40歳の教科書 親が子どものためにできること ドラゴン桜公式副読本『16歳の教科書』番外編

制作 : モーニング編集部  朝日新聞社 
  • 講談社
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感想 : 85
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062164054

作品紹介・あらすじ

朝日新聞紙上で話題沸騰の連載、待望の単行本化!子育てを疑え!すべての親に贈る目からウロコの特別講義。

感想・レビュー・書評

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  • 親となって、漠然と子供の教育を考え始めたときに読むと良い本。専門家14人の意見を、大きく4つのパートに分けて論じている。オムニバス形式なので、気になったところだけ流し読みすると良いだろう。ドラゴン桜はほぼ関係ない。

    英語はいつから学び始めるべきか
    中高一貫校は幸せのプラチナチケットか
    お金と仕事をどう教えるか
    挫折や失敗をした子供にどう接するか

  • 子育てにも教育にも遅すぎるという言葉はない。
    何歳になってからでも自分を変えられるし、成長できる。

    英語はいつから学ぶべきか
    ・中学からしっかりやる。
    ・英語は効率的に学ぶ。

    中高一貫は幸せか
    ・ポジティブプッシング
    1私は愛されている!自己親愛感
    2私はできる!自己効力感
    3大事なのは挑戦すること!チャレンジ精神
    4自分の行いに責任を持つ!自己責任感
    5失敗しても大丈夫!失敗受容感
    6間違っても修正できる!逆境対処能力
    7自分のやっていることが楽しい!自己幸福感
    8私は変わることができる!自己変容感
    ・公立校→多様な価値観を知り、異なる価値観をひろくうけいれ、精神的にも強くなる。

    お金と仕事
    ・働くことは生きること、生きることは働くこと
    ・すべての仕事は、社会貢献

    挫折や失敗
    ・失敗という名のワクチンを摂取する
    ・失敗してもいいというメッセージを
    ・減点法をやめて加点法で考える。0点からの評価

  • ・世にあふれる教育論や子育て法はすべてが「仮説」。多くの親が仮説を仮説のままにして通り過ぎていってしまうことが問題。自らが選んだ仮説を検証する親は意外と少ない。検証フィルターをかけない最大の理由は「間違ったかもしれない自分を認めたくない」という自己保身。もしそれだけの理由で検証を怠っているのだとしたら、最大の被害者は子ども。自分の子育てに自信をもつことは大切だが、常に「もっといいやり方があるかもしれない」という気持ちを失わないこともまた重要。検証作業のためにはとにかくたくさんの意見に耳を傾け自分の視野を広げること。

    ■「お金」と「仕事」をどう教えるか
    ・自由と責任は「有料」。お金がない人には、なにひとつ「自由」がない。一人前の人間であろうとしたらそれなりのお金が必要。でも大人は「お金で幸せは買えない」「お金の話をするのは卑しい」なんて綺麗事を口にする。お金がなかったら、人は獣になる。そしてお金さえあれば、たいていの不幸は乗り越えられる。

    ・学校は人間関係を学ぶところ。とくに公立校は最低限の基本料金しか払っていないのに親がものすごいサービスを要求する。見当違いも甚だしい。
    by西原理恵子

    ・ビジネスの原点は利他の精神。仕事とお金で考える上で会社会社からお給料をもらっているという意識を捨てることが大切。社会貢献をして社会全体からお給料をもらっているという意識をもてば組織の論理で動くようなまねはしない。誰かに喜んでもらいうためには「継続可能なシステムをつくること」がもっとも大切。自ら利益を生み出さないボランティアは寄付金が途絶えたら継続できなくなる。世の為人の為になにかを成し遂げたいと思うなら、その志をビジネスとして形にすること。仕事はお金儲けではなく、継続可能な社会貢献。
    by正垣泰彦(サイゼリヤ社長)

    ・お金があれば必ず幸せになれるわけではないけれど、「お金があれば避けられる不幸」はたくさんある。とてつもないお金持ちになる必要はなくても、やはりお金があるに越したことはない。ただしお金の価値は負の方面にも働いてしまうことを忘れてはならない。「労働の価値」を測る目安だったはずのお金がいつしか「その人自身の価値」を測る数値になるという誤った差別意識にもつながる。だからこそ、私はお金や仕事の意味について、子どもたちにも積極的に教えていくべき。
    by山崎元(経済評論家)

