アニーのかさ

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062163798

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  • 突然の病気で、兄を失った10歳のアニーは、自分も病気や怪我で急に死んでしまうかもしれないと、何をするにも万全の準備を整えるようになった。自転車に乗るのにも、重装備。難しい病気の本を読み、ビタミン剤を欠かさない。息子を急に失ったことで、両親もアニーを気には欠けているが、真剣に向き合う事ができない。
    そんな中、しばらく空き家でアニーと親友のレベッカが幽霊屋敷と呼んでいる家に、フィンチさんというおばあさんが引っ越してきた。フィンチさんは、アニーの状況を理解し、徐々にアニーの心を解きほぐしていく。

    「かさ」というのは、アニーが兄の死を機に自分をガードしている心の問題の象徴なのだが、そういう比喩的な表現を10歳くらいの子どもがすんなり理解できるものであろうか。ストーリー全体は、とても良い感じで、フィンチさんの対応にっ感心してしまうが、「かさ」のくだりが、ちょっ難しいような気がする。

  • 大好きな兄を失ったアニーは、病気の心配ばかり。親友とも仲違いしちゃうし、両親も悲しみに沈んでいる。テーマ的には児童書として重いが、とてもあたたかい空気感に救われる。

武富博子の作品

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