朱元璋 皇帝の貌

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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062165716

感想・レビュー・書評

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  • 貧農の出で世界のトップにまで登りつめた歴史的にも稀有な人物の物語。花雲が男装した女性と描かれるなど、フィクションとしてぶっ飛んだ所もあるがサク読みする内容としては面白い

  • 『冷酷な皇帝』に到達する前に物語が終わったのは、それでよかったと思う反面、物足りない気もする。
    終盤に、洪武帝が持つ二面性の片鱗は現れ出したけれども、読後の印象としては主人公タイプのよくあるキャラの方が強い。
    やっぱり、もうちょっと物足りない。

  • 中国版「太閤記」といったところですね。
    漢の劉邦と同じく身分の低い平民出身の皇帝の一代記でした。
    劉邦は一応はお金持ちの家に生まれた様ですので、
    本当の意味での貧民出身の皇帝は朱元璋くらいでしょうかね。
    そういう意味でも豊臣秀吉と非常によく似た出自の成功者です。
    後半の展開が少し躍動感に欠ける点が残念ですが、
    全体的には明国誕生の経緯が分かって面白かったです。

  • 朱元璋は題材としては面白いですね。

    小さい組織が大きい組織になるに従い、組織の長も組織も変質していく。歴史小説ですが、ビジネス小説の読後感に近い感じでした。
    朱元璋の理想が何なのかを、もっと掘り下げるとよかったかな。

    ただ、後半はややストーリーの起伏が不足している感が。戦がクライマックスでしたが、戦の結果を大部分の読者がわかっているだけに、戦以外のところで波が欲しかったです。

    マイベストは『王道の樹』で変わらずです。覇者・王者を描く作品が多い著者ですが、個人的には彼の描く滅び・敗北の美学の方が好きなんですが。

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著者プロフィール

小前亮/1976年、島根県生まれ。東京大学大学院修了。専攻は中央アジア・イスラーム史。2005年に歴史小説『李世民』(講談社)でデビュー。著作に『賢帝と逆臣と 小説・三藩の乱』『劉裕 豪剣の皇帝』(講談社)、『蒼き狼の血脈』(文藝春秋)、『平家物語』『西郷隆盛』『星の旅人 伊能忠敬と伝説の怪魚』『渋沢栄一伝 日本の未来を変えた男』「真田十勇士」シリーズ(小峰書店)、「三国志」シリーズ(理論社 / 静山社ペガサス文庫)などがある。

「2023年 『三国志 5 赤壁の戦い』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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