    ■挫折や失敗をした子どもにどう接するか
    ・正解主義の負荷を外してやること。失敗とは行動の結果。君が勇気を振り絞って行動したからこそ、今回は失敗という結果が出た。失敗を恐れていたら、行動さえもできなくなる。そこから一歩も動けないままになる。失敗という名のワクチンを接種しよう。
    by畑村洋太郎(東京大学名誉教授)

    ・後悔のないじんせいなんてありえない。親や先生が「失敗してはいけない」という価値観を植え付けるから、失敗が怖くなるし、チャレンジするのが怖くなるし、挫折から立ち直れなくなる。子どもと接する上でまず必要なのは「失敗してもいいんだよ」というメッセージ。自分の頭で考える作業を疎かにして、ただ「答え」だけ求める選手は大成しない。一流とされる選手は、「きっかけ」を誰かに与えてもらうことはあっても、最終的な「答え」は自分で見つけている。

    「君は、なんのために毎日練習している?」
    「一軍に上がって活躍するためです」
    「じゃあ、どうして一軍に上がれないと思う?」
    「実力が足りないからです」
    「実力って、具体的になにが足りないの?」
    「わかりません」
    これではどんな練習に力を入れたらいいのかわからないし、きっと一軍に上がることも難しい。考える力は子ども時代から少しずつ培っていくもの。だから、親が過保護になり過ぎて、すぐに「答え」を教えてあげると考える力が身につかなくなる。
    by工藤公康(ソフトバンク監督)

  • 当たり前のことが、当たり前でない今の世の中で、当たり前のことを、分かりやすく説明してくれる人達の話であった。分かっていても、説明できない、子どもに納得させられない親には、良いと思う。

  • ○親にできることがひとつだけあるとすれば、子どもに「やる気を出すとこんなに楽しい」という姿を見せることです。(103p)

    ○会社でも個人でも、社会貢献という軸がしっかりしていると、あらゆる行動にブレがなくなるんですよ。(149p)

    ○挫折や失敗は、「ワクチン」のようなものです。子どもの失敗を否定してはいけません。(182p)

    ★読み進めるうちにどんどん評価が高まっていった。これだけ一流の人の話が並ぶと、どこかに必ず感動があるだろう。

    ★サイゼリヤ会長の正垣さんの話は明快。これなら迷わない。

    ★経済評論家の山崎さんの話にもなるほどと思うところがあった。

  • 40歳の教科書 モーニング編集部&朝日新聞社【編】

    ドラゴン桜外伝として、「16歳の教科書」プロジェクトからそのまた外伝として刊行された本書。
    テーマとして
    英語早期教育、中高一貫校、お金と仕事、挫折と失敗
    について各界の識者と呼ばれる人たちの意見をまとめた意見本。
    それぞれの意見に、個人的に是々非々の感想がありますが、「だからなに?」の感は否めません。
    偏見を持つことなく中立に徹して読もうと思いましたが、個人のメッセージはともかく、テーマごとに「是」の人「非」の人がそれぞれに主張していて、本としての整合性が見られません。
    「多数の意見があることを表現したい(したかった)」のであれば、朝日新聞社も講談社(モーニング編集部)もまとめないと。
    多数の意見があるのは社会において当たり前のことだと思います。選択された識者(と位置される人たち)もワイドショーのコメンテータよろしく、当たり前のことを当たり前に述べているだけのように感じました。
    ドラゴン桜にぶらさがった関連商品、暇つぶしの週刊誌の特集記事のような内容でした。

  • 子育ては多様な価値観で

  • なるほど、とうなずける話がある。でも、それは違うでしょ、と思う話もある。それぞれの意見の違いを明確に考えながら読んでみると自分へのフィードバックになる。すべてを鵜呑みにしてはいけない。どんな名著であっても自分に置き換えて読まなければ消化できない。

  •  これから親になっていく世代として参考にしたい一冊。子ども一人ひとりを見守っていくときの最初の一歩として活用できそうです。

  • 繰り返し読みたい本です。

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