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この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
まさに元祖会いに行けるアイドル!劇場には多くの追っかけが詰めかけ、ステージ(寄席)を湧かせ、マスコミ(新聞社)に追われた明治時代の女義太夫、・竹本綾之助の半生を書いたお話。
ステージママ兼マネージャーの母とともに、己を律して芸を極めるために精進する一方で、恋愛に戸惑ったり遠距離になったり、仕事を選ぶか家庭を選ぶか(結婚=引退の時代なので)で悩んだりと、妙に現代風なところがよかった一作。
博識な文体とかわいい表紙とのギャップがいい。
家、家にあらずのノリで読んでみたら、時代も違うしノンフィクション。主人公の性格が好きになれないなと思ってたんですが、ノンフィクションだと後から気づき、それならそんなもんかなあと。
元祖アイドル+元祖追っかけ!
女義太夫・竹本綾之助(実在人物です)の人気を極める過程、
そして見事なひきぎわ・・・。
作者御本人も往年のアイドル・キャンディーズをイメージされた
と、ブログで知り、今も昔も、何かに恋焦がれる熱気のような
ものは変わらないのだなぁ・・・と、ちょっと嬉しくなった。
気づけば頂点を極めていたアイドルの、苦悩と戸惑い、
それを囲む人々の苦労など、人と人とのかかわりも
暖かく、楽しめた。
●明治のスーパーアイドル☆竹本綾之助ちゃんの半生記!
子供の頃からざんぎり頭で男の子とみまがわれたが、ひとたび義太夫を歌い出したら聴くものすべてが皆とりこ! そんな彼女の才能を周りがほっとくはずもなく、義理の母は凄腕ステージママと化し、ついに大阪から東京へ! 男の芸事とされてきた義太夫に圧倒的な才能で立ち向かう綾之助を待ち受ける運命とははたして!!?(※やや事実と異なる表現があります。) ・・・・・みたいな?
●女義太夫が書生にバカ受けした話自体は、明治物の地の文みたいなところで読んだりした覚えがないではないが、真正面から女義太夫を扱った小説は初めてなので、ほう、娘義太夫の人気ってこんなだったのかー、と面白く読みました。(←松井今朝子作品だし資料調べとその反映は確かと踏んだ。嘘は土台が肝心。)
翻訳が出たら、フランス人の感想が聞きたいものよのう。
中公新書で以前読んだ「女義太夫」についてを思い出す。
小説としてぐいぐい読ませるのだけれど、
正直、あまり……
どうも私はこの作家をこのまないのかもしれない。
表紙だけを見ると誤解されそうな書籍で、ちょっと読みにくかったです。但し本編は面白いなあ。義太夫って文字に直しても、なかなかイメージしにくいが、うまく克服していてる。作家の苦労が分かります。
久しぶりに義太夫でも聞きに行きたくなりました
今朝子さんの「芸人」モノ。
実在の娘義太夫「竹本綾乃助」の一代記。
むろん、その美声やその容姿に出逢ったことはないのに、
読み進めていく内にその高座を見聞きしているような感覚に何度も遭わされるの。
その筆力が、うれしい。
その少女の声に、姿に、日本が夢中になった 元祖アイドル+元祖追っかけ! 竹本綾之助の華やかな疾走とその突然の終焉。 明治20年、東京に突如あらわれるや初舞台からメインを食うほどの喝采で迎えられ、瞬く間にスターとなった竹本綾之助。馬車鉄道に錦絵が貼られ、同じ日に二軒の寄席でトリを務め、書生たちが「どうする連」と呼ばれる追っかけと化し……なにもかもが、前代未聞の大騒動!まさに元祖アイドル... 続きを読む »
「円朝の女」に続いて、同時代の娘義太夫のスターを描いた本書。義太夫がどんなものかほとんど知らないし、もちろん聞いたこともないが、そういうことがまったく差し障りにならないのが、うまいお話には共通している。臨場感たっぷりの語りに満足満足。
「芸人」の生き方には、なんというか人間のエキスが濃縮して詰まっているようで、それを扱ったお話は面白いものが多いと思う。主人公綾乃助はじめ、周囲の人々がみんな実に人間くさい。綾乃助の「母」お勝、五厘(手配師のような感じか)の近久の二人が特に喰えないキャラで味わい深い。
前からちょっと思っていたけれど、この人の作品にはオトコ社会への憤りを感じる。それでいて、妙な正義感とか潔癖な感じがないのがとてもいい。
実在の女性の伝記的な物語。 本名は藤田園。 未亡人の叔母・お勝に引き取られ、芸を仕込まれるうちに、義太夫にだけ幼い頃から才能を示すようになる。 利発な少女がさわやか。 「人間生きてて何一つ無駄なことはあらへん」というのがお勝の口癖。 義太夫は本来は男性がやるもので、男の子の格好で練習していたが、ちょうど当時、東京では女義太夫が流行り始めていた。 試しに東京に出てみたところ、親戚の家に滞... 続きを読む »
女義太夫士、初代竹本綾之助の伝記といえばいいかしら。装丁がかわいかったからなんの予備知識もなく借りちゃった。だいたい浄瑠璃というものは人形浄瑠璃をいちど見たことがあるくらいで、ほぼ知らない世界なんだなぁ。こんな方がいたんだね。アイドルだね今でいう。ほんと日本人形みたいなお顔立ち。だいたい女流義太夫というものってどんなかしらとYOUTUBEみてみたら竹本越孝さんとか、ほか竹本一門というのはいまも続い... 続きを読む »
あるひとりの女の子があれよあれよとスター街道まっしぐら、芸に悩み、恋に悩み、古い時代の物語ですが今に通じるものがあると思いました。
浄瑠璃が男性の世界であった頃、娘がその世界で注目を集め、アイドルの先駆けになったいう・・・実在の人物がモデルの作品。
「吉原手引草」の松井今朝子著ということで、期待して読み始める。前半の天才少女登場はテンポがいい。その娘義大夫の成功後の恋、親との関わり、仲間や周囲の人間とのやりとりがサラリと描かれていて勿体無い気がする。私も期待値が大きすぎたか、普通の伝記ものに収まってはいないか?







