朱元璋 皇帝の貌

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 36
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062165716

感想・レビュー・書評

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  • 『冷酷な皇帝』に到達する前に物語が終わったのは、それでよかったと思う反面、物足りない気もする。
    終盤に、洪武帝が持つ二面性の片鱗は現れ出したけれども、読後の印象としては主人公タイプのよくあるキャラの方が強い。
    やっぱり、もうちょっと物足りない。

  • 朱元璋は題材としては面白いですね。

    小さい組織が大きい組織になるに従い、組織の長も組織も変質していく。歴史小説ですが、ビジネス小説の読後感に近い感じでした。
    朱元璋の理想が何なのかを、もっと掘り下げるとよかったかな。

    ただ、後半はややストーリーの起伏が不足している感が。戦がクライマックスでしたが、戦の結果を大部分の読者がわかっているだけに、戦以外のところで波が欲しかったです。

    マイベストは『王道の樹』で変わらずです。覇者・王者を描く作品が多い著者ですが、個人的には彼の描く滅び・敗北の美学の方が好きなんですが。

著者プロフィール

小前亮/1976年、島根県生まれ。東京大学大学院修了。専攻は中央アジア・イスラーム史。2005年に歴史小説『李世民』(講談社)でデビュー。著作に『賢帝と逆臣と 小説・三藩の乱』『劉裕 豪剣の皇帝』(講談社)、『蒼き狼の血脈』(文藝春秋)、『平家物語』『西郷隆盛』『星の旅人 伊能忠敬と伝説の怪魚』『渋沢栄一伝 日本の未来を変えた男』「真田十勇士」シリーズ(小峰書店)、「三国志」シリーズ(理論社 / 静山社ペガサス文庫)などがある。

「2023年 『三国志 5 赤壁の戦い』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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