暗殺者の森

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 69
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (482ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062164511

作品紹介・あらすじ

ドイツから命懸けでマドリードに戻ったイギリス秘密情報部員・ヴァジニアは、陸軍参謀本部情報将校・北都昭平への置き手紙だけを残して姿を消す。そしてドイツでは、反ナチス派によるクーデターが実行された。敵味方ながら愛し合う二人の諜報部員に訪れた新たな試練-。徹底した取材と最新資料を駆使し、「ヴァルキューレ作戦」の全貌をあますところなく描いた、愛と諜報のサスペンス巨編。

感想・レビュー・書評

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  •  北都、ヴァージニアがドイツから何度も無事に脱出してくるのはちょっとご都合主義すぎないか。

     イベリアシリーズは1冊で1年、6部作のはずだったからこれで完結のはずだが・・・。日本の敗戦まで残り3ヶ月、当然、欧州での日本海軍を中心とする終戦工作に関わる北都の活躍が描かれるのだろう(カナリス提督生存の謎もあることだし)。さらに、キム・フィルビーの暗躍を思えば戦後編も期待してしまう。

  • イベリアシリーズの最新作は、前作の中だるみした雰囲気を一掃する緊迫感のあふれる展開で、分厚い本でも一気に読ませました。

  • スペインとペルーの二重国籍をもつ日本陸軍参謀本部将校の北都昭平、イギリス秘密情報部MI6に勤めるヴァジニア・クレイトン、元ドイツ国防軍情報部長官カナリス提督、日本の聯盟通信ベルリン支局長尾形正義。これらをレギュラーメンバーにした第二次大戦中の国際冒険小説。物語の中心になるのは1944年のヒトラー暗殺計画。トム・クルーズ主演で映画化された「ワルキューレ」はあまりに杜撰な作戦で「なんだかなぁ」な映画だった印象で、それを逢坂さんがどう描くかと思ったのですが、ヒトラー暗殺とワルキューレ作戦によるクーデターは、史実そのものが杜撰だったらしく「やっぱ失敗するよな」って作戦。物語の中核は反ヒトラー派ではあったがヒトラー暗殺には否定的だったカナリス提督がゲシュタポに捕らえられ、時を同じくマドリッドでヴァジニアが拉致されそうになるところを北都が救い出してゲシュタポの手に落ちるというこちらの物語。007のテーマが聴こえる様な緊迫の連続。果たして提督は、北都は助かるのか。物語は1945年5月でエピローグへ。あと一作、終戦を描くのかな?

  • 20110202 start reading

  • 惰性で読みつづけているこのシリーズ.あと何冊でるんだろう.

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著者プロフィール

逢坂剛
一九四三年、東京生まれ。八〇年「暗殺者グラナダに死す」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。八六年に刊行した『カディスの赤い星』で直木賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞をトリプル受賞。二〇一三年に日本ミステリー文学大賞、一五年には『平蔵狩り』で吉川英治文学賞を受賞。「百舌」シリーズや「長谷川平蔵」シリーズなど著作多数。

「2022年 『最果ての決闘者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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