かに暮らしていければそれだけで幸せなのに、次から次に苦難が2人に訪れる。
    甘ったれの周也をすべて受け入れ、自分だけが周也を守れるとそんな自分に生きがいを感じてそれだけにすがって行きていく芳子。
    そんな姉に育てられ、否定されることを知らない周也は、世間の荒波に揉まれ耐え切れず、仕事が長続きしない。
    周也は、あまりにも純真無垢なために、世間をうまく渡れない。
    子供の心のままではダメなんだなぁ。そんな人間が損をする世の中って嫌な世の中だけど、それが現実。
    切ない作品です。

    私には、実の弟がいるけど、歳が近いせいか、「守らなきゃ!」とか「かわいい」とか感じた記憶はないので、弟をそこまでかわいく思う姉の気持ちが良くわからなかったけど、これが息子だったらと考えると「う~ん、わかるカモ・・・」
    ゆいとが愚男にならないように、気をつけなきゃ

  • だれにも頼れない二人。だれにも冒されない愛。だれにも抗えない運命。施設育ちの芳子と周也は、実の姉弟のように身を寄せ合って生きてきた。どこまで逃げれば居場所が見つかるのだろう。はじめて書かれた、恋愛を超えた愛情の行く末。

  • 唯川恵のイメージと違う作品だけど、読み応えありとても面白かった!

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